・2005年が明けました。今年はよい年になりますように。もう去年ほどひどい災害に見舞われませんように。豊吹の団員の皆が健康に過ごせますように。戦務帳、溜めずに書き続けられますように。
・この日のお昼、豊岡高校吹奏楽部におじゃまして、楽譜を貸してもらいました(近隣の団体の方々、大変お世話になっております)。豊高の楽譜といえば、「水害を免れた貴重な楽譜」だ。先日、某楽器店で顧問の西崎先生と出会い、水に浸かった部室の画像や掃除をしている生徒の画像を携帯で見せてもらって、後片付けの苦労話を聞かせてもらった。私が目撃したときは床上1メートル以上浸かっていた感じに見えたので、楽譜は全滅かと思っていたのだが、部員の皆のがんばりで洗って乾かし4割くらいは救えたそうだ。嗚呼いたわしい。すみません。貸してもらいました。
・豊吹けいこ初めー!! 今年最初の練習は、懐かしの課題曲とかそろえました。みんな、自分のパート譜とってー。すると、昔々の豊高生の“落書き”が楽譜の随所に発見された。84年課題曲『土俗的舞曲』の1st Cl.のパート譜冒頭には、鉛筆のよろよろしたラインで梅図か○おの「まことちゃん」に出てくるカビのキャラクターのような人の顔が書いてあり、「くみちゃん、めぐちゃん、がんばってねー」のセリフが添えられてた。85年課題曲『ポップステップマーチ』の1st Tp.のパート譜末尾には「死ぬー 助けてくれ のび太」という、当時のペット吹きの断末魔の叫びが書きなぐってある。アホですねぇ、80年代の豊高生は…。って私らの年代のことか!!
・まず何の曲、しょー? 佐野さんどうぞ!! 「えーっと、『シンフォニック・ファンフーレとマーチ』出せぇや」。吹きぞめ曲はこれに決定。木管は頭の2小節が休み。それを見て佐野さんは尋ねた、「この頭には何があるだいや?」。いやぁ、タイトルからして“ファンファーレ”しかないでしょう。今年も初げいこ早々に佐野節が聞けて幸せを感じた。
・課題曲の楽譜の頭には和名タイトルの下に英訳名がつけてある。『そよ風のマーチ(91年課題曲)』は『March“A Gentle Breeze”』となっている。ホルンせんださんが「“えー じぇんとる ぶりーず”? なんで“えー”なんか付くの?」としきりに首をひねってらっしゃった。隣の心優しきホルン戦隊員たち(なかい&ひろい)が、「せんださん、“えー”とちゃいますわ。“あ”でっせ」と小さな声でさりげなく教えてあげていた。しかし、せんださんは大きな声で自分の間違いを語り、「ははは、勘違いしとったー」とおおらかに一笑された。ああ、そんなせんださんが好きっ。
・『土俗的舞曲』やろー。くるくる変わるよ変拍子。4分の3→8分の3→8分の5、と1小節ずつ変わる。うぇーん、どうやって拍子とるんだー。と思っていたら、ボーン斎藤さんやペット坂ちゃんら、この曲の経験者の方々が「8分音符を1拍として数えたらええ」と教えてくれた。あ、なるほど。よしっ、やってみましょ。しかし、初見であるからして、みんな本能で吹いている。「1拍に8分音符は2つ入れる」というコマンドがどうしてもはずれない。8分休符+8分音符5つ(うん・ちゃーちゃーちゃーちゃーちゃー)のリズムを、「んっちゃちゃちゃちゃちゃ!!」と激しいスピードで吹いたり、4分音符+8分音符2つ(どぅーん・ちゃっちゃっ)を「どぅーん・テテっ!!」とダブルクリック速度で吹いてしまったり、倍速現象による事故が多発していた。うひゃひゃひゃ。楽しや楽しや。
・『ポップステップマーチ』。これは1985年の課題曲D。実は私、この曲大好きなの。豊吹でも初期の定演で演奏したそうだ。古参のユーフォ岩下さんやアルト佐野さんがそうおっしゃった。私はこの年に吹奏楽を始めました。昔話に花を咲かせて、ふと思い立ち聞いてみた。「山本くんはせんきゅーひゃく何年生まれ?」。突然、話を振られたユーフォ山本くん、はにかみながらこう言った。「この年生まれました」。「(低音で)おぉぉ~」と他全員からどよめきが起こった。ああ、今年はトシの話はすまいと思っていたのに…。
・『ポップステップマーチ』を吹き終えた後、ペット坂ちゃんが「死ぬぅ!! 助けてくれ、のび太―!!」と落書きそのままのセリフを吐き出した。1stペットは、そうとうシンドイ楽譜らしいのねん。
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