豊岡吹奏楽団

三度の飯より楽器好き!

10月

練習日誌 2006年10月28日(土)

・今日のチューニング、すんごいよく合った!! ふわーっと柔らかな発音で、ぽわーんと響きあってて。気持ちがよかったっす。合奏前でも曲の中でも、みんながびたっと一つになれる、こういうヒトトキが私は大好きです。指揮者の席でそれが味わわせてもらえる、というのはちょっぴり贅沢なことなのかもしれません。でへへ。
・「このスタンド? 自分で作ったんだ」。既製のフルートスタンドに、ピッコロが立てられる細めのスタンドが装着されている。松田さん、これ自分で作られたんですかー?「土台の金具はジュン〇ンドーに適当なのがあったしけーそれをつけた。で、ピッコロ立てる棒はコルクに菜ばしさしたモン」。すごーい。自作とは思えないカッチリした作り。これで商売できませんか?(←俗物的発想)
・しょーじきなところ、合奏の中でどんどん細かいこと言っていきたいのです。8小節ごとにーとか16小節ごとにーとか、曲を止めていって各パートを取り出して部分練習などもしたいのです。でも…、時間が限られてますから。曲を流していく中で、みなさんそれぞれが自分の演奏をチェックしていってください。こんな吹き方した方がええなーとか、この部分あのパートと音程合わした方がええなーとか、アンテナを高くしてどんどん演奏を改良していって。オトナのバンドの練習方法をとってください。…ということを話したら、アルト佐野さんが「よっしゃー、これでにらまれんですむぞー」とおっしゃった。くくく…(泣)。
・でも言っちゃった。『《後宮からの誘拐》序曲』の中間部のアルトソロ、佐野さんが1拍目の4分音符をミョーにひっぱってから2拍目に入るので、テンポが狂う。「佐野さん、そこ遅いよ」「え?そうかいやー?そんなつもりねぇでぇ」。モーツァルトのテンポは清潔に。あんまりモターっと揺らしちゃだめ。でも、佐野さんの魂には美空ひばりの歌心が入ってるからなー。しかたがないことなのかなー。
・『ジャパ・グラ刑事メドレー』。ドラムスの細見くん、ラスト2小節前4拍目の裏の8分音符はきっちり入れちゃってください。その前までのフィルインは何してもかまえへんしけーに。これ聞いたフルート松田さんが「何してもかまえへんのだー…」って、ちょっとうらやましそうにつぶやきなった。
・アンコール曲して、『功名が辻』して、『兵庫ゆかりの曲メドレー』のカットとテンポの確認がてら通して、わー今日は5曲もできたー!! うれしいですぅ。合奏がさくさく進みましたー。
・練習終了後、二人のオトコの子が、何がきっかけか知らんがおっかけっこしてた。前を走る現役高校生のホルンじゅんぺ君の全力疾走っぷり!! すばらしかった!!うちの近所の悪さが見つかったときのノラ猫様よりも必死でキレのいい走りだった。その後ろから、横っ腹を手で押えながらひょろひょろ追っているのは誰?見ると、パーカス細見くん…。またまた細見くんのジジイ化現象を見てしまった…。
・明日は一日練習~。でも私は楽器が吹けないの~。るるるー(涙)。

練習日誌 2006年10月25日(水)

・ベース川﨑さん、音楽室に入るとバスクラさくらに向かっていきなり、「ねぇねぇ、『のだめ』見てる?」。おっ?フジ月9枠・秋からスタートの『のだめカンタービレ』ですね(私、原作まんが全巻持ってます。大人なのに…)。あの話の主人公・のだめは、「ぎゃぼっ」とか「はぎゃー」とか奇声を発するヘンタイ音大生。さすが団長、お目が高い。さくらとのだめは同人種。「君みたいなコが出てる話だよ。見てる?」ということで、さくらにチェックを入れられましたね。
・みんなの集まり具合を見ながら、個人練習の時間に今日やる曲を決めて、スコアをチェック。フンガフンガ頭の中で歌いながらぼーっとしているところへ、パーカスめぐ姐さんがシリアス顔して近づく。「今度の一日練習の前日、楽器の運び出しが8時以降からしかできません」。なんですと?そりゃ大変。次の日曜に日高町吹の打楽器をお借りして日高ワークピアにて練習するので、その前日夕方6時くらいから運搬できたらいいねぇと相談して、保管場所の文化体育館のイベントの予定を確認してから本決めしようと計画していた。そしたら、イベント自体は夕方終わるが、片付けに8時までかかるので文体ステージ裏に入れない、ということが分かった。きゃーどうしよう。土曜はもちろん豊小での通常練習をいれている。どうしょーどうしょー。「当日の朝は8時半から開けてもらえるみたいです」と、めぐ姐さん。うーん、じゃあ当日早朝に運び出そうか?めぐ姐さん、パーカス人間の避けられないさだめとはいえ、毎回楽器の調達には苦労しますな。あぁ、打楽器が常置できる練習場がほしいもんだて。ぐすんぐすん。
・アンコール曲の楽譜が来たよー(曲目はないしょ)。はい、初見で一回通してみよー。ざっと楽譜全体を眺めてたクラ民子、視線を進めてギョッとする。隣のクラなおちゃんに「わなが、最後にわながある!!」と重要通達。確かに!!この曲、B♭durで編曲してあるがラスト近くで転調してH durになる。B♭管にとっては、♪ドもレもミもファもソもラもシの音も~シャープ♪である。ああ、でも♭5つにしてあるわ。これより豊小音楽室方面に転調注意報が出ています。取りこぼされた♭がパラパラ降るおそれがあるでしょう。演奏には十分お気をつけください。NHK-。
・『兵庫ゆかりの曲メドレー』やる。この曲は、国体・兵庫大会の入退場曲として編曲されたもの。だから指定速度はマーチテンポで、ずーっと120だ。でも、演奏会でやるんだもんね。曲の変わり目でテンポも変えてやる。ふふふ。“そして神戸”は前川清やで。♪くぉーぶぇぇぇ~ぬぁいてどぅぉぉなるのくわー♪だよ。当然ちーとスローにすべきやろー。“デカンショ節”はムチャムチャ速よして弾けちゃる。くふふふふ。覚悟はいいかな、ドラムス成田くん!!♪デカンショーデカンショーで半年暮ーらーすっヨイヨイ♪と歌ってたら、クラりえりえが「半年暮らすんだ!!」って妙に感心してた。ん?
・『功名が辻』、こないだ考えついた8分の7拍子の振り方をみんなに説明。最初の3拍を2つで振る。付点8分音符を1拍×2つ+あとは8分音符を1拍×4つ。タカタ・タカタ・タン・タン・タン・タン。…うー、うまく説明できんのー。低音・リズム隊とメロディは、この振り方の方が演奏しやすいと思う。でも木管の細かい動きは…。どうだろ?試しにやってみよー。…え、うそ、みんなびったりついてくる。すごいっ。私のつたない説明で分かってもらえた?いや、こりゃみんな「気合」でやってるわ。「あぁでもまぁ慣れたらできるできる」byクラ民子。りえりえとしほつんがムズイームズイーってうにゅうにゅ言ってると、民子の一言が降る。「覚えろっ!!」。パートリーダー様からの覚えろ指令発令です。
・『ジュビラント序曲』で、ペット研くんがまた「トチリ神さま」につかまった。研くん、つかまりやすい体質です。今度つかまったと思ったら、右肩を手で軽く払ってから吹いてみよう。変わるかもよ。
・練習終わってから、「一日練習の当日朝は車を出せないんだけど…」と、フルート松田さんから伝言が(今日の松田さんは少林寺のセンセ)。しまった!!文化体育館のスケジュールばかりに気を取られて、トラックを出してもらう松田さんのご都合の確認をおろそかにしてしまった。ごめんなさい!! パーカスめぐ&さ~やと相談。「土曜の夜、私たちで運搬しよっか?」。その時は練習中なのでお車だけ松田さんにお借りして、打楽器メンバーだけで運ぶというのだ。ううう、いろいろ相談してみたけどそれしか方法がないかも。めぐが松田さんに相談して可能であれば、そうしようか。あああ、毎年楽器の運搬には悩みまする。

練習日誌 2006年10月21日(土)

・きゃー!! 1ヶ月も空いてしまったわー!! またまた休載ごめんなさい。家族が調子わるなったり、定演パンフの原稿書きをもたもたしてたりしてて、戦務帳をお留守にしてました。平にー、平にご容赦をー…。
・さあさあ練習。音楽室だ。はこべ、はこべ、打楽器運搬。のぼれ、のぼれ、外階段。パーカス細見クンが階段登りを終えたところでなんか苦しそうにしている。「ひ、ひざが…、腰が…」。もうジジイ化ですか?骨ですか?カルシウム取って日光にあたってください。
・今年の定演はバリサクもファゴットもいない。木低(もくてい)の屋台骨はバスクラさくらが一人で支えることになる。だから、『アマデウス』のB.Saxパートとか、『ジャパグラ』のFgパートとか、みーんなさくらに回される。『アマデ』の“アイネクライネ”なんか木管アンサンブルだから、さくらの一人ベースである。そこは自分がとよすい木管全部の大将みたいな気持ちで吹かんといけん、みたいな話をした。さくらはそのとき、顔中の穴という穴をいっぱいに開いて「っがーん!!」の表情を作っていた。追い討ちをかけるようにアルト佐野さんが「よっ、大将!!」などと声をかけると、彼女、完全に硬直していた。ふふふ、おののけおののけ、苦しいことは若いうちにたっぷりしとけー。
・『ジャパ・グラ』の“太陽にほえろ”のラスト、全員フェルマータの最中にアルトのアドリブソロがある。フェルマータ切るの、どうやって振ろうかな? 佐野さん、どんなふうにソロの区切りつけられますか?と尋ねたら、「うーん…分かれへんわー…。また考えとくわ!!」。はーい、じゃまた後日合わせて下さーい。すると佐野さん、笑顔で「これが、よー考えれれへんのだわいやー」。えーん、自信たっぷしに言われてもー。お願いですから、本番に間に合うように決めてくださいよー(泣きの懇願)。
・“Gメン”のゆるいテンポでシブく聴かせるペットソロ。ケンヂ上坂がお送りします。…って、しっとりお聴かせしたいのに、ケンくん何故かトチるトチる。楽譜上は一見なんでもないように見えるところで、一音抜かしてしまった。も一回やっとこうかぁ。…と繰り返すと、また同じところで同じミス。おやぁ今日はどうしたのー?ケンくん、みるみるうちにまっかっか。よーしおもろいから3回目!! またやってもた!! なんかにつかまったな。その後4回目にして、ようやく彼は何かの呪縛から抜け出し、ふっきれたようなプレイを聴かせてくれた。豊小2階音楽室には魔物がいる。その名は「トチリ神」。いつかはあなたのすぐ側に行くかもしれません…。
・“Gメン”が終わって“はぐれ刑事”に入った。ここでエスプレッスィーヴォ・フルートソロ!! …あれっ、音がないよー。本日のFlパート、松田長老お休みで女子高生コンビのみ。この曲は、まりまりがピッコロ、まなまなが2ndフルート。1stの人が居ないときは他の人がソロ吹いてねー。この曲、2ndの楽譜に1stも書いてあれへんだったかいなぁ?「いや、書いてある書いてある」。後ろから覗きこんでホルン中井さんが返事する。そーか、これはチャンスだと思って、遠慮せんとどんどん吹いたらええんやでー。「そぉーだ吹け吹け!!」アルト佐野さんの檄が飛ぶ。後ろから気楽げーなおっさん連中にやいやい言われて、だいぶはずかしそうなまなまなと、気遣わしげに苦笑いするまりまり。ほい、やってみよう。と合奏してみると、おおぅ、やるじゃないですか、まなまな!!音量こそあまり出てないものの、テンポ音程タイミング、練習なしでいきなり吹いたにしては申し分なし。ほらー、吹いてみると力試しになるもんやろー。
・『功名が辻』を合奏。この曲、原調で編曲してあるから音域が高い。クラ、サックスのメロディ部隊が特に。高い上に、跳躍が激しいから音がなかなかつながんない。しかもメロディラインはレガート。くーっ!!憎たらしいの!! でも、かっこいいの…。ああ、それなのにそれなのに。みんなやっぱり吹きにくそう。音色が怒ったようになってしまって、なかなか柔らかさがでないの。この曲への気持ちは片想いで終わってしまうのかしら…。棒もむずいしなぁ。8分の7拍子、4+3で振ってるけど、厳密に言えば3+1+3だし。どうやって振ったらしっくり振れるんだか…。あっ!!!!今、スコア見てたら、8分の7の振り方思いついた!!!! わーい、次の合奏で試してみよーっと。(請う御期待)