豊岡吹奏楽団

三度の飯より楽器好き!

09月

練習日誌 9月23日(木) 市民音楽祭

・秋分の日です。市民音楽祭、本番当日がやってまいりました。まえだは音団協役員として朝から市民会館へ。音楽祭のパンフにいろんなチラシをはさむ作業のとき、うちの定演のチラシもお願いしてはさんでもらいました。今年のチラシはユーフォ岩下さんのデザイン。大きな文字、すっきりとしたレイアウト、黒地に白抜きでモノクロ印刷の利点をフルに活用した自信作です。カラーチラシより目立ってました。いっしょに作業していた合唱団コスモスと第九の会の奥様方が、「豊吹さんのチラシかっこええわぁ。デザインはプロに頼みなったの?」と誉めてくださいました。やったね、岩下さん!!
・12時半にリハーサル。合唱メンバーも吹奏楽メンバーも並び終わって、さあ合わせるぞ!! と意気込んだら、「すいませーん、ティンパニまだですぅ」とパーカスさ~やの情けな系の声がした。見ると、某音楽喫茶のマスターM森さんが舞台袖で未だにティンパニのチューニングをやっている。もーっ!! ボーっと待ってるのも時間がもったいないので、B♭音階ロングトーンやったよ。合唱の人たちの前で、ステージの上で。恥ずかしいっ。
・一回通しをした。リハには仕事の都合でこれない人が多く、ペットパートは坂ちゃんだけだったのだが、1本だけでもペットの音が飛びぬけて聞こえる。うーん苦肉の策だ。「坂ちゃん、ベル、楽譜に向けて吹いて」。試しにそう吹いてもらうがあまし変わらず。坂ちゃんの前にホルン廣井ちゃんがいる。「廣井ちゃんの背中に向かって吹け!!」(←「明日に向かって撃て」っぽい語呂) そうするとばっちりいい具合に音量ダウン。おおっぐっどです。ケンジ上坂とたにむらにも、そうしてって伝えてー。
・通しの後、合唱の方たちが少しタイミングとりにくそうにされてた部分を、取り出して練習。30分の持ち時間はあっという間に終わった。それでは本番よろしくおねがいしまーす。合唱の方々の表情から察する限りでは、ブラスの伴奏はおおむね好評のようだ。ほっ、ひと安心。M森さんは「よかったでー」と誉めて下さったが、「思っとったよりキレイな音でびっくりしたわー」とも言われた。…どんなん想像しとったんやろう?
・2時から開演。豊吹のメンバーはトップ4団体の舞台係をつとめまする。その4団体の中に豊岡南中吹奏楽部もいた。南中の生徒さんは礼儀正しいねぇ。ほとんどの子が「こんにちはっ」てスタッフに挨拶してた。それに移動も楽器運搬もてきぱきしてるし。生徒によっては、舞台上でいす出したときに「ありがとうございます」なんて言うんだよ。おばちゃんうれしくなったわ。
・2時半くらいに手が空いて、長い長い待ち時間に入る。本番は6時40分。音出し、チューニング含めても6時に控え室に集合すれば十分だ。観客になって演奏を聴く人、いったん家に帰る人、喫茶店で暇をつぶす人。いろいろいたが、ボーン斎藤さんは「スポンサー回りに行ってきます」。仕事や隣保やPTAで忙しくしてらっしゃる我らが団長は、空いた時間を無駄なく使う。少しゆっくりしてください、団長!!
・再集合したとき、控え室(市民会館リハ室)はごったがえしていた。豊岡市少年少女音楽隊の合唱隊・吹奏楽隊・弦楽隊と豊岡室内合奏団と豊吹の団員が、同時に入っているからだ。私たちの出番は一番最後なので、彼らがステージに移動していくのをなにをするでもなしに待っていた。豊吹のメンバーは小さな音で邪魔にならないように練習していた。がやがやとした雑音の中で『但馬讃歌』の断片がときおり聴こえる。しかし、その中にアラビア音階のメロディが…。はっと振り向くとそこには、必死になって『ラメセスⅡ世』の楽譜をさらうアルトいしぇの姿があった。騒音にまぎれてこそ練(こっそり練習)してるつもりだなこいつ、ばればれなんだよ。と思いながら、声をかけずにそっと見守った。いしぇ、定演の曲の予習がしたい気持ちは分かる。が、『但馬讃歌』の練習もしてくれぃ。
・音楽隊の皆さんたちがステージへ移動して、控え室には豊吹だけになってしまった。すぐ本番だ。ああ緊張。ぱぱぱっとチューニングして、ちょっと練習しよっかなと思ったら、移動時間がきた。ひええ。皆してステージへぞろぞろ移動~ん。舞台袖で待機してる間、室内合奏団の演奏するベトベン『田園』第1楽章を聴く。ほんとは癒される音楽のはずだよ。なのに「本番直前」という特殊状況なのでちっとも楽しめない。ベトベンを聴きながら胃をキリキリさせてるのは私だけ? ホルンせんださんはのんびりと聴いとんなるし。ボーン斎藤さんはいつもどおりのポーカーフェイスだし。
・終わった…。(←えっ!!いきなり?) 相変わらず、振ってるときの私の脳内CPUは何も書き込めないようになっているらしい。どソロを叩く前のさ~やの眉間のしわしわ、構え方もりりしいホルンゴールデンおっさんトリオ、助っ人のテナー福井さんが懸命に休みを数えてる姿、円山川舟歌の前のベース川崎さんとクラりえ蔵の1拍アンサンブル。そんな映像が一枚一枚フラッシュバックして残ってるくらいだ。連続した記憶がありません…。しかし、合唱メンバーの中には「市民音楽祭でこんな感動したのは久しぶりだ」とおっしゃってた方もあったそうだ。お客さんからも大きな拍手がいただけたようだ。よい演奏を作るための共同作業に、豊吹も参加して力を尽くせたことをうれしく思ふ。
・いちんち仕事が終わったーい。さてビールビール。今日はうまいぞー。くふふ。

練習日誌 9月22日(水)

・ついに来たわ、本番前日が。豊岡市音楽団体協議会主催の市民音楽祭。その30回記念行事である『但馬讃歌』の合同演奏のために練習するのも、今日が最後です。私個人としては、音団協の会議などに参加して準備段階から関わってきたので、ちょっち感慨深いものがあったりする。でも、しょーじき疲れた…。『但馬讃歌』級のでかい合唱曲の伴奏をブラスで作り上げるのは、いろいろ神経使います。ホンマにまとまるんやろかー?って夜寝れんかったこともあったしなぁ…。あーでも今となっては全部過去のことや。合同メンバーは皆さん長年の楽器愛好者ばかりで、本番へ向けての集中力の高め方をよく知ってらっしゃった。前日練習の合奏では、ちょこちょこと微調整をしただけで、最後に一回通しをして終了。私の心配は杞憂に終わり、『但馬讃歌』の伴奏はまずまずの形となった。合唱との合わせは明日のリハーサル一回こっきりしかない。そこで合唱の合同メンバーにどう評価されるかが問題。まーでも、ここまでやることやったから、あとはベストを尽くして天命を待つしかないわー。なんかコンクール気分やなー。

練習日誌 9月18日(土)

・今日も『但馬讃歌』の練習に明け暮れる。いい曲なんだが、どんな曲でも“伴奏”というのは気を使うものです。しかも音量を出すとNGなので、とよすい内のパカパカ出したいブラザー達はそうとうストレスがたまってると思われます。んでも、こないだ合唱の方々の練習に参加してきたんだけど、美しく作り上げてらっしゃいましたよ。さすがベテラン集団!!って感じ。我ら支える屋台骨担当としては、ええ仕事せなあかんな、と改めて肝に命じし候。
・本番では日高町吹さんからティンパニをお借りする手はずになっているけれど、今日は土曜で、町吹さんも練習日。近くの豊高さんは明日が本番で、打楽器は前日から会場入りしているのでお借りできない。困ってしまってわんわんわんわん、でワラにもすがる思いで豊小さんにお電話した。そしたら「豊小内で(←豊吹の練習場は豊小)使われるんですか。いいですよ。」と言ってくださった。ああぁ~神さまぁ仏さま近藤センセイさまさまぁー。ありがとございばすぅ。豊小金管バンドのちびっこ達に恥ずかしくないよう、大事に丁寧に使います。
・合奏にはあらたに、豊岡室内合奏団さんからファゴット旗谷さんとオーボエ田中さんが、フリーサウンドさんからボーン古ちゃんが、日高町吹さんからボーン廻さんが、それぞれ参加。合同行事らしくなってきました。
・皆、お仕事で忙しく、フルメンバーがそろって練習することがなかなかできないけれど、だんだんとまとまってきたのではないでしょうか? ああっでも合唱の人が聴くとどう感じられるんだろうか。歌いにくいって思われたらどうしよう。ちょっとドキドキ。

練習日誌 9月11日(土)

・台風、とんでもなかったですね。パーカス貝谷さんのドラムスを皆で運んでるときの話題がそれでした。[神戸で道路が水につかったのはどこらへんだいや? 2国ですよ ああモザイクの近くかいやー] で、エッチな方のモザイク話になっていった。もう。
・もうすぐ市民音楽祭。本格的に『但馬讃歌』の練習をしようと、本番のステージと同じようにイスを並べた。すると並びが変わっただけで、皆の気合の入り具合が違ってきたのが分かる。個人練習のとき、ホルンひろいちゃんが、ラスト近くの高音が出てくる対旋律を一生懸命さらっていた。♪ぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱん・ぴゅーっぴゅぴゅー(ぴゅ部分が高音)♪ 一回吹いてふーっとため息。首を振る。もう一回♪ぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱん・ぴゅーっぴゅぴゅー♪ 再びため息、首振り。もう一回♪ぱんぱんぱん(以下略)…。何度も何度もくり返す。がんばれひろい!! 吠えずとも 秋空に鳴るや 高らかに そこまで修行を 積みし君なら
・アルト田中ちゃん、大学の夏休み最後の参加。田中ちゃんの姿を見て、アルトいしぇ叫ぶ。「あ゛ぁぁぁぁー!!」この前、戦務帳を読んだから想像はしていたのだが予想以上に細くなっていてビックリしたらしい。しかし何もそんなにデカ声で叫ばんでも。
・クラの助っ人・こまちゃんが、ただ今6ヶ月の大きなお腹で来てくれた。クラの本数が少ないし、彼女は『但馬讃歌』を10年前の「但馬の祭典」で吹いたことあるから、手伝ってくれることになった。子産みのたいへんな時期にとてもとてもありがたいことです。
・チューニングのとき、ペットの坂ちゃん・たにむら・ケンジ上坂の3人の音が、音程・音色ともに、一度でばっちりブレンドした。美しいっ!! 自己主張しすぎず上手に音の出を譲り合ったって感じか。譲り合いの精神。
・さーて合奏。よっしゃ最初はティンパニソロや、頼むでぇとパーカスさ~やに言ったら「この子には何も言わないでやって。そっとしといてやってぇ。」とめぐに言われた。「言われたら、さ~やさん、オブラディオブラダになってしまうから」。ああ、かの場面再び。うん分かった。言わんぞ。冒頭3小節ティンパニしかないなんて、決して言わんぞ。
・コーラスが♪雪がらすー…♪と歌う部分、伴奏ではトランペットが1st.から順にベルトーンで音を重ねていく。それがものすごく美しくハモる。他のパートの関係があってそこの部分を何回も合わせたのだが、何度やっても美しさは崩れない。音量バランス、アタックの形がそろっている。今日の3人、絶好調だ。ひゅーひゅー。
・一度だけ、こちらが「トロンボーンっ」と特に声に出して合図した部分の“どソロ”で、斎藤さんが落ちた。合奏が止まり皆が、さぁいとぉうさ~ん…、という雰囲気になったとき、いきなり「はっはっはっはっ」と斎藤さんの笑いが響いた。ああっなんて爽やかなの。それ聞いたとたん、ふぅって腰砕けになり、注意しようとした気持ちも失せた。かなわんわ、この団長には。
・今日の練習は『但馬讃歌』一曲だけだったけど、消耗しました。アルトあづあづ、東京ねずみーランドのお土産、ありがとう。からいせんべい、うまかったよ。美味美味。

練習日誌 9月8日(水)

・9月4日(土)は、私、お休みしていました。よって戦務帳は書けませんのよ。
・9月8日(水)の戦務帳です。市民音楽祭が近づいてまいりました。ああ、とうとう『但馬讃歌』をやる本番が来るのね。ごっつ怖い。
・なので『但馬讃歌』を、いつもよりちょっと丁寧にやった。でもね、伴奏ってただでさえ音が抜けてるものなのに、人数が揃わないと何をやってるか見えてきまへんわ。しかーし、弱音はいかーん。手を尽くして出来る限りの練習をするのじゃー。
・クラりえ蔵ちゃんが自動車事故に遭った。そのこと自体は決して笑い事じゃないのだが、彼女の話しっぷりがなんだかおかしくて、聞いてた皆、大爆笑してしまった。「えー、何で笑うんですかぁ。なんか職場でも私がこの話したら、皆笑うんですよー」と、りえ蔵ちゃんはちょっと口を尖らせていた。本人にその気がなくとも、周りの皆を笑わせることができる。これぞ「天然」。どこでも愛される人だと思う。得難いキャラだなぁ。

練習日誌 9月1日(水)

・エリックEMバンドのコンサート、すごかった…。まだ余韻が残っております。前から気になっていたサックス奏者・つづらのあつしさんにも会ってサインもらって握手して、本格的にファンになっちまったみたいだわ。つづらのさんの2ndアルバム冒頭に入っているバッハの『無伴奏チェロソナタ』に魅せられて、早速今日練習しているミーハーな私。つづらのさんってジャズの人なのに、クラシック吹いても、う、美しい…。ボーダーレスな奏者は大好きです。
・廊下で練習していたら、背後から「あのー…」と声をかけられた。見ると、Tシャツ短パンで首から携帯を下げている眼鏡をかけた男の人が立っていた。「古川仁美さん、いらっしゃいますか?」と聞かれたので、ああまだですよ、彼女いつも子どもさんを寝かせてから来るのでだいだい8時頃になると思いますよー、と答えた。その方の服装と雰囲気が見るからに「体育会系」だったので、私は「いしぇ(古川仁美の俗称)のお友達か。スポ小の活動かなんかで来て、会う約束してたのかな」と思っていた。だから、待っていてもらうしかないかな、と思い、自分の練習に戻った。そしたら、いしぇが来てみてびっくり。「打楽器をやってた貝谷さんです」と紹介するではないか。ええぇっ、見学の方だったんですか? それならいしぇが来るまで待ってもらうなんてことせずに、楽器出して叩いてもらってればよかった。ごめんなさいぃ~。ああ、打楽器の人だなんて、ありがたや。豊吹、打楽器でたいへん困っているので、入ってくださるとうれすぃです。