豊岡吹奏楽団

三度の飯より楽器好き!

02月

練習日誌 2月26日(土)

・注文していたミュージック8の楽譜が来ましたー。『カラオケデュエットメドレー』と『素晴らしき飛行機野郎』と『マンシーニ!』の3冊です。そして、久々にアルト佐野さん登場です。エイト新曲VS佐野。今日の練習は、とんでもないことになりそうな予感がするとです。(ヒロシです)
・チューニング終えてデイリートレーニング。8分音符吹くと、テンポが速くなっちゃうよー。指をまわす練習じゃないから、音の長さを保ってたっぷり響かせてから次の音に移行してちょーだい。金管のリップスラーの練習のときも同じね。コラールやりましょ。…って吹いていくと、トロンボーンの心地よい響きの音の中でシアワセに吹けました。この日のメンバーの中では唯一の、ヘ音譜表楽器(←ボーンを低音楽器と呼んでしまうことに抵抗ありなのでこの呼び名)として、全体の音楽を支えて朗々と奏でてらっしゃる。知的でノーブルなボーン、それは斎藤さん。斎藤さんって、こういうゆったりとした曲を美しく吹かれますよねー、と思わず誉めたら、斎藤さん「やっぱり心が表れるんでしょうか!!」と得意げな顔しておっしゃった。じ、自画自賛…。
・はいはい。『ひこうき野郎』やろうなー。4分音符=120のテンポ指定がある。でも初見なので120よりはちょっとゆっくりめでやってみようなー、これぐらいかなー。と言って私が膝を叩いてテンポを示すと、周りから一斉に「それ120やで」とつっこまれた。けど佐野さんの「まぁええわいや。そのテンポでやっちまえぇや」の一言で合奏テンポは決まった。冒頭に連続6連符など吹かなきゃならないクラ民ちゃんから抗議のつぶやきを頂きました。うえーん,ごめんなさい。
・さて問題の『カラオケメドレー』です。この曲はベタでっせ、お客サン。始まりの曲が銀恋でっせ、ギンコイ!!(銀座の恋の物語よ) ど頭のソロはテナーサックスなので、大石ちゃんがごくごくオーソドックスに吹いたんだけど、イントロ後はやはりとんでもないことになっていった。アルト佐野さんがやらしくねちこく吹くのはもうしょうがないとして、斎藤さんのボーンから発せられるメロディが意外にエロい!! 団長・副団長による白熱のエロエロ合戦勃発。さっきのコラールでみせた美しく清らかな音楽はどこへやってしまった、斎藤さん!? でもこの曲も生き生きと吹いている。一体、どっちがホントの斎藤さん?
・メドレーは続く…。「男と女のラブゲーム」「カナダからの手紙」ときて、お次は「ロンリーチャップリン」。ここでテンポが変わるので、いったん曲を止めてテンポ確認をした。これくらいですかねーと、私が♪ロンリィーチャップリ・イーン♪と歌ったところで、斎藤さんが「これはハタチのときですね!!」といきなり遠い目をして昔を懐かしみ始めた。若き日のカラオケキング。今は酒でのどをつぶして歌を忘れたカナリヤ状態。しかしこのカナリヤはボーンを持っていた。かつての持ち歌を前にして「“歌う”ように吹けばよい!!」と高らかに言い放った。おお、けだし名言!! さいとー青春グラフィティ。この後も斎藤さんのボーンの音はあやしく冴え渡った。メンバーたちは、この団長の人間性と音楽性の奥の深さに感服しきっていた。深い、あまりにも深すぎる。あなたのボーンにおぼれる。ぶくぶくぶくぶく…。
・豊吹のひとたちってなんでこんなに切り替えが早いんだろう…。次にやった『マンシーニ!』は、かのアルフレッド・リード博士が編曲なすった、ヘンリー・マンシーニの映画音楽メドレーです。さっきの『カラオケメドレー』を演奏した「場末のブラス」のメンバーが、がらっと変わって今は「小象の行進」を小粋に歌い、「ムーンリバー」をしっとりと奏でている。総二重人格化現象? 斎藤さんがうつった?
・リードの楽譜は、表現記号が英語である(普通はイタリア語で書いてあるよね)。冒頭に“Broadly”という単語があって、アルト佐野さんが「これどういう意味だえ?」と尋ねられた。私が、うーんよー覚えてへんけど“柔らかく”とかいう意味だったかなー?と、ない知識を雑巾しぼりして答えていると、ホルン中井さんが「これは“幅広く”っていう意味だっ」と正しく答えてくれた。メンバーみんな感心したが、若い女の子がいないので、中井さんは「おぉぉー…」という低音の野太い声しかもらえなかった。知識の披露、女子高生の前でできなくて残念だったねっ。
・最後は『シンフォニックファンファーレとマーチ』『ポップステップマーチ』でシメ。『シンフォニック…』の中で、ペットのメロディの裏でホルンが合いの手を入れるところがある。オクターブの上行グリッサンドで「パァオーン!」とかっこいい動き。こんなオイシイ動きをこのホルン吹き2人がだまって見過ごすはずがない。中井&しろいのおホモだちユニットが、ブレスをそろえて満を持してお送りしました。「ぷぁぁぁぁうおーーん!!!」うあーうるせぇー!! そろそろ音量バランスの限界というものを知ろう。もうつねにK点超えてるし。”

練習日誌 2月23日(水)

・今日も水曜。人数少ないんだろうな…と思いつつ練習場に行くと、うおっ、入り口外で鍵が開くのを待っている人影がある。それも2つも。先週土曜に来た総高生2人だった。平日も来たー!! すっげー、うれすぃ。そして、しばらくすると見学者がもうひとかた来てくれた。パーカスの実高3年生の男の子です。ユーフォ山本くんに連れられて来ました。きゃー、練習場開けた時点で5人になったー。こんなん水曜練習では久々―。きゃーきゃー、すぐドラムセット出すからなー。きゃーきゃー。台風からこっち、こんなうれしいことなかったわー。
・どうしよう。見学者3名を迎えて、どの曲を練習しよう…? せっかくドラムスの人が来てるんだからポップスはやりたいし。うえーん、ミュージックエイトのとっつきやすい曲の楽譜、持って来ればよかったー。うーん、困ったときの『はばタン』頼みだっ。♪はーばータンっ・はーばタンっ♪と楽しく吹きまくる。
・いやー、ドラムスがいるとやっぱノリが違うわ。じゃノリがいいうちに。という訳で、「…『ラメセスⅡ世』練習した?」と言い出す指揮者。クラ民&りえちゃんから“うそだろっ”みたいなまなざしで見られた。きゃー、そんな目で見つめないでぇ。うん、私も無謀だと思うが、パーカスが活躍する曲だし、クラ・ピッコロの高校生も度胸がありそうだし、「やれるかもっ!!」って思ったから…。少しずつ、繰り返しながら合奏していくから、やろうやろう。とかなんとか言いながら、休みをとらずけっこう曲の長い部分をやってしまった。でも、見学の御三方、しっかり演奏できてた。初見ですごいよ。うれしい…。
・『シンフォニックファンファーレとマーチ』の練習番号45から66までの部分だけ取り出して反復練習してたら、ドラムスの見学男子が片付けはじめた。聞けば、山東に住んでいるので9時半の最終列車に乗らなきゃいけないということだ。うわー、列車通学者だったのかー。遠くから大変だー。いいよいいよ。ドラムセットは後でみんなで片付けるから。ああ、そう言っても、恐縮して自分で片付けようとしている。ええ人だええ人ダー。
・練習終わったら、ピッコロとクラの女子高生が、おずおずと入団届けを出してきた。わーい、やったぁ。祝・新入団員2名!! おめでとー。ようこそ豊吹へ。これで、戦務帳に実名が書けるぞ、ふふふ。彼女たちの名前は、ピッコロまりまりとクラりえりえ。これから一緒に豊吹サウンドを作っていこう。じょじょにオトナの音楽やあれこれを、教えてあ・げ・る。

練習日誌 2月9日(水)~2月19日(土)

・水曜日は9日・16日ともに少人数で個人練習ディ。体育館の少林寺マスター・フルート松田さんから、「今日、練習しとったん?音が全然聴こえれへんかったで」と言われてしまうほどのしょぼしょぼぶりだっ。12日は豊吹新年会で、食って飲んでしゃべって盛り上がって多額の会費を払って夜がふけた。ちゅーことで、19日の日誌からまともな戦務帳は再開される。(いや、この連載自体が“まとも”という言葉の範囲内のものかどうかっていうのはちょっと置いといて…)
・豊岡総合高校の吹奏楽部員が見学に来ました!! 1年生の女の子が2人です!! クラとフルートです。赤い顔して照れてしまって、はにかんでます。いやぁ、「女の子」っていいですなぁ。いいよね。うん。いいよなぁ…(しみじみ)。やっぱ吹かなきゃ面白くないから楽器を持っておいでーな、と言っておいたので、早速吹いています。吹いてる姿がいっしょうけんめいですねぇ。さわやかっす。
・今日はペット三人衆が勢ぞろい。坂ちゃん・ケンヂ上坂・たにむらのクリーンナップ。練習曲の楽譜を並べてパート分けをしていた。坂ちゃんが1stから3rdまでの楽譜をトランプのように広げ持って「どれでも好きなカードを選んで」と、上坂くんに取らせようとしている。「ええ~、1stはええですよー(結構ですよ)」と逃げの姿勢の上坂くん。そんな和気あいあいとしたペットパートのやり取りを、隣で見ていたボーン斎藤さんが「ええなぁ。わしも“1stはええです”って言ってみたいわ…」。ため息、ふぅ~。うっ、斎藤さん…。かつては最強と言われたパートだったのに。いとかなし。誰か、こんなさびしいオヂサンを慰めてくれるような心優しい、勢いのあるボーン吹きの方、入団して頂けませんか?
・ペットたにむらが「はばたん」のテーマ曲の楽譜を調達してきてくれた。ああ、ときどき大開通りに流れてる♪はーばーたんっ・はーばたんっ♪って曲ね。「これ豊吹でやりましょー。今この曲で幼稚園児が踊ってて、すっごいカワイイんですよー!!」と、たにむらキャピキャピ報告。クールクラ民ちゃんは「いや、それ、カワイイのは曲じゃなくて幼稚園児やし」と横からビシッとツッコミを入れていた。たにむらのギャルシュート、鉄壁のGK民子を前にあえなくブロックされた。
・合奏しーようっ♪ 今日は前途洋々たる若者が来ているので、ちゃんとした基礎合奏をしよう。そう思って、合歓のバンドクリニック版メソッドを持ってきてデイリートレーニングなんかやってしまった。新鮮。ユニゾン、スケール、アルペジオ。こういうことがバンド全体でばちっと合わせられるようになったら、もっともっと音楽がまとまって面白くなっていくんだろうなぁ。よし、毎回やっちみよう。
・曲合奏に入ると、ユーフォ山本くんの様子がいつもと違う。休みのところで膝を叩いてリズムをとったりしてノリノリである。どうした!?青年。…あぁ、後輩の女の子が来てる練習だからはりきってんな。いいねぇ、男の子って感じで。
・エアコンの風がきつくって、ときどき楽譜がペラッとめくれあがる。クラりえ蔵ちゃんが風の被害にあい、うっとうしそうにしていた。その風が隣の民ちゃんの楽譜を揺らしたとき、民ちゃんあわてずさわがず、譜面台の譜面押さえをサッと伸ばして楽譜のはしっこをピッとはさんで固定した。それを見た瞬間、りえ蔵は驚愕した。「えぇっ!!その棒ってそういうふうに使うもんだったんですかっ?!」。ちゃららら~ん、新知識発見。よかったなぁ。開眼したなぁ、りえちゃん。
・今日も、豊高さんから貸してもらっている『シンフォニックファンファーレとマーチ』の楽譜を使って練習した。当時の部員の落書きが随所に残されている楽譜である(1月15日の戦務帳参照)。ペット坂ちゃんが1stペットのパート譜を持って「おれ、この楽譜ちょっと貸してもらいたいんだけど、ええか?」と尋ねるので、次練習に来れるときに確実に返してくれるんならええで、でもどうするの?と聞きかえした。すると「この落書き、スキャナーでとっときたい!!」と言った。ああ、その楽譜の落書きの筆者はあなたの同級生さんだったなぁ!! いとおしげに大事そうに楽譜をカバンにしまいこむ坂ちゃんを見て、事情の分からないたにむらは、どうしちゃったん?そんなにこの曲気に入っちゃったん?とちょっと不審げにしていた。坂ちゃんは「思い出」をふところに抱いて帰りましたとさ。めるへーん(どこが?)

練習日誌 2月5日(土)

・2月2日(水)の練習は、豪雪のため中止になりました。久々の大雪です。あまりの積雪に、この日、私は駐車場から車を掘り出すのをあきらめて、徒歩行動しました。そして帰りにコバスに乗りました…(注:コバス=豊岡市市街地循環バス。1回乗車につき100円)。はばタンが乗ってなかったのが残念でした。(注:はばタン=兵庫国体マスコット。ときどきコバス乗車。猛吹雪の中そんな着ぐるみ着とれっかい!!とお叱りは必至。)
・土曜日の練習参加者は、木管3名・金管3名・弦1名の計7名でした。去年中止にした定演2部でやる予定だった曲は今年の定演でやる、ということがこの前の総会で承認されたので、あらためて楽譜を配りなおし、あらためて譜読みを開始しています。この冬の間に個人練習の時間をたっぷりとって、確実丁寧に演奏できるようになればいいなっ。
・でも、合奏もちょっぴりやりましょう。さてさてチューニング。昨年なかばから、姿勢を正すとピッチが合うという技(?)を会得したペット坂ちゃん。1回目に音合わせたとき、少しピッチが低かった。「ちょっち“姿勢”が低いようだな」と言ったら、坂ちゃんは一瞬キョトンとした後、にやりと笑って「うん、腰が低いんだ」と返してきた。おおっ、瞬時にええ意味あいの言葉に変えた。お口がじょうずぅー♪
・『ラメセスⅡ世』のAからDまでやりました。Cから低音群の主旋律、リズムが細かくて演奏するだけでいっぱいいっぱいになる動きです。でも、細かい音符に気をとられるあまり、ときどき出てくる長い音符の長さや響きがぞんざいにならないように気をつけよーねー。このメロディ、ベース川崎さんが苦心しとんなる。ユーフォ山本くん、健闘してる!! 以前に比べて積極的に吹いてる感じ。難しいパッセージでも音が前に出てきてる。いいぞぉー。
・『はるか、大地へ』のラストをやりました。この曲、シンフォニックでかっこ良くってとてもええ曲。それだけに、クラ民ちゃん、ぼそりとつぶやきました。「聴いとる分にはええ曲だけど、やったらしんどいわ…」 うーん、クラ1本では確かにきっついな…。
・『はるか、大地へ』のラスト部分に、ペットの16分音符の刻みがけっこう長いこと続くところがある。伴奏なので弱めに吹いてほしい。ペット坂ちゃんに「そこはもっとひそやかに。遠くから聴こえる感じにして」と言った。すると「じゃあ、トヨダに行って吹いてくるわ」。トヨダは練習場から150mほど離れた場所にあるスーパーである。そうだなー、トヨダ2階の100均ショップレジあたりから吹いてもらったらええ感じかなぁ? いやぁ、1階軽食屋さんの厨房の中に入らせてもらってそこからっていうのはどお?
・この曲、小編成バンド用に作られてるからか、ユニゾンで動く部分が多い。そんなユニゾン部分で感じたよ。山本くん、ピッチが安定してきた? クラ・アルト・ユーフォ一緒にユニゾンで吹くとこで、違和感なく音の上にのっかれた。いいぞぉー、いいぞぉー。