豊岡吹奏楽団

三度の飯より楽器好き!

2006年

練習日誌 2006年12月23日(土)

・今年最後の練習日です。楽しい楽しい楽譜整理の作業が始まりまーす。…って、参加者すくなっ。フルートまなまな、クラ民・りえ蔵・なお・しほ、バスクラさくら、アルトまえだ、ホルン中井、チューバ谷下、ベース川﨑(敬称略)。計10人なのね…。日の設定が悪かったかなぁ。でもでも、時期のいい土曜日っつったらこの日しかないのよ。イブイブだもんなー。…いやっ。今日は陛下のバースディであります。日本人であらば、ケーキ買ってシャンメリー開けてお祝いすべきはこちらでしょう。おうちにいる人達は皆今ごろ「ハッピーバースディ陛下」を歌っているのでしょう。それなら許そう。うん。
・それぞれのパート別ファイルに入っている楽譜を、曲ごとに集めて順番をそろえ、欠損パート譜の有無を調べてから茶封筒におさめる。この手順で、今年演奏するために配ったすべての曲の全パート譜を整理する。机にずらっと並べられた茶封筒の上に、パート譜を分別していく。『ポプステ』の袋どこですかー?『ゆうかい』『ゆうかい』っと。そっちに『モツァルト』ない?3曲あるけど、どの『モツァルト』?あ゛ー『ジャパグラ』が二つあるぅ。“時代劇”の上に“刑事”重ねとったー。がやがやと、妙な略称タイトルが飛び交う作業。日本人は4音にちぢめるのが好きー。
・クラしほつんが、パート譜の束を持って「うぃんうぃーん♪うぃんうぃーん♪」とつぶやきながら机の周りをグルグル回る。それは自分の作動音かい?ねじまき娘よ。「違うー。これですよー」と、かかげた楽譜のタイトルは『ウィーンはウィーン』…。こんなふうにウィンウィンうなってタカタカ動く、からくり仕掛けのしほつんが家に一台ほしい。今夜、紙に書いてくつ下に入れて枕元に置いて寝よう。
・楽譜を一所懸命にてきぱき仕分けしているクラなおちゃんに話しかけた。なおちゃん、悲しいお知らせがあります。「え?え?何ですか?」。実は今日、佐野さんは…。ここでなおちやん、前かがみで作業していた姿勢からがばっと身を起こし、とーても悲しそぉーな顔で私を見た。さすが切れ者。「来られません」という言葉の前に察知したか。「うそー!ショックー!!私、そのために今日来たのにー!! ショックぅショックぅ…」。えらい嘆きよう。佐野さん愛されてるなぁ…。しかし嘆きながら、なおちゃんはいつしか元の作業に黙々と没頭していった。うーん見事だ。働きモンは切り替えが早い。
・さてさて、10人で頑張ったので、楽譜整理が9時前に終わりました。楽しい作業のその次は、もひとつ楽しい合奏の時間です。急いで楽器を準備しろー。音出しだー。譜読みだー。クラが4人なので、例のごとくB♭の他パートの楽譜を吹きたがる人が出てきた。「今日ペットが吹きたい」。ん?誰? お、しほつん!! 自らすすんでペット志願です。「ペットが吹きたい、ペットが吹きたいぃぃ」。駄々をこねるガキんちょ、発生。「じゃぁ、クリスマスプレゼントってことで」と、クラりえ蔵さんが許可して、ペットの楽譜が渡された。有頂天しほつん。しかし長続きはしなかった。『リフレクション-映像-』を合わせようとしたとき、しほつん、隣の姐さん方の楽譜を覗き見して叫んだ。「ペットの楽譜と全然違う!!」。あたりまえじゃぁー!! ペットがクラとずーっとおんなじ動きしとったら、やかましぃてしゃぁないわー。「あっそうか!!」。今気づいたな。今気づいたんだね。この曲、中間部でリズムパターンが変わってから、最初にメロディ吹くのペットやで。そんなオイシイとこ、今日はソロで吹けるな。「えーうそー。いやだぁいやだぁ…」。駄々をこねるガキんちょ、再発生。ベソもかいている。するとここで天の声が。「自分からすすんで吹きたいって言ったんやん」。りえ蔵の言葉はいつも簡潔で明快だぁ。ぐぅの音も出なくなったしほつん。足が4分音符=160でばたばたばたばたし始めた。神様、こいつをどうしましょう。…おもしろいので許す…。ありがとうございます、神様。今夜は聖夜だ。
・川﨑さんの団長あいさつが、今年の練習のシメを飾った。団員のこの一年の労をねぎらい、団員のご家族のご理解に感謝して「どうぞ年末年始に家族サービスを」と皆にすすめ、来年のけいこ初めには元気な顔で会えるように、としめくくられた。来シーズンもがんばろーって活力がわいてきそうな、とても暖かなあいさつだった。今年もいっぱい吹いたね。いっぱい笑ったね。来年もよい年でありますように…。

練習日誌 2006年12月20日(水)

・みなさーん、ノロってますかぁー? いっえぇーい。わたくし、月曜の朝に突然、激しい腹痛あんど立ちくらみに襲われた後、ちまたで言われるノロウイルス的症状にみまわれてしまいました。もしかしてノロ?これがノロなのね。と、もうろうとした意識下で感じながら、一日寝てました。うおー、戦務帳が書けないー。久しぶりにユーフォ岩下さんが来とんなったりして、楽しかったのにー。土曜のトピックスの記憶はデリートされました…。でも次の日、お医者に見てもらったら「お疲れのとこに、どこかから胃腸カゼをもらわれたみたいですね」とあっさり言われたよ。ノロじゃなかった。急性いちょかぜ。はい、日曜に親戚の法事に出かけました。大勢集まってわいわいお食事いたしました。…それかぁ…。
・水曜練習にはすっかり体力回復。うりゃー、吹くどー。ちと胃がシクシク泣いているが、かまへんかまへん。うっぷん晴らしにブリバリ吹くでー。おっと、ブリバリの前に、楽器出したら最初は低音ロングトーンよ。丁寧に丁寧に…。
・本日、B♭クラ参加者5名。これ豊吹ではマックスに近い人数です。ホルン中井さんが「クラでぃ、か…」と少々うらやましげにつぶやく。Cla.Day。クラのメンツは今日も楽しくパート分け。「私、今日はバスクラの楽譜吹くわ」、「えー、私がバスクラ吹きたいー」、「今日もペットかな」、「テナーもオイシイんだ」。正規のクラパートはりえりえとしほつんに押し付けて…あ、いや、お任せして、おとなチームは他のB♭楽器のパート譜あさりに余念がない。他パートのちょっといいとこ吹いてみたい。本日の『春、風』のオーダーは、民子:テナーサックス、なおちゃんとりえ蔵:ペット1・2、りえりえとしほつん:クラ1・2、となりました。
・『春、風が草原を渡る』のラスト近くに、クラリネットが主旋律を吹き、それを3拍後からサックスとホルンの対旋律が追いかける、という部分がある。この前やったときは、対旋律の動きにつられたクラ子どもチームがパニクってしまって吹けず、ホルン中井とアルトまえだの対旋律だけがやかましく響くという、「あるじなき音楽」になっちまった。もちろんその後、「めっ」て言って、そこの部分だけ特練したんだが。さっ、今日の子どもたちの調子はどーかなー?そらっ問題の部分にさしかかった。どぅだっ!? おっ、堂々たる音量の主旋律。サワヤカなメロディをすっげー必死の形相で演奏。がむばるクラ・りえ&しほ。ホルンとアルトは遠慮なく追いかけることができました。よしっええぞっ。と思った次の場面。前回できなかった部分がクリアできてホッとした気持ちが大きかったのか、この2人、役割が変わって伴奏にまわってもffの勢いが止まらない。♪てぇてって!!てってってってっ!!てぇてって!!てってってってっ!!♪ぃやかましぃわー!! そこはもうええんじゃー!!
・最後の曲は『ブラボー・ブラス』。楽譜を譜面台に置きながら、クラりえりえが「これ絶対『ディズニー・メドレーⅡ』だしぃー」って言った。いや、違うし。タイトル違うし。
・じゃ、今日の練習これにてしゅーりょー。なんか連絡ある人いませんかー?(←終了時のワンパターンな流れ)。何もないんかいな? 27日のアンコンに出る人、宣伝しとかんでええの?「あっ!…」…と言ったきり、口を開けたままのクラしほつん(閉めろよ、ゴミ入るぞ)。言っとけ言っとけ。本番は何時ごろ?「8時…ぃ?」お、おいおい、みんなの顔見渡しても、今ここには君と一緒に出演する人いないんだから。だいじょぶかな?フルートまなまなのひぃ高チームの出番は?「んーと、9時…前?かな?」ありゃ?まなまなもなんかあやしいなぁ。今年はよーけチームが出るから出演時間が遅いねぇ。この子たちの言ってる時間は両方とも「午後」です。皆さん、仕事帰りに応援しに行ったげてください。送ってください、大きな声でブラボーを。クラりえ蔵が言った、「演奏終わったら、まっ先に力いっぱい拍手したげるわ」。くー泣かせるねぇ。どーだいや、ここまで言ってもらって。「き、きんちょーする…」byしほつん。ああ、プレッシャーが増えたのね…。
・次の土曜が今年の練習納めです。毎年、この日は楽譜整理の日。この1年間に使った楽譜を回収して大事に保管します。「楽譜整理の後も練習しゃーや」とアルト佐野さんがおっしゃったので、今年は整理&練習の二本立て。ベース川﨑団長から、皆さん楽器を忘れずに、と連絡されました。クラなおちゃんが、「私、佐野さんの『ハーレムノクターン』聴いたことないんですよー。それが楽しみなので、土曜は絶対来ます」と言っていた。クラりえりえが「えーん、私も佐野さんのソロ、聴きたーい。水曜日に来てくんなったらええのにぃ」と、しきりにうらやましがる。今年の吹き納めは佐野さんと一緒にエロプレイ。いやー、いい年越しを迎えられそうな予感です。ほくほく。
・《後日談》佐野さんからメールが来た。「今度の土曜は町内の飲み会なので練習に行けません」。っがーん。うっそっでっしょー!! 佐野さんの発案で練習するんですよー。ごっつ楽しみにしてたのにぃぃぃぃ。佐野さんとエロプレイ…。佐野さんとピンクサロン…。…えっえぐっえぐっぐすんぐすん(泣)。

練習日誌 2006年12月13日(水)

・今日は水曜。また人数少ないのかなー? おおっ、ユーフォ山本とっしー君、一番乗り。駐車場で鍵が開くのを待っていました。あっクラ民が来た。フルートまりまりが来た。あっ、まなまなも。5人越えただけでもうれしくなる…。泣きそう。涙にむせんでサックスを吹く。ぶおぅおぅおぅ。
・総勢11名の参加です。わーいわーい。合奏ができる~。しかし、フルート・クラの多い、木管だらけ編成(あ、「だらけてる」って訳じゃないよー)。クラが1st・2ndしかないという小編成用の曲が一つある。はい、民&なおのオトナチームはペットの楽譜吹いて、りえりえ&しほつんのコドモチームはクラの楽譜を吹く。OK? オトナ2人は満面の笑顔だ。コドモ2人は「えぇぇぇー!! そぉんなぁ~!!」と、軽くアワ食った状態。子らよ、自分の畑は自分で耕せ。10代のうちに数多くの楽譜にあたらなきゃ、これからどんどん脳細胞が死滅していく年齢、乗り越えていけんぞ。アンチエイジング対策です。「脳みその シワは増やせよ 肌ジワ減らせ」
・最初に『マーチ「ストレート・ロード」』いきましょ。トリオのメロディでレガート奏法の勉強してね。pの大きさで上手に息圧使って、音がなめらかにつながるようにしよー。で、合奏。さぁトリオにさしかかった。お!!民姐さん、「吹かずの構え」だ!! 自分は吹かずに、なお・りえ・しほの腹あたりやフィンガリングをぢっと見つめている。わが子を鍛える母ライオンの目だっ。お、お母さん見てる、おかさん見てる。あせっあせっ。子ライオンたち、必死に吹いてました。
・保科センセの「リフレクション-映像-」。木管には、4拍全部八分の3連符×10数小節、なんて伴奏形が全編通じて随所に出てくる。クラりえりえが3連符まみれのパート譜を見て言った、「なんかチェックみたいに見えるー」。ははは、音符もここまでぎっちり書いてあると、もう“模様”やな。「ホントの“映像”だー」byりえりえ。おおっ。まーさーにータイトルどおり!!…って、題名が表しとるのはそこかえっ!? ちゃうやろっ!!
・『ブラボー・ブラス』やって次の曲。タイトル略して「次は『ハルカゼ』!!」って言った。そしたら、クラしほつんとバスクラさくらが「『ハルカゼ』?『春風』?」と不審そうにささやきあい、課題曲マーチ『春風』を歌い出した。ぶっ!!ちっがーう!!『春、風が草原を渡る』だから。どんな課題曲を知ってるかで、その人の年齢が分かるよなー。私の年代の吹奏楽人に年齢を尋ねるときは、『風紋』基準。「『風紋』のとき、何年生だった?」って聞いたりする。私は『風紋』のとき高校生。ありゃ高校3年生のときの課題曲だったなぁ…。年寄のブラスむかし話にかぶさるように、ここで突然、クラりえりえが私に聞いてきた。大きな声で元気よく。「なんでですかっ?」。☆〇△×㍊〆!!…??… りえりえ、不可思議質問だ。一瞬の間をおいて皆爆笑。なんで?なんでだろー?私も何でか知らんけどそのとき3年だった。どーしてかなー、分からんー。1970年生まれだからかなー?珍しいぞな、りえりえの大ボケ質問。後で聞けば、「高校生だった」って言葉の後に「何年ですか?」って聞きたかったらしい。けどタイミングを間違えて、ついでに出てきた言葉も間違ってたみたい。なーんや、そっか。私はてっきりしほつんウィルスがうつって、りえりえもボケキャラに転向したんかと思った。あ、しほつんゴメン。愛してるから許して。
・フルートまなまなが言った。「70年生まれなら、私と20才違いですー」。っがーん!! そうなんですか? 90年生まれなんですね。ひょえー。ちなみに私の20上は全但吹連会長のA澤センセ。まなまなから見て、私、あんな感じっすか?ひーん(泣)。あ、いや、A澤センセはもちろん大好きっすよ。当たり前じゃないっすかー。あせあせ。”

練習日誌 2006年12月9日(土)

・今日はごっつい人数多かったです。ああーよかった。ふー。
・ふと目を上げると、頭の赤いマッチ棒がこちらへやって来る。よく見りゃクラしほつんじゃん。まっ赤な毛糸の帽子とマフラー身に着けて、まっ赤な顔して大口開けてやって来る。またその帽子、てっぺんに紙風船くらいの大きさのまっ赤なボンボンがついてて、しほつんのトリッキーな動きに合わせてぶらんぶらん揺れるから、目立つことこの上ない。後から来たバスクラさくらも、大きなボンボン付きの毛糸帽をかぶって来た(こちらは柄物で赤じゃない)。かわいいなー。2人ともそれかぶってアンコン出ろよー。出てほしいなー。指差して笑ってやるからー。(注:2人は総高アンコン出演メンバー)
・『キュート』を合奏。アルト佐野さんが「この曲は知っとるしけーまかせれやー」と、指揮とってくれた。「ええかーいくぞー。ワン・ツー・スリぃ・ほー、ワン・ツー!!」はっ速っ!!♪ウッターリララッターターター・ツッチーキツッチーキツッチーキツッチーキ・ウッターリララッターターター・ツッチーキツッチーキ…(以下略)♪くっ苦しい。譜読みが追いつかねー。でもでも、みんなすっげーエンジンぶるぶるフル回転で何とか食いついていってる。ああっでもこのテンポで吹いたらかっこええ。気持ちええっ。いいぞぉ『キュート』!!…って調子に乗りかけたら、ある一人が途中迷子になって一音も吹けなくなってしまった。佐野さんやん!! なんだー弱虫ー。もー、「ワシにまかせれ」発言はどこいったー。
・合奏が止まったところで、佐野さんより指導が入る。「あんなー。ドラムスはもっとぱきっとな~。…もっとぴちっと!! なんってゆっか、ばちっとー…」。???。出た!!佐野さんの擬態語指示!! ドラムス細見くんは目を白黒させている。「どーにかキメてほしい」ってことは分かるが、どこをどのようにキメるとよいのかは分からない。ニュアンスの人。それは佐野さん。
・『日本おとぎ話ラプソディ』は、私しか気に入ってないようだ。クラ民ちゃんは「最後の“エンディング”が解明できたら好きになれるかも」と言っていた。訳分からんリズムがよーさん出てくるからのー。『浦島太郎』さんで始まってその次が『一寸法師』。…そういえば『一寸法師』の歌ってどんなんか知らない。知ってる人いるー?って聞いても誰もいな…。いた!!ぢみに口ずさんでる人が!! ♪…ちいさーなかーらだーに・おおーきーなのーぞみー・おーわんーのふーねーに・はーしのかいー・京へーはーるばーるのーぼりーゆくー♪ホルン中井さんだー。何でそんな曲知ってんだ? 「昔、“みんなのうた”で放送してた」。へー。「カップリングは、♪しーのきばーやしーのすーぐそーばにー・ちいさーなおーやまーがあったとさーあ・あったとさ…♪」と、また別の童謡を歌いだした。これがまたノスタルジックなセピア色したメロディライン。「中井は大正生まれの人か」と佐野さんに突っ込まれていた。佐野さんより8つ年下の大正男子です。そんなことより、誰か『一寸法師』の歌詞全曲分、知ってる方がいらっしゃったら教えてください。知りたいんです。
・『ハーレムノクターン』やりました。かのリード博士の編曲で良きアレンジらしいんだが、曲のやらしさは変わらん。ましてや我が団は佐野さんというソリストを擁している。さっきやった『キュート』のアルトソロもエロだったが、この曲のアルトソロときたらもうあなた…。イントロが終わり佐野ソロに突入したとき、豊小ミーティングルームが突如として場末のキャバレーに姿を変えた。ご家庭と同じ蛍光灯なのにピンクライトに見える。ああっミラーボールがくるくる回るっ。夢よ、すべて幻覚なのよ。エロ独奏に惑わされるー。フルートまなまなやテナーとも子のようなノンエロな人々までも、顔がにやけていくのをどうすることもできない。バッキング担当のペット上坂くんとボーン斉藤さんは、ねっちょりむらむらソロに対して「勝手にしてくれ」状態で、見るからにつまんなさそーに合いの手を入れている。いっつぁ・さのわーるど!!しょーたいむ!! ofえろえろがっぱ!!
・渾身のピンクプレイを終えて満足&消耗したのか、片付けをしながら佐野さんは「あー、ハラへったわいやー」とつぶやいた。今日はこの後、軽くおやつをつまみながらの役員会議がある。おやつ調達兵のホルン中井さんが「佐野さんー、今日はあんパンがあるでー」と教えた。すると佐野さん、「“アンパンガール”?なんだいやー。なんかよげーなもんに聞こえるなー。うえへへへー」…。あんパンがある⇒アンパンガール。脳内も桃色です。
・練習終了。はい、室内原状復帰ー。机並べてー。ぱたぱたぱたぱたぱたぱた。イス入れてー。とたぱたとたぱたとたぱた。20cmくらい動くのに、スリッパの音が8拍続く。その度に頭の赤いボンボリがゆっさゆっさ揺れる。あわただしいぞ、しほつん。ねじ、巻きすぎとちゃうか?ねじ式しほつん。ぜんまい仕掛けの女の子。ねじ、なくすなよ。

練習日誌 2006年12月6日(水)

・12月2日の土曜練習はお休みしました。別のバンドの練習に行ってたのよーん。
・水曜日に冬が来ました。この豊吹にも。本日の参加者、クラ民ちゃん・なおちゃん、サックスまえだ、ホルン中井さんの計4名!! しかも、なおちゃんは仕事の都合で早びけしたので、最後まで居たのは3名。るるるー(泣)。来た!ついに来た!! 豊吹冬の季節!! 3人以上いたら合奏してしまう豊吹とはいえ、これはあまりにもテンテンテン…。黙々と別々に基礎練をしていたのであったよ。ううう、「冬来たりなば春遠からじ」と思えば…。でも、でも…からじだけどー。さみしいのー。こんなときにはリードを選ぼう。ああっ、ちっとも鳴るリードがありゃしない。うるるるー(重ね泣)。
・どうにかましなリードを見つけて、倍音練習。その後ロングトーン。ちこっとスケールやってから、教本のエチュードやったりして。いや、たっぷしと自分の音と向き合うことができました。修験者のように。なむなむ。あ゛ーリード換えたてだからか、しんどいわー。だるいわー。そうとう唇がなまってますな。ホルンのせんださんって、お仕事お忙しいし指揮者だしで練習量少ないはずなのに、音色がやせない。いつ聴いても上手い。どーしてかしら?音楽的なセンスの違いか?やっぱ。テナーの浮田しゃちょーもユーフォの岩下さんも、「久々だー」って言いながら吹いてても、楽器がたっぷり“鳴って”る人達だ。私なんか、ちょっと練習不足になると、もう正しいアンブシュアが思い出せなくなって音がやせる。センプレ・ビビリッシモになる。嗚呼、かの人々のように、私もなりたい。自分の音を聴いてああ下手にゃああ下手にゃと思いながら吹くのは、精神衛生上まことによろしくない。くそー、やっちゃるぅ。ロングトーンやっちゃるぅ。センスのない奴が、もってる方々との溝を埋めるためにできることは、「練習」しかない。打つべし撃つべし!!
・民子さんは、黙々と自分のペースで淡々と、クローゼ(クラの教本)のページを進めていた。民子さんは「センスと努力の人」である。楽譜からそのフレーズに最適なアーティキュレーションを読み取って演奏する。指揮者の意図をくみ取り、棒をくみ取り、自分の演奏に反映する。一(いち)言えば十(じゅう)理解して行動に移すクレバーなプレイヤー。冬季豊吹においても、参加者が何人であっても、彼女は自分の練習スタイルを崩さない。クールビューティ民子。しかし、私は知っている。定演が終わり、トマ〇ニでのお茶会も終わった後、「あーん定演終わったー(泣きべそ声)」とさみしげに吠えていたのを。定演楽しかったんだ。終わってさみしかったんだ。けっこう感情をあらわにするときもあるのね。あんとき、ちょっとカワイイって思ったっす。惚れなおしたっす。
・それなりに個人練を楽しんだが、それでも寂しさに耐えきれず、9時には練習を切り上げてしまった3人でした。次回は何人かなー? 楽しみだなー。

練習日誌 2006年11月29日(水)

・こないだの土曜日・25日は、定演打上げ兼忘年会で呑んだくれておりました。楽しかったわー。んふふふふ。1次会の後、トマ〇ニに繰り出してお茶して、2時近くまでダベってたかしら。ごっつい楽しかったー。アルト佐野さんが「(定演の)『功名が辻』のこまけぇ動き、クラはホンマに吹いとったなぁ。感心したわいやー」などと、実は「32音符マル投げ状態」だったということを暴露して、クラ民子と棒振りまえだの逆鱗にふれてはいたが…。佐野さん、来シーズンの目標は「自立」です。まぁ、もぉりはせぇへんでな(←もう、お守はしませんよ)。
・水曜日です。楽器が吹けるって楽しいなっ。るるるん(指揮者、心のつぶやき)。前回に引き続き初見大会です。「わぁ~、苦手ですー」と嘆くのはクラなおちゃん。数をこなそう!!先を読め!! 自転車と同じで、常に進行方向を見つめてひたすらこぐ。ちょっとつまずいても気にせずゴーゴー。何回か読んで修正していくうちに、気持ちよくこげるようになるさっ。うちの団のようだな。豊吹、自転車操業で運営中です。
・今日やった曲はほとんど、1パートに1枚のパート譜しかないものだった。今日のクラ参加者は4名です。1stから3rdまで3枚しか楽譜がない。どーしよっかー、2人で1枚見よっかー、でもー…と悩んでるリーダー民子に、私が冗談で「ペットのパート譜、吹いたらええやん?」って言ってみた。このセリフを聞いたとたん、民ちゃんの目がキラリと輝き、笑みがニヤリとわき上がった。(あー、ゾクっとしたぁ。民ちゃんの凄みのあるダークな微笑ってむちゃキレイ。撃たれたよ。ダキューン。)もう誰も止められない。彼女は2nd Tp.のパート譜を嬉々として探し出した(1stは上坂ケンくん)。「ええーっ、こっ困ります、初見の曲で成田さんに抜けられたらすごい困るぅ!!」。なおちゃん・りえ蔵・りえりえの3名があわて出すが、もう遅い。来シーズンの目標は「自立」です。まぁ、もぉりは…あれっ?この文章、見覚えがある!!デジャブ?
・『マーチ“ストレート・ロード”』を合奏しました。それほど難しくはないが、マーチのご多分にもれず、休みがほとんどない。1500M走のような楽譜。きゅ、給水ポイントくれっ。でもでも、曲想が明るくって親しみやすい。吹いてて楽しい。通し終わったとたんに、ベース川﨑さんが「うん!さわやかっ!!」。団長のお墨付き、頂きましたー。
・次は先週も合わせた保科センセの『リフレクション』。今日はペットもボーンもベースもいるので、前よりは幾分か曲の姿が見えてきた。うん、よきかな。12人という人数でもちょい分厚く聴こえるというのは、やはりオーケストレーションが素晴らしいからであろう。やりごたえあり。うむうむ。
・ペット上坂くんも初見が苦手。対面の位置で2ndTpの楽譜吹いてるクラ民ちゃんと同じような動きがあるはずなのに、民子は吹きケンヂは休み…という状態がしばしばあった。その度に、ケン君は苦笑いしながら民子を見て、民子は気遣わしげにケン君を見やり…。合奏中、あーなんか視線の糸がからんでるぞー、と感じながら私は吹いていた。なぜか知らねどほほえましかったよ。
・不評のレッテルを貼られた『おとぎ話ラプソディ』。あ、だんだん曲がつかめてきた。ほら、やればやるほどおもしろくなるよ。これ、スルメ曲? あー楽しくなってきた。え?私だけ?
・『キュート』を合奏。一人で練習してたときは、あんまりパっとせん曲だなー、と思ってたんだが、皆で合わせてみるとあら不思議。とーてもかっこいいのー!!全体像はジャズィー。ときどき入るフルートが小技効いてる。そこらへんがキュート?中間のアルトソロ、今日は私が吹いたけど、佐野さんだったらええプレイしなるだろうなぁ。うん、佐野さんに吹いてもらおう。「わー、キュートじゃなくなるー」byクラ民ちゃん。うんうんうんbyクラりえ蔵。そーだなー。エロキュート?略して「えろ九」。江戸で働く岡っ引きの中にいそうです。おいえろ九、出かけるぞ。へい親分。
・星出尚志の『ブラボー・ブラス』。木管の連続16分音符の動きが、ニューサウンズの『ディズニーメドレーⅡ』を彷彿とさせる。ピーターパンの“You Can Fly”を歌ってると、クラりえりえが「いやだぁー」と言い出した。去年、総高は定演で『ディズニー…』やったもんなー。「思い出したくないー」。いったい何があったんだ?とらうま?がおー、ひひーん。
・今日やった楽譜、即使えそうな楽譜ばかりだった。気持ちいいぞな。いい曲やると練習も楽しいぞな。うほ。
・練習終了後、川﨑さんが出雲に行かれたお土産をくださった。いろんなお菓子の詰め合わせの箱で、羽二重もちありシフォンケーキありミニドラ焼きあり、と和洋の小さなお菓子が数個ずつ入っていた。クラりえ蔵が「うわーカワイイ!!」と大興奮。フルートまりまり&まなまながもらったひよこ型のお菓子を見て、「はよ開けねーなー。ひよこ饅頭とどう違うか、見たいわー」と興味津々。その後もめいめいがもらったお菓子の形と味にわいわいがやがや。やーんカワイイわーオイシイと大盛り上がり。「えー、これカワイイのー?そうなのー?」川﨑さんは、ガーリーな感覚に面食らいながらも、うれしそうだった。若い女の子を喜ばせるおみやでした。やるー川﨑さん。

練習日誌 2006年11月22日(水)

・定演後の初練習です。毎年、この日に何人集まるかを楽しみにしている。今日の参加メンバーは、フルートまなまな、クラ民・りえぞ・しほつん、バスクラさくら、アルトまえだ、ホルン中井・じゅんぺ、ユーフォ山本、以上!!総勢9名。おしい!! 二ケタにあと一歩!! とほほ…。
・この日、懐かしいメンバーが登場。パーカスのフリューシャカだ~(日本名はフルサカ)。以前、豊吹の小物打楽器を借りてたらしく、それを返しに来てお礼の菓子折りを持って来てくれた。いやーん、今日、楽器庫のカギがないのよー。合奏に参加してもらえないよー。「いやっいいです。見てますからっ」と、彼女は気を使って言ってくれる。でもほっとけないなー、困ったなー。と思ってたら、ホルン中井さんがナイスな機転をきかせて緊急メールを発信し、クラなおちゃんを呼び寄せることに成功。なおちゃんは、中学・高校を通じてフリューシャカの後輩なのだー。フリュシャカと、仕事の都合で丸腰(楽器なし)参加のなおちゃんは、練習中ずっと別室でつもる話に花を咲かせていた。接待ができてよかったよー。せっかくロシヤから帰ってきてくれたからねー。(大阪だよっ!!)
・さぁー、そろそろ合奏しょーかー。「えっ、合わせるんですかっ?」byクラしほつん。彼女にとって9人というのは合奏する人数ではないらしい。すかさずクラりえ蔵が「何言っとるん?豊吹では3人以上おったら合わせるんだで」と、若手に掟を伝達する。クラ民子も「9人は大人数だ…」と、おごそかにつぶやく。豊吹の法律の前に言葉もなくひれふすしほつんであった。ん?ただ、ほえーっとしとるだけ?
・今シーズンの行事が終わったので、来シーズンを見越した楽譜を何曲か用意した…って、手持ちのオリジナル曲を放出しただけなんですけどね。へへ。保科洋(わー!!センセー!!)の『リフレクションズ‐映像‐』を合奏。流線型のメロディとときおり顔をのぞかせる付点リズムが保科作品の特徴。合奏した後の感想は「豊吹には似合わん曲だ…」。上品です。どーだろなー、これ。豊吹では使えんかなー?と言ってたら、「ええやん。やろーや、こういう曲!!。こういう歌える曲、全然やってへんしけーに、たまにはやりたいわ!!」という発言が。誰でしょう。クラ民ちゃんです。
・次にやったマーチの楽譜はいまひとつ。次には…、あのー、これやっていいですか?と、私は去年ボツになったミュージック8の『おとぎ話ラプソディ』を出してきた。これ、一回合奏して評判悪かったんだけど、もちっときちんとやってみたかったんです。ここで豊吹のなぜなぜ娘が質問。「らぷそでぃって何ですかー?」。しほつんだ、もちろん。今日はクラりえりえがいないし、質問内容が音楽的分野なので、総高の学指揮でもあるさくら先輩に答えてもらおう。はい、さくら、答えて。「……」しばし黙考後、「…らぷそでぃって何ですか…?」。なにぃー!!さくら、答えられんのかー? “狂詩曲”です。うー。後で辞書で調べなさい。テストに出すぞー。
・『おとぎ話ラプソディ』のパート譜をごそごそ探すホルンじゅんぺ君。やっと見つけて「あっ。さっちゃんだ」とつぶやく。さっちゃんって誰?(しほつんではない。私が聞いた)。「え?山〇里美」。ってM8の編曲者だよ。友達かえ?「(満面の笑みをたたえて)ハイぃっ!!」byじゅんぺ。すげーなー。今度、紹介して。やったー、M8と強力なパイプができるぞ。何の曲、編曲してもらおっかなー。ぷぷぷ。
・なんとか最後まで吹ききったけど、結局この人数では、またどんな曲か分からずじまいで終わった(当たり前や!!って声が聞こえてきそう…くすん)。くじけずに、も少し人数が多いときに再チャレンジしてみよう(懲りろよ!!って声も聞こえてきそう…めそめそ)。分かったよーな分からんよーな気分の曲で終わるのはイヤだし、時間が10分くらい残ってるので、もう一曲やろう。よしっ。『オーストラリア民謡組曲』だっ。「ええっ。何楽章やるん?久々だから1楽章や4楽章なんてできれへんでっ(byその場の私以外の人)」。そーだねー、春以来やってなかったからねー。んっふふ。でもやるっ。んで、むりやりやった、3楽章!!。むははは。やっ…たぞー。ヂミな終り方の楽章だが、一部とはいえ大曲をやった後はちょっぴり達成感あるわー。はたして今年、この曲は日の目を見ることができるのだろうか?
・今度の土曜は定演の打ち上げ。呑んで食ってくっちゃべって盛り上がる。恒例年中行事。酒や酒やー。酒もってこいぃぃぃぃー!!

練習日誌 2006年11月11日(土)~

・今年の練習は、なかなか観察者の視点がとれない…。私は、かなり不器用な部類の指揮者で、振ってる間はその曲が頭の中で渦を巻いて鳴り響き、その流れを追っていくだけで精一杯になる。但馬大会や定演で指揮を振っているときの私の状態は、「記憶喪失」または「ささいな定点のみ記憶」といった体たらくであり、この戦務帳においてもそのような記述が多い。きっと大脳じゃなくて、脳幹で振ってるんだわ。アルト佐野さんの「本能プレイ」と同類じゃないの。うあああ。あ、この場合の「プレイ」は、あくまでも楽器の演奏のことね。という訳で、全曲を指揮者として過ごす今年の定演では、追い込みの時期から本番に至るまで、演奏中に起こった出来事の記憶が著しく欠落している。本番直前の練習の日など、家に帰ってもまだ頭の中の音楽が止まらず、なかなかニュートラルな日常感覚に戻れなかった。うおおおお。な、何も書けない…。なので、今年の定演リポートもお休みさせてくださりませ。そのとき指揮している音楽の全体像を見渡すとき、もっと余裕のある状態を保てるようになれば、本番を振りながら観察・記憶できるようになれるでしょう。もっと脳みそ鍛えんとな。ニンテ〇ドーDSで脳ドリル?あれ効果あるかしら?
・まえだのだらだら言い訳を読んで下さり、ありがとうございます。そんなことで連載を休んでしまってすみません。もしも楽しみに待ってらした方がいらっしゃいましたら、ゴメンなさい。

練習日誌 2006年11月8日(水)

・チューニングしましょ。ホルン2人(中井さん&じゅんぺ君)、出してー。おおっ。びったりだ!! 誰が入ってもホルンってけっこう音が合う。ホルン星では誰でもおホモだち?ボーン・ユーフォ、いってみようかー。お、齋藤さんと岩下さん、ばつちりです。さすが酒呑み仲間!! 山本くんはなかなか合わんなー。この2人に合わせるには、酒がつよならなあかんのかなー…。ん?
・『モーツァルト・ポップス・シンフォニー』。これは冒頭3小節がキモですな。モツァルト特集の一発目だし。ここの木管全員による41番交響曲のモチーフの波がバシッと決まったら、つかみはオッケーですぜ。さっ、やってみよー。…っていきなりボーンが1小節早いし!!斎藤さん、どしたんですか? 気を取り直して、も一回。…ってまたボーンが早いし!! 同じとこだし!! …肩を落としてうつむく斎藤さん。憑かれましたね、トチリ神。今日は斎藤さんの肩に乗ってるのが見えます。
・『功名が辻』する前に大河ばなし。こないだは関が原の合戦だったよ、やっぱ家康カッコよかったねー。ここで出ました質問娘・クラしほつんの「せきがはらって何ですかー?」。そこですか?そこから疑問なんすね?「桶狭間だったら知っとるけどー」。それは織田と今川の戦い。関が原は徳川家康と石田三成の戦い。たぶん来るぞ、ここでも来るぞ。「…いしだみつなりって誰?」。キタ―!!オトナは皆ダハダハ笑ってたら、またもやクラりえりえ先輩が的確かつ簡潔に「豊臣の人!!」って教えてた。おっ、りえりえ詳しいなぁ。「歴史は好きなんです(えへっ)」saidりえりえ。しほつん、この後どんな質問を繰り出すのか。すると次に出た発言は予想に反して“質問”ではなかった。「徳川さんのときペリーが来たんだろー」。ある意味、爆弾発言。徳川は徳川でも、そりゃ250年違うぞなー!!
・シンバルー。クレッシェンドした後の付点2分音符、もっとガツンと叩いてー。こう細見くんに言ったら、彼はマジメに「はいっ」と返事して楽譜に書き込みした。パーカスめぐが隣から楽譜をのぞいて、ブッとふき出して言った。「いやっ!!ホントに“ガツン”って書いてるー」。本物のマジメだ。その後、その部分を合奏してみると“ガツン”の音量・タイミングは、ともにグーであった。いいぞ直接記入法。
・Kの4小節目の2拍目のタイの音までfで吹いて、裏の16分音符からは少しおさえて。そこから4小節かけてクレッシェンド。こう言ったら、「え?え?」って理解しにくそーなしほつん。いいですかーもう一度言いますよー、と教育テレビ風に説明して『できるかな』の歌を歌ったら、「あ、“おかあさんといっしょ”の一部?」って言った。違うよ、別の番組だよー。「ガチャピンとムックが出るやつ?」。そりゃフジテレビです。分かった。しほつんの頭の中は、歴史の部屋にもテレビの部屋にもモノが無造作にしまいこんであるんだな。“ひっくり返ったオモチャ箱”と命名。だからそんなに楽しい発言が出てくるんだ。今日はしほつんDay。ますますファンになりました。

練習日誌 2006年11月4日(土)

・和田山ウィンドのチューバ、上田さん来団~!! 今年の助っ人をお願いしました。彼、出身は豊岡なのだけど今は関東にお住まいなの。遠方からはるばる、我が団のためにありがとうございます。チューバ谷下団員も大喜びです。でも谷下くんは「今、会社です(泣)」ってメールを私に託して、今日は来れないの…。おろろん。
・『ニューヨーク・ニューヨーク』は、その昔、ロバート・で・ニーロとライザ・ミネリが演じた恋物語のテーマ曲。中間部のスローパートの甘ぁ~いテナーソロはFUジオカ担当。デモ演奏のソロを耳コピーして、独自の味付けを加えたソロを考えてきてて準備万端、努力賞。お、FUジオカ、この曲に賭けてるねぇ。対して、軽妙なテンポの中でちょっぴりルーズにジャズィーに歌うはペットソロ。歌姫あつつがつとめまする。こっちのあつつソロはちょっと照れ照れな感じ。まぁそぉだね。マンハッタンの夜の恋が表現できる10代なんていたら、そっちの方がコワイやね。でも18歳には18歳しかできない演奏がある。それを思いきって吹き鳴らすのだー!!たとえ、隣のベテランどもの目が光ろうとも!! 気にせず負けるなぶちかませー。
・合奏中に、廊下で金管のロングトーンが聴こえてきた。ん?誰だろ?ユーフォかな? その太い音を聴いて、多くのひとがそう思っていた。しかしそんな中、ホルン中井さんが隣に座ってたじゅんぺ君を促して、間にいすを一つ準備しようとしていた。「あれはせんださんの音だ」と中井さん。えー、ホルンの音にしてはむちゃくちゃ太くてスゴみがあったでー、違うやろー…ってホンマや!!せんださん、入ってきなった!! すげー。せんださんの音。それを聴きとる中井さんのクサレ縁。
・合奏中に、クラりえ蔵の携帯が鳴った。急な呼出し音に驚きながら、彼女は携帯を持ってあわてて音楽室を出ようとした。すると、あわてたあまりに携帯を取り落とし、「ぎゃー!!ツメがはがれたー!!」と叫んだ。つけヅメかなー?と思いきや、後で聞いたら「生」だった…。尿素入りクリームがおすすめです。にょにょにょにょにょ。
・『アマデウス』合わせてたら、ドラムス細見くんが1~2小節早く終わっちゃうときがある。彼いわく「“pにしよう”と意識してると楽譜がとぶんです」。そなのか…。表現を優先しようとすると、読譜の力がもっていかれちゃうんだな。大丈夫。年数重ねればだんだんバランスがとれてくるようになるよ。
・『後宮からの誘拐』。そこはもう少し出してもいいですよ、とアルト佐野さんに言うと、「…フォルテシモ、と…」って楽譜に書き込んだ。違うから!! 「も少し」だから!!ほんのちょっぴりだから!!
・練習終了後、体育館脇に放置してあった一輪車をさっそうと乗りこなす細見くんの姿を見た。一輪車でウサ晴らし。わぁ上手。それに刺激を受けたのか、これも放置されてたのを使ってのタケウマ大会が始まった。パーカスさ~やが「きゃぁぁぁぁ」と娘さんらしい黄色い声を出して頑張ってた。あ、もちろん元に戻しときました。