・本番だー。ワンライフだー。今年は、打パートのメンバーが私的忙しさにあふれてる年回りらしく、前日まで練習に参加できず。ううう。やむを得ないのよ。その忙しさってのもコトブキなものだし。目出度いっ!! いろいろ準備せにゃならん時期に時間を割いて参加しためぐに感謝。今回出れなかったさ~や、次回待ってるぞ(さ~やも御目でとっ!!)。そして、町吹さんの定演から2週間しかなかったにも関わらず、5曲のドラムスを引き受けてくれた細見クン。豊吹いつもながら甘えてしまっています。感謝カンゲキ!!
・晴れたー。ワンライフの日って雨降ったことがないんじゃない?でもカンカン照りではない。ラッキー。これなら会場内もそんなに暑くならないんじゃないかな?(なとどという希望的観測は後に微塵に打ち砕かれることになろうとは、このとき想像だにしない)。
・2階の控え室へGo!! 他団体の方々も使われる部屋なので、片隅にちぢこまって使って下さい。今年は、部屋の奥がパーティションでし切ってあって、着替えスペースが確保されている。豊吹メンバーでは、主にベテラン男子が使用。クラ朝倉さんが入んなった。きゃー、なんか憧れの先パイのお着替えタイムって感じでドキドキするぅ。そこらへんの女子できゃーきゃー言うていた。しかしあっという間に朝倉さん着替え終了。つい立の向こうに残っているのはアルト佐野さんのみ。騒ぎはおさまった…。ゴメンね佐野さん、ときめかなくて。
・楽器を出して各自ウォーミングアップ。待ち時間が長いからぼちぼちやってねー。みんなパカパカ音出ししてる中、チューバ谷下くんは楽器を出さずにしばし瞑目して黙考…。うん、分かるぞ。「昔は待ち時間中めいっぱい吹いてて平気でしたけど、そんなことしたら今はとんでもないことになります」。私がこう言ったら、近くにいたフルート松田さんとクラ朝倉さんがうんうんとうなづいた。はい、一定年代から同意頂きましたー。
・「最近、糖尿じゃないかと思うくらい、やたらノドが乾く」。こんなことをポロッともらしたら、「あぁっ!!実は私も最近そうです!!」byクラ尚ちゃん。「私もよー水飲むようになったわ…」byクラ民ちゃん。続々、告白。糖尿3姉妹、結成か?歯科勤務のテナーとも子が言った、「糖尿の人はね唾液にも糖が混じるから、口から甘~いニオイがするんです。そんで、歯がね、溶けていくんですよ」。きゃぁぁぁ、その事実、ホラー映画より怖いっす。私は市民検診こないだ終わった。尚ちゃんは明日職場で検診。結果が出たら、戦務帳誌上でカミングアウトせなあかんやろか?「そんなに簡単に罹れへんってぇ」byペット坂ちゃん。あんがと坂ちゃん。ちょっぴりうれしいわ。
・予定時間の10分前になったからチューニング。ううーん、今一つ合ってない気がするが、まっ許容範囲か。んー、えっとしょっかぁ(三枝ふう)。出番前です。客席横の通路に並んで、前の団体の手話合唱を聞ききながら待つ。会場の壁際では、今日の参加者の皆さんが作られたトールペイントの小物や布コースターなどがバザーで売られている。その中にかわいくラッピングされた美味しそうなラスク発見。ほどよく腹へり状態を迎えている者には目の毒だわーん。演奏前だからガマンガマン。
・ステージ上でセッティング。「じゃぁまえだぁ、司会頼むでぇ」by佐野さん。ええっ、佐野さんやってくれるんじゃないんですか?私、吹き振りして司会もしてって無理ですよ。お願いしますよー。「わし、今回の曲のMC、頭に入ってへんのだわいや。おめー、せぇや」。ええー、勘弁して下さい。佐野さん、お願いですからぁ。スタッフさんが「あのぉ、マイクはどちらに渡したら…?」と尋ねられたので、「あの人に渡して下さい」と言うてもた。強引勝ち。結局佐野さんが引き受けてくれました。佐野さん、や~さし~い。しかし、本番直前の緞帳裏で司会の分担決めるなんて。豊吹もフレキシブルなバンドになったなぁ。
・はいはい、そこのクラパート。緞帳の「火の用心」の表示の下で、火ぃ燃やすジェスチャーして遊ばないの。「準備よろしいでしょうかー?」。みんな、配置、楽譜、オッケーですか?「ちょ、ちょっと待ってくれぇや」。ん?何が準備できてない?…はいはーい、佐野さんの録音機材待ちでーす。「あの位置に機材置いても自分の音しか入らないんじゃないですか?」、バスクラ荒木さんが言った。それ聞いたチューバ谷下くんとバリサクまえだが口々に答えた。「いやいや、佐野さんは自分の音さえ録れとったらそれでええんだ」「そうそう、自分大好きだもん」「うんそう、自分ファンクラブの会員番号1番だしな」「会員番号1番 兼 会長な」。2人がこう言っている間中、荒木さんは「ひどい…ひどい…」とつぶやき続けていた。もう、人聞き悪いツブヤキやめてよね。2人の佐野さんへの愛情の発露が分からないのかなあ。
・さーぁ、幕、上がりました。トップは『羞恥心』!! よしっ出足は好調。おおっお客さんから手拍子出ました。曲が終わって佐野さんのMC。用意してないとは言いながら、そこはアドリブの帝王。「なんかお笑いのグループの曲らしいですでー。次は、ゆずっていう2人くらいのグループの曲ですわ。え?2人だったなぁ。そうだらぁ?(笑)」。伝聞と推定で織り成す見事なお笑い司会術。やっぱり佐野さんでなきゃ!!まかせて正解っ。
・ゆずの『ストーリー』終わって、『キュート』。これも出足はオッケー。テンポ固定するまで指揮して、Cの木管ソリから吹きにかかる。ここからだった。どんどん速くなっていく。テ、テンポがテンポがーああぁっ!! あわてて振りだしてももう遅い。さかまく奔流に小船は見る間に流されていった…。怒涛の勢いで突き進む『キュート』。汗ダクで必死について行く『キュート』。ああぁっもうダメ!!。…ふっとみんな我に返ったと思ったら、ダル・セーニョだった。弱奏になると遅くなる。豊吹の悪いクセが、このときはいい方に働いた。ふぅぅぅ~、なんとか無事終了。でもね、ちょっと快感だった。あの疾走感はけっこう楽しかったです。ふふっ。
・MCの間にもお客さんの出入りはある。『キュート』終わった後、入ってきたお客さんは…。あれは…中貝市長!! ステージ上の団員の間でひしょひしょ声が伝わった。しちょさんだ…しちょさんが来た…。こりゃ気合入れて演奏して、しちょさんにええとこ聴いてもらわにゃ。後ろに控える団員たちの、そんなひそかな盛り上がりを知ってか知らずかこの男。マイクの大音声でいきなり叫んだ。「あー、市長さん!!こんにちはぁぁー!!」by佐野さん。演奏でさりげなくアピールするつもりが、あからさまなアピールに。中貝市長を赤面させて、思わず頭を下げさせる男、佐野祐一。只者じゃない。選挙に出て。オバマに勝てるよ。
・『フィールソーグッド』のフジオカのテナーソロ。前に出るかね?と言ったのだが、奥ゆかしい彼は首をフルフル振っている。じゃあ、前列のクラが“モーセの出エジプト”のように二つに割れてフジオカの前に音の道を作ろう。そう言ってたのが前日の練習だった。佐野さんのMCに笑いこけて…じゃなくて聞きほれて、尚ちゃんやしほつんに確認しておくのを忘れてた。しまった、と思ったときはもうテナーソロの直前だった。頼む!!覚えていてくれ!! と念じて2人を見た。しかし、そこにいたのはしんっけんな顔して真っ直ぐ楽譜に向かって吹いている懸命な乙女たちの姿だった…。テナーソロ終了―…。でも、まっ、いっか。一人だけ覚えてくれてた人がいたから。それは朝倉さん。テナーソロの直前、私と同じように、やきもきしてるような表情で2人を見とんなった。ど、同志よ~。って思った。
・『ラ・クカラチャ』ー!! ラストです。この曲、各パート全部にソリが与えられている。昨日の練習では、ホルンが今一つモゴモゴして聴こえにくかった。バックも抑えて音量バランスとるけど、ホルンパートももっと出して。ベルアップでも何でもしていいから。ぐるぐる廻っても踊り狂ってもいいから。ところが「音が出ん出ん虫…(泣)」こともあろうに前日になってスランプに陥ったのがホルン中井隊長。かくなる上は、でんでんむし隊長を支えるんだ女子高生たちよ。で、本番の『ラ・クカラチャ』。ホルンソリにさしかかった。ホルンと目を合わせて、出せ出せジェスチャーを繰り出す。新人ホルンゆーこタン、少し前のめりになった。総高最高学年いけなおちゃん、サラサラヘアを揺らして吹く。顔を真っ赤にして吹く。3人の音がぶっとくぶっとく聴こえてきた。いいいぞぉ!!そして中井隊長を復活させたのが大阪にいる愛娘のりえい。昨夜、父の危機に遠距離電話で回復法を伝授してくれたのだ。いいぞぉ!!ホルンパートの若者たち!! あ、涙出てきそう。
・全曲終了―。お疲れさんでしたー。やっぱり例年通りむれむれむんむんの、汗だらだらのステージでしたな。ふうふう、お疲れ。ドラムス細見くん、ありがとう。本当に助かりました。ますます上手くなったんじゃない?すごく安心して吹けました。このステージで豊吹の本番デビューしたフルートのせタン、ホルンゆーこタン。復帰デビューした朝倉タン。そして、意外や意外、ワンライフに出るのは初めてというフルート松田タン。それぞれ初陣おめでとうございます。さぁー、ラスク買いに行こーっと。