豊岡吹奏楽団

三度の飯より楽器好き!

イベント報告

空港フェスティバル ‘2003

天気予報は「くもり」。野外ステージでの演奏だから空模様が心配です。9時45分に集合したとき、今にも空から何か落ちてきそうなドンヨリ雲が広がってた。「日高はもう降ってたよ」と日高町民団員が言ったので、今日は屋内ステージに変更かな?なんて思いながら空港へ向けて出発した。
駐車場に着いてから聞いてみると、今朝からの催し物は予定通り野外ステージで行なわれているとのこと。見てみると、雨の中で「アンパンマンショー」をやっている!!あぁ、顔がぬれて力が出ないよぉぅ(byアンパンマン)。なぜ、なぜ屋内ぢゃないの? 9時ごろから天気は回復するでしょうという予報に、スタッフの方々はすがったらしい。しかしあぁあめは降り止まず。ここまで来て急遽演奏中止か? 今日このステージに出る時間を作るために、職場の人に無理を言って何とかどうにか休みをもらったフルートさっちん1号が、「中止はイヤだー!出させろー!!どこでもいいから吹かせろー!!!」と火を噴いていた。ぎりぎりまで待ってみようということになったが、霧状の雨が絶え間なく降り注いでいる。身一つで立ってる分にはどうってことない雨だが、楽器には致命的。特に打楽器には。うーん中止も仕方なしかぁと斎藤師団長、顔をしかめていた。そこでアルト佐野さんひらめいたっ。「あそこでやらぁやー」と指差すところは、野外ステージ裏の少し引っ込んだところにある防災倉庫の前。そんなに大きくないが屋根がある。豊吹のメンバーが並んで雨のあたらないスペースがある。しかしあんなとこお客さん来ないよと心配するが、「どうにかなるわいやー」とスタッフの方々に相談してみる。こういうときの佐野さんはすばやい。スタッフの方から、移動できないので音響設備なしの状態になりますがOKです、というお答えをもらうが早いか、それーっとばかりに怒涛のステージセッティング。やったー、演奏できるよ。無駄にならなかったよー。
いすと譜面台を並べて打楽器を出し始めると、なんだなんだとぞろぞろと、即席ステージの前にお客さんが集まりだした!! うれしいぃー。よっしゃ、ええ演奏しょーでー。マイクも何もなし。始まる前に佐野さんが「マイクがないであんまりMC入れれへんしけーに、どんどん曲やるでぇ」と言ったら、ドラムス本井さんが「こないだの練習と似た感じですね」と返した。そのとぉぉり。本井さん、とよすいのノリにだんだん染まってらっしゃる? 地声に定評のある佐野さんが「みなさぁぁぁぁん、とよおかすいそうがくだんでぇぇぇす」と張り上げる。叫びの司会は初体験。佐野さん、大丈夫かな。のどつぶさないかな。
1曲目は「ひょっこりひょうたん島」。吹いたとたんに感じる違和感。うそっ、他の音が聴こえれへんっ。私(バリサク)に聴こえるのは、隣で吹いてるアルトのモーニンプ娘。いしぇの音だけ。佐野さんの音とドラムスの音はどうにか聴こえるか。うわぁ、ペットの音が全然聴こえない。我々の音はお客さんにちゃんと届いているんだろうか、不安~!!しかし、こんなときこそ練習が役に立つ。あわてず騒がず、練習で身につけたいつもの調子を発揮すべし。撃つべし撃つべし!!
お客さんから、手拍子が出た。雨の中、聴いてくれてノッてくれてありがとうぅ~。3曲目「きよしのズンドコ節」。子どもが体をゆらしてノリノリで聴いてるー。やーん、かわいいノリ方、ありがとうぅ~。お客さんが喜ぶ反応を目の当たりにするのが、一番うれしいですー。
全曲無事終了!! 最初どうなることかと思いましたが、中止せずに演奏できて何よりでした。お客さんも思っていたよりずっと多くの人たちが集まってくださいました。さぁ片付けだ。ステージから楽器・譜面台を片した後、すぐに職場に直行する団員も何人かいました。土曜日の行事ということでさっちん1号のみならず、つまったスケジュールをなんとか空けて出演したという団員は多くいます。好きじゃなきゃできない。みんな吹奏楽好きなんだね。私もそんなみんなが大好きです。きゃっ言っちゃったっ。聞かないではずかしいっ。
本井さんも、片付けを終えたらすぐに帰られました。豊吹が本井さんに出演をお願いして、断られたことがありません。いつもにこやかに引き受けてくださいます。お忙しい方だから仕方がないのに、「練習に出れなくてすいません」とおっしゃる。こちらの方が恐縮してしまうお言葉です。いつもいつもありがとうございます。本当に豊吹一同、とても感謝しています。フリーサウンドさんから出てくださいと言われたら、本井さんみたいににこやかに「はい、いいですよ」と引き受けたいですね。恩返ししたいです。おっとその前に、助っ人に呼ばれるようなプレイヤーになるのが先か!
フェス実行委員会からのお弁当を、残ったメンバーみんなで食べた後、ちょっと自由時間。あいがも農法米アイスやそば粉入りたこ焼きを食べたり、少年少女音楽隊の合唱ステージを聴いたりしました。音楽隊の子どもたちは、おそろいで色違いのアロハを着て登場。さわやかでいいじゃん。豊吹もあんなん作ろー。他団体の衣装を見ては、いつもそう思ってしまいます。予算はどうしてらっしゃるのでしょう?
しばらく姿が見えなくなってたホルン中井さん。どうせまた自衛隊ブースに行ってるんだろうとみんなが噂してたら、ホントに行ってた。「装甲車に乗ってきたぁ♪」と本人はうはうは状態で帰ってきた。おととしは戦闘機&戦車ストラップを買ってたけど、今年は? 今年は迷彩Tシャツをゲット。バックプリント入り。それが「レンジャー五訓」。自衛隊の精鋭・レンジャー隊員の心構えが五条書かれておる…。どんなん書いてあるんかなー、と興味をおもちの貴方は、豊吹の練習に来てください。ときどき彼は着て来ると思います、誇らしげに。