豊岡吹奏楽団

三度の飯より楽器好き!

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練習日誌 2007年2月3日(土)

・「今年は仕事や地区や子どもの学校の役が重なっちゃって、全然練習に来れないかも」と、なんと休団届けを出されたユーフォ岩下さん。うえぇぇぇーん、イヤだー。岩下さんー、休団しても絶対復帰してくださいねー。「戻ってくるよ!!辞めたないもん!!」by岩下さん。うわぁぁぁーん、力強い言葉がうれしいですー。
・…っていうのが、先週の土曜の出来事でした。しばらく岩下さんの顔見れないんだな。音聴けないんだな…。あれ? 岩下さん来なったで。わはははは。なんかすっげうれしい肩透かしです。でも、今日以降は本当に来れない日が続くらしいそうな。今日は思いっきり吹き鳴らしてってください。
・その輝きはアイボリー…。フルート松田さんが、カバンから美しい楽器ケースを取り出した。うぉっ。松田さん、ひょっとして新しい楽器ですか? 「いいや。新しい“ケース”」。あ、ケースだけなんですか。でもでも、その色艶&光沢はすんごいキレイ。特注ですか?「いいや。ネットで買った中国製。色が赤すぎたから、自分で削って作りなおした」。えぇーっ!! 器用すぎっ。左甚五郎的技術。“四拾になってもプラモデラー”のホルン中井さんが、その削りの技術の高さにしきりに感じ入っていた。
・クラりえりえ、登場。あれ?土曜はバイトなんじゃ…? 「バイト、辞めました」byりえりえ。そうかー。久々の土曜参加で、佐野さんのエロエロサックスが聴けるなー。「えへへへへへ…」。そうかー。エロエロ、うれしいかー。
・チューニングっす。ペット坂ちゃん、ちょっと音程定まりませんねー。姿勢変えてみたら? するとピシッと背筋を伸ばしてB♭を一発吹いた。ちょっち高いね。すると今度はイスに背中をもたせかけてダラッと吹いた。お、ピッチ合いましたよ。その姿勢、崩さないでね。「うううううう…。せ、接着剤、接着剤」by坂ちゃん。誰か、火ぃつけたロウソク持ってきて、頭の上からたらしたげて。たらーりたらり…。
・ユーフォ岩下さんと山もってぃ、一緒にB♭出して。さんはいっ。べぇぇぇー…。うん、合ってるね。私は右手をクルリと回して、“止めて”の合図を出した。べぇぇぇー。止めずにまだ吹いてる。もっかいクルリ。まだ吹いてる。声が必要か?「やめてー…やめてー…やめぇぇぇっ!!」。…やっと止まりましたとさ。うちの練習隊形はリングフォーメーション(輪形陣ね)。ユーフォのななめ右に座っている私は、彼らからすれば構えた楽器に隠れてまるっきりの死角になる。今度からユーフォの音切りたいときは、「やめっ!!」って言うわ。「それまでっ!!」とか、「一本っ!!」とか、「有効っ!!」とか。
・『セプテンバ』、合奏。この楽譜のトランペットってハイノートが多いんだろなぁって思ってた。で、今日、ペットありで一曲通してみて思った。私は間違っていた。ハイノートが“多い”のではない。ハイノート“しかない”のだ。なんだかなー。
・『ハーレムノクターン』。今日のフルートは松田さんとまなまな。2本いるときにこの曲やるのは初めてだったっけ? 2人の音がぴゅーぴゅー前に出てきてて、ここでフルートこんなの吹いてるんだ、とあらためて分かったところがちらほら。そんなふうに聴いてて、練習番号Eに入ったときハッとした。ここ、けっこうフルートもエロい動きしてる…。佐野さんに負けんなフルート。フルートでエロエロフレーズなんて稀有なり。稀有。けうーけうー。
・『春、風が草原を渡る』。まぁ、小編成用の楽譜だし、これが今練習してる楽譜の中では一番吹きやすい曲かな? 佐野さんが一言、「この曲、スウェアリンジェンみてぇだなぁ」。ええぇぇぇ、やめてよぉぅ!! 失礼しました、失言です。いや、私もスウェアリンジェン、嫌いって訳じゃないですけどね。むしろ、彼の曲のスロー部分のメロディはわりと好きな方で…。あ、カミングアウトします。私は“リンジェン好き”です、はい。でもねっでもねっ。『春、風』は、アレグロ部分がリンジェンみたいに軽薄じゃないっ!! 後藤洋に失礼だろう!?(←思いっきりスウェアリンジェンに失礼な言い草ですね)。ホルン中井さんが、「でも、♪ほらね~♪の曲に似とるぞ」。何それ? 『ブルーリッジ・サガ』か?(←リンジェン作曲)。「うんうん、それそれ」byホルン中井。うそぉぉぉ、違うわぁぁぁぁ!! あーんあーん、違うよぉぅ違うんだよぅぅ。ぐすっぐすっ。『春、風』の方が品があるよー、絶対ぃ。「なっ、中井も似とると思うだら?やっぱりなー」by佐野さん。ぶつぶつ文句たれている私の横で、佐野さんと中井さんは意気投合していた。
・本日の練習しゅうりょー。何か連絡ないですかー? あ、はい、会計成田さん、どうぞ。「団費まだの人、払ってくださーい。子どもたちっ、払えよ。」えっ?高校生たち、未納かい?クラしほつんが困った顔して、「家に帰ったら忘れるぅ~」。うーん、3歩あるいたらリセットされるもんなー。こっちが困っちゃうよー。

練習日誌 2007年1月31日(水)

・長らくお休みしてましたー。ごめーん、許してぇ。(かわいこぶってもダメっ)
・『マーチ「ストレート・ロード」』、今日のクラの布陣をチェックする。ペットの楽譜を吹くのは誰? 「はーい、私です」としほつん。すっげうれしそう。今日の金管はホルンとユーフォしかおらんから、どソロだぞ。こんじょ入れて吹けよ。「あいっ!!」…って言ってるそばから、とてもオイシイ主旋律を吹きそこねなった。ああ落ちちゃったか。
・『ストレート・ロード』は、指定速度=142だ。メトロノームで確認してみるとけっこう速い。冒頭にも“Fast March”って書いてあるしなぁ。思ってたよりちゃきちゃき演奏した方がいいかもしんない。なんて言ってたら、私の隣の総高3ばか…じゃない、総高クラ3人娘が何やらぼそぼそささやき合っている。耳をそばだてると「ふぁすと、って何?」という言葉が聞こえる。お、おいおい。今、何の話してた? 速度の話だったろ? バスクラさくらがぐるっとこちらを向いて、「ふぁすとって“第1の”って意味ですか?」って聞いてきた。…真剣そのものだ。どうしよう。こちらもマジに答えるべきか。は、“速い”って意味だよ。すると、この“もうすぐ自衛官”娘は「えっ!!知らなかった!!」とマジに言ってるじゃあーりませんか。わーどうしよう。上官から「Fast!! Fast!! Move fastっ!!」って命令されたら、“一番”前に動いてって敵の弾にすぐあたってしまいそうです。自衛隊の、いや日本の未来が心配だ…。
・購入したけど一回練習しただけでボツっちゃった楽譜を、も一度引っ張り出してきた。なんとか使えないかな? ということで去年買った『LOVE LOVE LOVE』を配る。しほつんが「ドリカム?」と言ったが、違う。平井堅の、ですから。作曲者名はアルファベットで書いてある。そこを見て、「あーKenだー。たむけん?」。その後、しむけん、マツケン、トミーズ健、英検、漢検etc.…、とケンつながりの言葉がとびかった(皆、バカだ…)。
・ボツ楽譜・第二弾、『セプテンバー』。この曲を知ってるって人は、たいてい熱帯Jazz楽団の演奏を聴いて知ってるんだと思う。あ、但馬で楽器やってる人は、老舗楽団・フリーサウンドの演奏で知った、という人も多いかな?いずれにしろ、それらの楽団の演奏する『セプテンバー』っていうのは、むちゃむちゃかっけー血沸き肉踊る曲なの。それに比べてこの楽譜の『セプテンバー』は…、お、おもんない。今日はペットがいないからそう感じるのかなー。クラりえりえはこの曲をやるのは3回目なんだそうだ。「中学のときにやって、高校のおととしの定演でやって、今回」で3回。そのりえりえいわく、「せぷてんば、おもんない」。あ、やっぱフルバンドでやってもそうなの?ううう、買ったの失敗? 悲しくなっちゃう…。
・『春、風が草原を渡る』。これってとってもさわやかな曲。吹いてて気ん持ちいい曲。これ、6月の吹奏楽祭でやるってのどう? ちょっち提案してみたら、皆「わぁーいい~」「私、この曲好きぃ」とか、けっこういい反応。でも、クラりえりえがハッとした顔で言った。「あ、うち、おれへんのだ」。あありえりえ、そうよあなたは3年生。来春からは社会人。もうその頃は但馬にいないのよ(泣)。「出るつもりでおった」って、当たり前のように吹奏楽祭の選曲について考えていた。あーん出れれへんのだー、と嘆くりえりえ。するとその横でしほつんがいきなり、「うち、おるで!!」と叫んだ。すんごい得意げな顔だ。あーそーだねー。元気なええ子がうちにはおるわ。うれしいうれしい。はいはい(笑)。りえりえが就職するのは、土日が休みのところ。「休みにはこっち帰ってきますから」と言っている。おぉ、かつて阪神地区に勤めていたペット坂ちゃんとボーン斎藤さんが土曜に遠距離参加していた。りえりえ、豊吹大阪支部の支部長となるのだ。

練習日誌 2007年1月17日(水)

・今日はクラが勢ぞろいだー。民・なお・りえ蔵・りえりえ・しほつん・さくら(席次順)の、B♭クラ5人+バスクラ1人。おぉ、クラアンサンブルができそうやん。「こらだん?こらだん?」by子どもチーム3人。あの、きゅーってE♭クラを誰がすんねん? (※注:こらだん=ネリベル作曲『コラールと舞曲』。総高のアンコン演奏曲。)
・クラりえ蔵がシブイ顔をしている。彼女は2月に行なわれる総高の定演にOB出演するにあたって、仕事のスケジュールとの兼ね合いに悩んでいるのだ。律儀で職人気質なりえ蔵は、練習が足りないままステージに上がることに強い違和感を抱いているのであった…。ここで総高現役生、頑張って説得。「譜面、簡単だからできますよー。松田さんなら大丈夫ですよー(えへっ)」byりえりえ。するとりえ蔵、間髪入れずに叫ぶ!!「何言っとるん?“簡単な譜面”なんて無いんだで!!」。音の形・音程・音量・等々…、いろんなことをパート練習や合奏の中でそろえていって、初めて“演奏できた”と言える。音符だけ吹けとってもアカンのだで…。りえ蔵の主張、あふれるあふれる。うーん名言その2(その1は前回の川崎さんね)。今年は新年からええ言葉聞かしてもらえるなぁ。
・『マーチ「ストレートロード」』やるぞー。たわむれに、『行進曲「直通」』!!とニセ邦題をつけて遊んでたら、もっとスゴイ題つけたやつがいた。『マーチ「大開通り」』…(※豊岡以外の住民の皆様への注:大開通り=JR豊岡駅前から続くメインストリート)。ローカルネーミング!! 名付け親はクラしほつん。実際、大開通りに住んでる人です。
・バスクラさくらの進路は自衛隊。この春から大津の駐屯地に赴く予定だ。大津という地名は、しほつんにとっては「=琵琶湖」ということになるらしい。「さくら先輩、琵琶湖のどこに行くんですかー?」って聞いてるから、さくら、琵琶湖の中に行くんかー?湖底か?って、からかったら、さくらが「違います!!陸上です!!」ってむきになって否定した。えー、かっこええやん水中自衛隊。サンダーバードみたいで。ツァンダバーヅ、アッ・ゴー!! どかーん… ♪タッタカター・タカタッタ・タッタカタッタッター♪さくら、日本と豊吹を守るのだ!!
・『リフレクション』やったとき、練習番号40の6小節“目”からやってみてー、って抜き出して練習した。ひとくさりやった後、ホルン中井さんが「あ、わし、6小節“前”からやっとったわ」とたわけたことを言って、ぴろっと舌なんか出してお茶目さんを演じようとした。何、ペコちゃんみたいに舌出してかわいこぶっとんのよー!!…ここから時事ネタに突入。不〇家の賞味期限切れ牛乳で作ってたお菓子って「あれ食べたらどうなるん?」。豊吹のどちて娘・しほつんが尋ねると、バスクラさくらが一言「死ぬっ」って答えた。しほつん、「ショック死?ショック死?」。違うわー。前の日の乳ぐらいで死ぬかー!!ブラックすぎるぞな。
・『行進曲「紅毛氈」』やりました。「こうもうせんって何?」という疑問は、今回も発散されていた。しほつん、タイトルを眺めてぼそっと「…毛ぇて書いてある…」。どんなモノを意味するのか、一応文字から読み取ろうとする姿勢は評価するぞ。でも「毛ぇ」って…。
・ボイスレコーダー、本気で買おうか考えとる。ってクラなおちゃんに話したら、「あ、でも、録音されてるって分かったら、みんなしゃべらなくなっちゃうかもしれませんよ。警戒して。」って言った。あぁそれはあるかも。「さっき何しゃべっとったーん?」って何気なく聞いたつもりでも、「何でもないですっ!!」って、みんな教えてくれないしなー。んじゃー、録音機じゃなくて盗聴機を買おうか?強力なやつ。秋葉原あたりで買えるかな? るんるーん♪
・高3チームの中で、ペットあつつは但馬に残るらしいということを小耳にはさんだ。やーんうれしぃー。
・それにしても、しほつんネタ多いなぁ。しほつんなら、録音してようがしてまいが、変わらずヒットを量産してくれそうだな。”

練習日誌 2007年1月13日(土)

・あはぴーにゅぅいやぁー!! こにちは、亥年。ぶひー。本日、豊吹初げいこです。最初に会ったのがペット坂ちゃん。お互い、顔を見るなり「あけましてー・およょょょょょょょ…。今年もよろしく・およょょょょょょ…」。この人との新年の挨拶は、高校のときから20数年間ぜんぜん変わってない。変わらないつきあいって、なんかいいもんだ。
・本格冬季シーズン初日にしては、メンバーがぞくぞく集まる。これなら合奏ができるー。うほほ。
・個人練習を1時間とった後、合奏、合奏ぅー。『マーチ「紅毛氈」』やろう。アルト佐野さんが「“こうもうせん”ってなんだいや?」って聞いた。レッドカーペットのことですよ。授賞式なんかで敷かれるー。「あぁあぁそうか」。あ、納得された。「そうかぁ。わしゃー、英語わかれへんでなぁ」。え?今、「紅毛氈」で分かんなくて、「red carpet」って言われて理解できたんですよね、佐野さん?「紅毛氈」って英語だったのか…。
・保科センセの『リフレクション-映像-』を合奏した後、佐野さんの感想。「これはー…都会むきの曲だなぁ」。ん?ん?何それ?うーん、“洗練”とか“上品”っていう曲調を佐野的表現した結果、“都会”って感じ…かしら?でも、田舎には住んでいるが、音楽感性までみんなイナカモンになるとは限らんぞー。そこでちょっと疑問のペット坂ちゃん、「佐野さんの“都会”と“田舎”の境は、どこらへんなんですか?」と尋ねた。「うーん…。姫路あたり?」。みんな、どよめいた。遠っ!!じゃあ、福知山あたりは?「福知山は、なんか“仲間”って感じがするしけぇ、“田舎”に入るかなぁ」。もうっ、他の土地に“田舎”ってレッテル貼らないでっ。津居山内でとどめといてくださいよっ。
・佐野さん語録がおもしろい。でも、練習中はみんなゲハゲハ笑っても、終わった後では、さっき何の話で笑ってたっけ?さぁ~…、ということなる。戦務帳書くときには頭から消えている。どうしょー、誰か覚えとってぇやー。どこからともなくアドバイスの声が。「ボイスレコーダー、買ったら?」。それ、ええかも!!マシーンだのみの戦務帳。まぢで手ぇ出してみよっかなー? 機械オンチの私が、そげなハイテク商品(?)に手を出そうなどと考えるとは。脳老化はそれだけ深刻である…。
・川崎団長より、終わりのシメのお言葉。「冬なのに参加人数が多くてウレシイです。これからもどしどし声かけ合って一緒に練習していきましょう。なにせ、今が一番楽しいときですから」。けだし、名言!!そうよね。行事がないからゆっくり練習できるし。個人練習も基礎にたっぷり時間かけられるし。合奏で楽しい曲を次から次へとやってって、時々みんなでがははと笑う。冬は一番楽しい季節。外は寒いが心はのんびり。川崎さん、しゃすがです。
・フルートまりまりは、卒業後、姫路に出るそうだ。クラの民・りえ蔵・なおの3人が、そろって「“都会”やんっ!!」って叫んだ。これは佐野的基準による発言ですね。
・高校3年生組(まり・りえ・さくら・あつみ)は、この3月で但馬を去ってしまうのだ。分かってたことだが、改めて考えるとしょぼん…。ちょっとホロにが新春なのでした。

練習日誌 2006年12月23日(土)

・今年最後の練習日です。楽しい楽しい楽譜整理の作業が始まりまーす。…って、参加者すくなっ。フルートまなまな、クラ民・りえ蔵・なお・しほ、バスクラさくら、アルトまえだ、ホルン中井、チューバ谷下、ベース川﨑(敬称略)。計10人なのね…。日の設定が悪かったかなぁ。でもでも、時期のいい土曜日っつったらこの日しかないのよ。イブイブだもんなー。…いやっ。今日は陛下のバースディであります。日本人であらば、ケーキ買ってシャンメリー開けてお祝いすべきはこちらでしょう。おうちにいる人達は皆今ごろ「ハッピーバースディ陛下」を歌っているのでしょう。それなら許そう。うん。
・それぞれのパート別ファイルに入っている楽譜を、曲ごとに集めて順番をそろえ、欠損パート譜の有無を調べてから茶封筒におさめる。この手順で、今年演奏するために配ったすべての曲の全パート譜を整理する。机にずらっと並べられた茶封筒の上に、パート譜を分別していく。『ポプステ』の袋どこですかー?『ゆうかい』『ゆうかい』っと。そっちに『モツァルト』ない?3曲あるけど、どの『モツァルト』?あ゛ー『ジャパグラ』が二つあるぅ。“時代劇”の上に“刑事”重ねとったー。がやがやと、妙な略称タイトルが飛び交う作業。日本人は4音にちぢめるのが好きー。
・クラしほつんが、パート譜の束を持って「うぃんうぃーん♪うぃんうぃーん♪」とつぶやきながら机の周りをグルグル回る。それは自分の作動音かい?ねじまき娘よ。「違うー。これですよー」と、かかげた楽譜のタイトルは『ウィーンはウィーン』…。こんなふうにウィンウィンうなってタカタカ動く、からくり仕掛けのしほつんが家に一台ほしい。今夜、紙に書いてくつ下に入れて枕元に置いて寝よう。
・楽譜を一所懸命にてきぱき仕分けしているクラなおちゃんに話しかけた。なおちゃん、悲しいお知らせがあります。「え?え?何ですか?」。実は今日、佐野さんは…。ここでなおちやん、前かがみで作業していた姿勢からがばっと身を起こし、とーても悲しそぉーな顔で私を見た。さすが切れ者。「来られません」という言葉の前に察知したか。「うそー!ショックー!!私、そのために今日来たのにー!! ショックぅショックぅ…」。えらい嘆きよう。佐野さん愛されてるなぁ…。しかし嘆きながら、なおちゃんはいつしか元の作業に黙々と没頭していった。うーん見事だ。働きモンは切り替えが早い。
・さてさて、10人で頑張ったので、楽譜整理が9時前に終わりました。楽しい作業のその次は、もひとつ楽しい合奏の時間です。急いで楽器を準備しろー。音出しだー。譜読みだー。クラが4人なので、例のごとくB♭の他パートの楽譜を吹きたがる人が出てきた。「今日ペットが吹きたい」。ん?誰? お、しほつん!! 自らすすんでペット志願です。「ペットが吹きたい、ペットが吹きたいぃぃ」。駄々をこねるガキんちょ、発生。「じゃぁ、クリスマスプレゼントってことで」と、クラりえ蔵さんが許可して、ペットの楽譜が渡された。有頂天しほつん。しかし長続きはしなかった。『リフレクション-映像-』を合わせようとしたとき、しほつん、隣の姐さん方の楽譜を覗き見して叫んだ。「ペットの楽譜と全然違う!!」。あたりまえじゃぁー!! ペットがクラとずーっとおんなじ動きしとったら、やかましぃてしゃぁないわー。「あっそうか!!」。今気づいたな。今気づいたんだね。この曲、中間部でリズムパターンが変わってから、最初にメロディ吹くのペットやで。そんなオイシイとこ、今日はソロで吹けるな。「えーうそー。いやだぁいやだぁ…」。駄々をこねるガキんちょ、再発生。ベソもかいている。するとここで天の声が。「自分からすすんで吹きたいって言ったんやん」。りえ蔵の言葉はいつも簡潔で明快だぁ。ぐぅの音も出なくなったしほつん。足が4分音符=160でばたばたばたばたし始めた。神様、こいつをどうしましょう。…おもしろいので許す…。ありがとうございます、神様。今夜は聖夜だ。
・川﨑さんの団長あいさつが、今年の練習のシメを飾った。団員のこの一年の労をねぎらい、団員のご家族のご理解に感謝して「どうぞ年末年始に家族サービスを」と皆にすすめ、来年のけいこ初めには元気な顔で会えるように、としめくくられた。来シーズンもがんばろーって活力がわいてきそうな、とても暖かなあいさつだった。今年もいっぱい吹いたね。いっぱい笑ったね。来年もよい年でありますように…。