・注文していたミュージック8の楽譜が来ましたー。『カラオケデュエットメドレー』と『素晴らしき飛行機野郎』と『マンシーニ!』の3冊です。そして、久々にアルト佐野さん登場です。エイト新曲VS佐野。今日の練習は、とんでもないことになりそうな予感がするとです。(ヒロシです)
・チューニング終えてデイリートレーニング。8分音符吹くと、テンポが速くなっちゃうよー。指をまわす練習じゃないから、音の長さを保ってたっぷり響かせてから次の音に移行してちょーだい。金管のリップスラーの練習のときも同じね。コラールやりましょ。…って吹いていくと、トロンボーンの心地よい響きの音の中でシアワセに吹けました。この日のメンバーの中では唯一の、ヘ音譜表楽器(←ボーンを低音楽器と呼んでしまうことに抵抗ありなのでこの呼び名)として、全体の音楽を支えて朗々と奏でてらっしゃる。知的でノーブルなボーン、それは斎藤さん。斎藤さんって、こういうゆったりとした曲を美しく吹かれますよねー、と思わず誉めたら、斎藤さん「やっぱり心が表れるんでしょうか!!」と得意げな顔しておっしゃった。じ、自画自賛…。
・はいはい。『ひこうき野郎』やろうなー。4分音符=120のテンポ指定がある。でも初見なので120よりはちょっとゆっくりめでやってみようなー、これぐらいかなー。と言って私が膝を叩いてテンポを示すと、周りから一斉に「それ120やで」とつっこまれた。けど佐野さんの「まぁええわいや。そのテンポでやっちまえぇや」の一言で合奏テンポは決まった。冒頭に連続6連符など吹かなきゃならないクラ民ちゃんから抗議のつぶやきを頂きました。うえーん,ごめんなさい。
・さて問題の『カラオケメドレー』です。この曲はベタでっせ、お客サン。始まりの曲が銀恋でっせ、ギンコイ!!(銀座の恋の物語よ) ど頭のソロはテナーサックスなので、大石ちゃんがごくごくオーソドックスに吹いたんだけど、イントロ後はやはりとんでもないことになっていった。アルト佐野さんがやらしくねちこく吹くのはもうしょうがないとして、斎藤さんのボーンから発せられるメロディが意外にエロい!! 団長・副団長による白熱のエロエロ合戦勃発。さっきのコラールでみせた美しく清らかな音楽はどこへやってしまった、斎藤さん!? でもこの曲も生き生きと吹いている。一体、どっちがホントの斎藤さん?
・メドレーは続く…。「男と女のラブゲーム」「カナダからの手紙」ときて、お次は「ロンリーチャップリン」。ここでテンポが変わるので、いったん曲を止めてテンポ確認をした。これくらいですかねーと、私が♪ロンリィーチャップリ・イーン♪と歌ったところで、斎藤さんが「これはハタチのときですね!!」といきなり遠い目をして昔を懐かしみ始めた。若き日のカラオケキング。今は酒でのどをつぶして歌を忘れたカナリヤ状態。しかしこのカナリヤはボーンを持っていた。かつての持ち歌を前にして「“歌う”ように吹けばよい!!」と高らかに言い放った。おお、けだし名言!! さいとー青春グラフィティ。この後も斎藤さんのボーンの音はあやしく冴え渡った。メンバーたちは、この団長の人間性と音楽性の奥の深さに感服しきっていた。深い、あまりにも深すぎる。あなたのボーンにおぼれる。ぶくぶくぶくぶく…。
・豊吹のひとたちってなんでこんなに切り替えが早いんだろう…。次にやった『マンシーニ!』は、かのアルフレッド・リード博士が編曲なすった、ヘンリー・マンシーニの映画音楽メドレーです。さっきの『カラオケメドレー』を演奏した「場末のブラス」のメンバーが、がらっと変わって今は「小象の行進」を小粋に歌い、「ムーンリバー」をしっとりと奏でている。総二重人格化現象? 斎藤さんがうつった?
・リードの楽譜は、表現記号が英語である(普通はイタリア語で書いてあるよね)。冒頭に“Broadly”という単語があって、アルト佐野さんが「これどういう意味だえ?」と尋ねられた。私が、うーんよー覚えてへんけど“柔らかく”とかいう意味だったかなー?と、ない知識を雑巾しぼりして答えていると、ホルン中井さんが「これは“幅広く”っていう意味だっ」と正しく答えてくれた。メンバーみんな感心したが、若い女の子がいないので、中井さんは「おぉぉー…」という低音の野太い声しかもらえなかった。知識の披露、女子高生の前でできなくて残念だったねっ。
・最後は『シンフォニックファンファーレとマーチ』『ポップステップマーチ』でシメ。『シンフォニック…』の中で、ペットのメロディの裏でホルンが合いの手を入れるところがある。オクターブの上行グリッサンドで「パァオーン!」とかっこいい動き。こんなオイシイ動きをこのホルン吹き2人がだまって見過ごすはずがない。中井&しろいのおホモだちユニットが、ブレスをそろえて満を持してお送りしました。「ぷぁぁぁぁうおーーん!!!」うあーうるせぇー!! そろそろ音量バランスの限界というものを知ろう。もうつねにK点超えてるし。”
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