・♪ホワーイなぜに~(by矢沢永吉)。トゥディ今日も! 重い楽器をひっさげて、行くぜ豊小練習場!! って意気込みまくってたのに、雪だよ、おい!! 車を雪から掘り出して、濡れてかじかんだ手でバリサクケースを持つと、痛いのよ。行くだけで苦行的、嗚呼…。♪ホワーイ~なぜに~…。
・前回の練習で衰えを痛感した私は、座禅の道を選んだ。管楽器吹きにとって「座禅」とは「ロングトーン」だっ。ミーティング室(練習に使わしてもらってる部屋名)から廊下に出て、なるべく響かない場所を選んで「座禅」開始。自分のきちゃない生音に真っ向から挑む。メトロノーム代わりの腕時計の秒針をにらんで、ひたすら下のソの音、伸ばす。穏やかな息を持続させること、正しいアンブシュアを作ることにきりきり集中。マウスピースくわえる角度を少―しずーつ変えてみる。一番いい音の鳴るポイント発見。…そっか!! 今まであごが出すぎてて、下唇でリードを押えつけすぎてたんだ。今度は息を送りこむ圧力をそーっと増してみる。これ以上息増やすと音がバリッと割れちゃうって寸前でキープっ。…うっ、息が苦しい!! だぁーっ。ちっともいい音続かない。ぐつぐつ煮詰まる。廊下で孤独に悪戦苦闘。時計ひとつを友として。暗い、暗いのよ。でも、ちっとはマシな吹き手になれると信じて、あたしゃ行くよ、座禅の道を。
・ちょっと休憩がてら、ミーティング室内に戻ってリードを変える。すると、ここにも「座禅」中の人を発見。テナー大石ちゃんが鼻をすすりながらロングトーンの真っ最中。ソーーー(8拍くらい?)、ずぃぃぃ(4拍)、ラーーー(8拍)、ずぃぃぃ(4拍)、シーーー(8拍)、ずぃぃぃ(4拍)… (以下略)。彼女の視線は外界の何物をも見ていない。譜面台を通り越して、はるか遠く内なる世界に漂っていた。
・本日のメンバーは、クラ民&りえ蔵 VS ホルン中井さん&ひろいちゃん。そしてテナー大石ちゃん VS ユーフォ岩下さん。バリ作まえだを間において向かい合うタッグマッチ。赤コーナー(木管)はいずれも旬の食べごろ女。青コーナーは(金管)は変わった楽器を吹く変わった人たち。なんかこわい勝負。とりあえず、ファイッ!!(byレフェリーまえだ)。でチューニングと合奏始める。
・久々参加のひろいちゃん。なかなかチューニングの音が合いません。「ちょっと低いよ」と言えば次は高くなり、「あ、高すぎ」と言えば今度は低くなり。ひろいちゃんが眉を寄せて困ったお顔で「安定しません~」と言うと、隣の中井さんが「自由自在なんだなぁ」とつぶやく。ナイスフォロー!! まえだがおちゃらけて「縦横無尽?前後左右?」と四字熟語を並ベてたら、民ちゃんに「(低音で)ちがうっ!」って怒られた。えーん。
・何曲か合わせたが、「次は~~~の曲」って楽譜をかえるたびに、ホルンの2人が曲に関するミーティングを始める。これきつい音だなぁボク無理ですよー廣井ちゃんで無理だったら一般人は吹けん音だぞえぇーそんなことないですよー。幸せそうな2人のおホモだち。あのー、合奏始めてもいいっすか?
・「ラメセス」合わせた。譜読みにかかった当初、曲がぜんぜんつかめなくって吹いてても流れが見えなかったんだけど、練習するごとにモヤモヤが少しずつ晴れていくようだ。だんだん雰囲気つかめてきた。うん、この曲は難解だがおもしろいぞよ。地道に練習してちょっとずつ上手くなっていけたら、ステージに乗せたいね。と言ったら、この曲大好きなホルンひろいちゃんの目がきらりーんって光って満面笑顔になった。まぁ、2~3年後ぐらいに。って言ったら、ユーフォ岩下さんが「い、息の上がらんうちにやってくれ」と言われた。あ、やっぱ、勢いでヤッてしまおっか?
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