豊岡吹奏楽団

三度の飯より楽器好き!

04月

練習日誌 4月27日(水)

・本日、クラりえりえがおもろかった。ので、りえりえ3本立て。
・その①:練習場に着くと、体育館からもれるあかりに照らされて、松葉づえの少女のシルエットが見えた。なんと、クラりえりえ足骨折!! どしたの?殴り込みにあったか? 聞くと、高校生であるにも関わらずノボリ棒に登ろうとしてて、高校生であるにも関わらず落下したらしい。で、落ちてすぐに病院で診てもらったの? 「いえ。そのときは大丈夫だと思ったんですけど、2日くらいしてから診てもらったら、骨折だった」、she said with“あふれる”smile…。う~ん、切迫感がなくってほのぼのざんすー。ゆるゆるざんすー。
・その②:『カラオケデュエットメドレー』を合奏。この曲は古株団員からは“エロ”を引き出し、新入団員には豊吹独特のえぐい音楽の洗礼を与える。フルート・クラ・バスクラの総高3人娘たちは、生来の生真面目さから必死になって、豊吹メンバーの言うところの「大人の音楽」を身につけようと四苦八苦していた、これまでは…。しかし、今日私は見てしまった。『居酒屋』のメロディを吹いているクラりえりえが、リズムに合わせて妖しくゆらゆらしているのを!! あの動き…。もう、豊吹になじんでしまったのか…。いやいや、出てくる音楽はまだ青い。だが、彼女の肩やひじのあのセクシーなゆれ具合はどうだ!? 理性が抑えるよりも、感性が先に動いてしまっている。早い。変化が早すぎる。と言うより、以前からすでに備わっていたのだろうか、エロが。
・その③:この日、トランペットの女の子が新しく見学に来ていた。この子も総合高の生徒さんである。練習終了後、フルートまりまり・クラりえりえらと一緒に楽器を片付けているとき、りえりえが「豊吹ってこんなとこ」というテーマでとうとうと語り、ペット見学者ちゃんにレクチャーしていた。突然こんなことを語っているのが聞こえてきた、「とにかくホルンがすごいぞ!!」。ペットちゃんが、どうすごいのぉ?かっこいいのぉ?と尋ねると、りえりえは「あのホルンの“音”にほれる!!」と熱弁をふるって答えていた。ああ、あのパワーホルンにだまされ…いや、魅了されるとは。りえりえ、豊吹にどっぷり骨まで浸かって行ける素質十分よ。
・ペットの見学者、またまた竹野の女の子。すらっと背の高い顔の小さな女の子。見学1回目だったが、とりあえずと思って入団届の紙を手渡したら、「絶対書きます」と言ってくれた。わーいわーい、新入団員が増える増えるー。若いおなごが増える増えるー。
・フルートまりまりは、松葉づえで両手のふさがっているりえりえのカバンを、かいがいしく運んであげていた。まりまりはりえりえのしもべ。「違いますよぉぅっ!!そんなふうに思ってませんよぉぅっ」byりえりえwith“こぼれる”smile。こいつの笑顔はカワイくてしんぼーたまらん。真っ赤な津軽リンゴみたいなほっぺたしちゃってさ。くー。
・ユーフォやまもっち、楽譜が見えにくそうにしてた。「眼鏡が合わなくなってきました」。そーりゃ大変。作りなおすか、ブルーベリーを食うべきだ。それかサプリだな。

練習日誌 4月20日(水)

・豊吹の団持ち楽器にはバスクラはない。天然総高生・さくちゃんが豊吹で吹いている楽器は、某中学校のご好意によりお借りしているバスクラである(A澤先生、H上先生ありがとうございます)。今日、私がロングトーンをしていて脳内座禅状態、無我の境地のちょい近くまでイッちゃってるとき、「あのぉ~…」とさくちゃんがおずおず声をかけてきた。ん?どした?と顔を向けると、「バスクラのネックがカラカラと音がするので振ってみると、中からこのようなものが…」と銀色に光る丸いものを私に見せた。まごうかたなき100円玉。おおっ、魔法のバスクラ。さくちゃんがもらっておけばいいよー、と私が汚れた大人的提案をしても、彼女は受け入れなかった。「いやいやいやいやいやいや、そのようなことは、いやいやいやいやいやいや…」“いや”の回数を数えようかと思うくらい連発していたが、高速で繰り出される連射についていけなかった。じゃあ、もうすぐ吹連の会議があるから、そのときにでも某中学校の先生に返しておくわー、と模範的案を出してみると、さくちゃんはようやく納得して連射を止めました。「ではこれで…」とさくちゃんは、私に顔を向けたまま、体をくの字に曲げてえびのように後進して去っていきました。♪おもろいね・さくちゃん♪さっくちゃんはね~…♪
・『素晴らしきヒコウキ野郎』。練習番号Dからメロディを奏するのは、ペットとユーフォです。今日のペットは前回見学に来てくれた女の子が一人だけ。ここはユーフォ山本くん、しっかりリードしてあげねばー。どうなるかわくわくして聴いてたら、おっ!! 山本くん、きっちり吹けてるじゃないかー。ええぞぉ。彼は最近、基礎練をじっくりやれるようになって、以前に比べて音が安定してきているのです。このまま上り調子を保ってどんどん上手くなってくれぃ。
・『ロマネスク』は低音にとってはしんどい曲です。休みがありません。ブレスがとれません!! レインボーブリッジ閉鎖できません!!(by織田裕二) この曲吹き終わってから、私がゼーゼーいってると、クラ民ちゃんが「私はこの曲ラクだもーん」といった感じで、涼しい顔をしている。ぐや゛じぃ~。
・『キャンディード組曲』第1曲目。ラストあたりで、ボーンの伸ばしの音がなんか不安定に聴こえるところがあった。斎藤さん、それ何の音ですか?と尋ねると「Fの音だ」と答えられた。あれ?そんなに合わせにくい音ってわけでもないな。どしてだろ?と首をひねってると、ユーフォ山本くんが「ひょっとして…」と言いながら、一緒に吹こうとする。試しにボーンとユーフォと一緒にそこの部分を吹いてもらった。すると、ボーンと同じリズムで動いているユーフォの3度下の音が少しうわずっている。あー、下の音とのハーモニーが合ってなかったから、上のボーンの音がふらついてるように聴こえたんだー。山本くんにその音の音程をちょっと低めにとってもらうようにして解決。山本くんのナイスヒントでクリアできました。
・次の土曜23日の練習はお休みさせていただきます。他のバンドの練習に行ってきやす。

練習日誌 4月16日(土)

・ホルンひろいちゃん、久々登場。今日の服装は、ホルン中井さんとのペアルックではなかった。なんだおもろない。ひろいちゃんはなんと万博を見に行ってたんだとさ!! マンモス見た?どうだった? 「あ、いや…おっきかったです」。タンパクなのね。クールなコメントだったわ。練習終わった後で、皆にお土産いただきました。「万博焼き」っていうモリゾーの形したおまんじゅう。おいしかったっす!! ありがとう、ひろいちゃん!!
・本日、ペットの見学者が来てくれました。中学出たての竹野の女の子です。楽器持参でペット坂ちゃんの隣に座ってご見学。隣の“お兄さん”の音についてってどんどん吹いてねー。って言ったら、周り(ボーンやサックス)のおぢさん連中が「お兄さんかいやー!!」とツッコミまくってた。当の坂ちゃんは「お兄さん! お兄さん!!」と自分でリピートして、その甘美な言葉の響きを味わっていた。
・『ヒコーキ野郎』を合奏。イントロのメロディをボーン斎藤さん、いきなり間違う。はい、やめてー。あなたにもう一度チャンスを与えよう。と、合奏を止めてやり直しを求めたら、「…厳しいなー…」と斎藤さんは首をひねっていた。何を言うー!!(←by村上ショージ)
・『百恵メドレー』の最終曲、『いい日旅立ち』を合奏してて。『いい日…』の最初のソロはテナーサックス。でも、今日はふじおかも大石ちゃんもいない。カラオケ状態で伴奏だけが鳴っているので、さみしいなーと思い、メロディ部分を歌った。♪い~い日ぃ~・たびぃ~だち~♪。しかし、その先の歌詞が出てこない。♪ほにゃにゃ・はは~んにゃ・ほにゃほにゃぁ~♪ と、よく言えばスキャットで、悪く言えば(いや、正確に言って)風呂場のよっぱらいの鼻歌のように、気持ちよく声を張り上げた。2回目リピートしたときは、隣のアルトいしぇも加わってノリノリで熱唱。歌詞はでーたらめだけど(いや、いしぇは思いだそうと努力してた)。そのとき伴奏を吹いていたクラ民ちゃんの肩が、プルプルこきざみに震えていたように見えた。案の定、後でおこられたー。「いい日、歌うな!!」理由は、笑えるから。♪い~い日ぃ~・うた~うなぁ~♪…
・なぜかは忘れたが、合奏の合い間にいきなり“但馬弁講座”が始まった。「きゃーな」という言葉をどういう意味で使うか?がテーマ。その前に、「きゃーな」という言葉を知っているかどうかも問題にされたが…。アルトいしぇは「このような」という意味で使うと言う(例:きゃーなおっきい魚)。バリサクまえだとアルト佐野さんは「腕」という意味の名詞として使うと言う(例:きゃーなが筋肉痛)。但馬圏内に在住の皆様、あなたはどっちの意味で使われますか? (音楽サイトの内容じゃなくなってるなぁ)
・『キャンディード組曲』の第4曲を合わしてて、最後の伸ばしの音のスフォルツァンドピアノ→cresc.→フォルテシモのタイミングが全然そろわない。ていうか、音量がピアノまで落ちてるように聴こえない。原因は佐野さんだった。この部分、木管にはスフォルツァンドピアノが書かれてなく、金管だけに指定されている。佐野さんは真っ正直に音量の加減をせずに吹き伸ばしていて、金管の音量を越えてしまっていたのである。普通ならまずありえないことなのだが…。佐野さん一本の音で金管を凌駕してしまえる。これってよいこと?うーん。

練習日誌 4月9日(土)

・合奏中、いきなりクラりえ蔵が目頭を押さえて練習室を出ていった。どしたのどしたの?泣いてた?泣いてた!! りえ蔵が戻ってこない間、一同騒然。民ちゃんがりえ蔵泣かした、ついに女まで泣かすようになったか…、と隣の席のクラ民子をみんなで悪女にしたてて、りえ蔵をかわいそがっていた。民子は、ちゃうちゃう、りえちゃん結膜炎で目の調子悪いんよ、と説明してくれた。ああそうなんだ、といったん納得したものの、やっぱ民ちゃんが別れ話を切り出すとかして泣かしたんと違うん?罪な女やなー…なんでやねん!! などとわーわー騒いでいた。そのうち真っ赤な目をしたりえ蔵ちゃんが戻ってきた。「どうしたの?民ちゃんに泣かされたの?」と本人に直に聞いてみると、「えぇーっ違いますよー」と豪快に笑いとばされた。やはり、結膜炎のせいで、楽譜をじっと見つめてたら目が痛くなって、それで部屋を出たそうだ。そうかー、眼科に治してもらえる問題だったのかー。私は短時間の間に、男役=民子、女役=りえ蔵の「金色夜叉」(「きんいろよるまた」と読まないで)を想像して、涙の意味を頭の中でめいっぱいふくらましていたよ。
・話題は「コンタクトレンズ」にうつり、今日のメンバーの中で裸眼で生活できてる人は誰だ、という話になった。アルト佐野さんは「裸眼って、は、はだかかえ?」と聞いた。ま、まちがいじゃないっ。まちがいじゃないけど、佐野さん、着眼点はそこですか?
・『キャンディード組曲』第3曲。木管の動きにちょっと不安な部分があったので、そこだけちょっと繰り返して何回か練習した。はい、じゃあ全員で。反復練習した木管のパッセージ部分を合奏。よしクリア!! 次の部分に進んでボーンの合いの手加わって。…って場面なのに、斎藤さんは楽器をつえ代わりにして両手をおき、かまえもせずにのんびりモード。斎藤さん落ちた!!(←出番を入りそこねることを「落ちる」という) その瞬間、斎藤さんの下あごがぱかっっと開き、顔中に「しまったぁ!!」と文字が出てきた。さりげなくしててもいいんですよ、斎藤さん。あれほど心に思ったことがそのまんま表に出た顔っていうの、私、今まで見たことないわー。

練習日誌 4月6日(水)

・バスクラ娘が入団しましたー!! これこそめでてぇー。よよよいよよよいよよよいよい。フルートまりまり&クラりえりえと同じく総合高校1年のバスクラさくらちゃんです。さくちゃんの第一印象は、一言で言ってしまうと「変」です。カワイイのですが。予想もつかないリアクションを激しいゼスチャーとともに繰り出します。クラ族の性格というよりも、サックス族の性格に近いと思われます。やはり形状が曲がってる楽器に慣れ親しむと、人格もひとくせふたくせ出てくるのでしょうか(←自戒の念もある文章)。前回、見学に来た彼女に「どこに住んでるの?」と聞くと、彼女は大きくグルンと振り向いて元気よく「あっちです!!」と、山を指差した。…。おもろカワイくってちょっぴり変なさくらちゃん。豊吹内での開花が待たれます。
・『キャンディード組曲』の第4曲目。長い長―い何小節にもわたるクレッシェンドがある。「場面場面の音量の変え方を計算しながらフォルテシモにもっていって。だんだんと音楽を大きくしていくことを楽しんで。」と言ったら、皆にえぇっ!!と驚かれた。へ?なんで驚く? 息の長いクレッシェンドを「楽しむ」という感覚が珍しかったらしい。そうかなぁ? 私、この場面のクレッシェンド作るときはいっつも、すっごいわくわくしながら吹いてるんだけどなぁ。盛り上がりや静まりを表現して、音楽の波を作り出す過程って楽しくない? すっげドキドキわくわくする。それに、バリサクで、低音からバンドの音楽全体を「あおる」のもすごい好き。テンポ感やダイナミクスを、他のパートより少しだけ先んじて増やしていったりね。ちっちゃくひそかに「おらおらおらっ」って感じ。ああっ、快感!! (一人でどっかいっちゃってますね。すびばせん。)

練習日誌 4月2日(土)

・4月最初の練習です。豊岡市が「新」豊岡市になりました。出石町の人も、城崎町の人も、竹野町の人も、但東町の人も、日高町の人も(50音順)、みんなみーんな豊岡市民になっちゃいましたー。あ、めでてぇな。よよよいよよよいよよよいよい。って手締めしてどうする。市が新しくなっても、とよすいはいつものとーりの練習をしています。うーん、マンネリ。いやいや安定してるといってくれ!!
・さてさて、チューニング。テナー大石ちゃんとふじおかの2人のB♭を合わせましょう。おもしろいことに、チューニングB♭を二人で伸ばしていると、出だしは合ってるのにだんだん合わなくなっていく。最初2秒くらいは同じ音程で、じょじょにウナリが生じてくる。うにょんうにょんうにょんうにょん。初めは二人一緒だけれど、やがて離れていくさだめ…。ふじおか、音を出した後で響きを作りこもうとするな。音程くらいは仲良くしてくれ。
・ユーフォ岩下さん、今日は電気屋さんの作業服のいでたちで登場。胸ポケットに「○ン○イ通信」ってカタカナ4文字の会社名が刺繍されてたんだけど、遠目から見てちょっと読みづらい。ホルン中井さんが「岩下さん、ヘンタイ通信っていう会社ですか?」って聞いた。うん、中井さんの好きなものをたくさん売ってそうな会社だね(何売ってるんだろ?)。
・『デュエットメドレー』の冒頭ソロ、本日もテナーふじおかのぶっとい音色でお楽しみください。それでははりきってどぉぞー!!「ヴぁらららら、ぷす」あららら?ちょっと気負いすぎてますねー。では気を取りなおして。あらためてもう一度、どぉぞー!!! 「ヴぁらら…ららっ・らー、あり?」おいおいおいー。どうした今日はー? どうも気合が空回りしちゃったようです。それともひょっとして、『スウィングガールズ』DVDの見過ぎによる睡眠不足でしょうか?
・『ロンリーチャップリン』のメロディを演奏するパートは、必ずボーン斎藤さんの吹き方に付けてください。完璧な手本といっていいでしょう。この人の場数を踏んだ節回しにはだれも太刀打ちできません。「ロンリーチャップリン」に限っては、アルト佐野さんをしのぐ歌いっぷりかも。『デュエットメドレー』を取り上げる前までは予想もしていませんでしたが、意外な人の思わぬ才能を掘り出してしまったものです。後悔? していませんよ、もちろん。…いや、どうだろう…。
・『キャンディード組曲』第3曲目を本日も練習。この曲はうちのような小バンドが取り上げるのがどだい無理だという曲なので、少人数で演奏するといろんな弊害が出てくる。ぺットとボーンのミュート問題がそのひとつ(昨年9月の戦務帳でもちと触れた)。急いでミュートをはずさなきゃ。しかししっかり装着したのでなかなかはずれない。もう一回。「ふんっ!!」。気合一発、やっととれた。その様子の一部始終を、といめんに座って目撃していたクラ民子が、その後、「ふんっ!!ふんっ!!」とマネしていた。