豊岡吹奏楽団

三度の飯より楽器好き!

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練習日誌 2月18日(水)

・この「戦務帳」を開設して以来、こんなにつらい気持ちで書き始めたことは今までにありません。この日、練習場に集まったメンバーは、とても悲しい知らせを耳にしました。2月18日の未明、当団の現役団員である上坂俊行さんがお亡くなりになりました。まだ41歳という若さでした。突然の訃報に皆、にわかには信じられないといった態で、ただただ呆然とするばかりです。
・上坂さんに初めて会ったのは、私が高校1年のときだった。上坂さんがOBとして、豊高吹奏楽部の定演に出るために練習に来てくださったときだった。当時から今と全く変わらないおだやか~な性格で、そのキャラクターを、同じくOBの肉屋の和田さん(現フリーサウンドピアニスト)から、しょっちゅうからかわれとんなった。二人はいつも仲良しさんだった。ある練習日、みんなでお昼ごはんを食べに行ったとき、私と友達と和田さんと上坂さんとが同じテーブルについたことがあった。そのときも和田さんは上坂さんに「とっさん、もうちょっとはよしゃべってみぃや」「なんだいや。はよしゃべれれへんのかいや」とか、いろいろと逆らっとんなったんだけど、上坂さんはぜんぜん怒んなれへんの。和田さんが半分あきれて「とっさん、怒ってもええんだで。怒ったことねぇんかいや」と聞くと、上坂さん、にやーっと笑って「…わしー、怒り方、知らんしけー…」。この会話を同じテーブルで聞いてた私たちはもちろんのこと、周りのテーブルにいた他の豊高ブラス部員やOBの人たちも、みんな大爆笑。上坂さんのほのぼのした性格を語るエピソードとして、長年語り継がれた。
・私が豊高に在籍した3年間、豊高定演には必ず上坂さんは出てくださった。バリサクの私、バスクラの同級生・藤村さん、ファゴットの上坂さんと3人で並んで座っていて、合奏練習の最中に指揮者の目を盗んでぼそぼそとおしゃべりして、とても楽しかったのを覚えている。上坂さんはけっこうギャグギャグ星人で、ぼそりぼそりと一言ギャグを発するのが得意だった。豊吹で私が指揮者になってからは隣で吹く機会が減り、このギャグがなかなか聞けなくなってしまったのを残念に思っていた。
・このときのおしゃべりの名残か、上坂さんは未だに「なぁなぁダンちゃんダンちゃん」と、高校時代の呼び名で私を呼んでくださっていた。今では、この名で呼んでくれる人も少なくなった。妙にさみしい。
・上坂さんは、実はリコーダーの名手。中森明菜の大ファンで、明菜の曲を何曲かたてつづけに吹いてくんなったのを聴いたことがある。ソプラノリコーダーで。そして、実はドラムスも叩ける。豊高の部室のドラムセットを♪ズッズッチャッチャッズッズッチャッチャッと4ビートで叩いとんなるのを、居合わせた現役高校生たちが聴いて、尊敬のまなざしで見ていた。そして、その場の誰かが「うわぁ、上坂さん、ドラムス上手ですねー」と言ったところ、上坂さん、にやーっと笑っていきなり♪ツクツクチャカチャカツクツクチャカチャカと、16ビートを激しく刻み始めなった。すっごい得意そうだった。すごいほほえましかった。
・今から十年くらい前のことだったか、まだ私が就職したばかりで豊吹に入っていない頃、豊岡市民音楽祭に豊吹を聴きに行ったことがあった。市民会館のロビーで上坂さんとばったり出会い挨拶してたら、豊高で私の二つ上の先輩だったユーフォ藤本さんも聴きに来られてて、ロビーで立ち話が始まった。3人とも久々に会う懐かしさで話が弾んだ。藤本さんと口をそろえて「いやー、懐かしい。それにしても、上坂さん、昔と全然変わっとんなりませんねぇ」と言ったら、上坂さん、にやっとスマイルをまた浮かべて「…わしー、高校のときから三〇(歳)だしけー…」と返された。また、その言い方が淡々としてておかしくって。ますます、その場の会話が盛り上がったことは言うまでもない。
・上坂さんがご結婚されて間もない頃、奥さんを連れて音楽館(豊岡市内の楽器も売ってる音楽喫茶)に来られたとき、たまたまお会いした。そのとき、音楽館のマスター・松森さんが「どうだー?上坂くん。お子さんの方はまだかいやー」と新婚夫婦への定番質問をされた。またまた上坂さんの顔には、あのにやっとスマイルが!! そして、一言ぼそり。「…今、しこみ中…」。松森さんが「だぁっはっはっはっはー、しこみ中かいやー。こりゃええわー」と豪快に笑って店中に響いた。私も大笑いさしてもらった。
・おととし、伊藤康英作曲の『吹奏楽のための抒情的“祭”』を取り上げて、コンクールで演奏した。この曲はファゴット大活躍の曲で、まったくの楽器一本丸裸のソロが何回か出てくるものだった。上坂さんは、7月の練習中、他の曲と変わらないような様子で、淡々黙々と吹いてらっしゃった。そして当日演奏が終わり、控え室に全員集合して軽いお疲れさん会をしていたときのことだった。メンバーの一人一人が一言感想を言うときに、上坂さんは「今回、吹奏楽のオリジナル曲にしては、ファゴットが目立てて良かったです」とニコニコしておっしゃった。あ、淡々としているように見えたけど、やっぱり「このソロ、美味しいぃ~」って思いながら吹いとんなったんだ、とそのとき初めて分かった。上坂さん、ほほえましいなぁ、と改めて思った。
・去年、豊吹で「サンダーバード」を練習していたとき、「この曲、前に演奏したのはいつだったっけ?」という話題になった。上坂さんとテナーふじおかが「平成7年、平成7年!」と見事に答えた後、二人の間でしばらくその頃のことの話が盛り上がった。ふじおかの隣の席に居てその様子を見ていたペットたにむらが、後で私に「上坂さんって実はおもしろい方なんですねー。あの時初めて知りましたー」と言ってきた。私は「そうだでー。練習中、近くの席でおしゃべりしたら、すごいおもしろいんだでー。これから、そういうおしゃべりできる時をどんどん見つけてみー」と、たにむらに言った。まだ、豊吹に入って日が浅いメンバーの目には、上坂さんは地味でおとなしい方としか写っていなかったのかもしれない。これからお付き合いの始まるメンバーもいたのに…。
・ファゴットをこよなく愛された上坂さん。遠方の管弦楽団まで足を運んでクラシックを演奏する機会を自らつくっていらっしゃいました。吹奏楽の中でポップスをやるときはクラリネットに持ち替え、その時々のジャンルに合わせた音楽の楽しみ方を模索していらっしゃいました。豊吹においては本当にかけがえのない存在で、オケの演奏会が終わって7月になったら必ずいてくださる方でした。この「いて当たり前の存在になる」ということは、一見何でもないことのように思えて、実はとても難しいことなのではないでしょうか。上坂さんのキャラクターから醸し出される穏やかな雰囲気、安定感。そして、一つの活動をやり続けていく静かな継続力。上坂さんの持つこういった魅力の数々が、決して派手にではないけれども、地味で穏やかながらも力強く、私たちの印象に残りつづけてきた結果成し遂げられることなのではないでしょうか。私個人にとっても、豊吹全体にとっても、忘れられない方となるでしょう。
・ここで、上坂さんのご冥福を祈らなければいけないのは分かっているけれど、もう一度上坂さんに会いたい。夢でもいいから出てきてくれ。こんな思いは単なるこちらの勝手なエゴイズムであることは分かっているけれど、こんな思いは安らかな眠りの妨げになるかもしれないけれど、あまりにも突然な悲しい別れである故に、上坂さんの面影を追う気持ちが止まらない。涙が止まらない。

練習日誌 2月11日(水)

・「皆さん、あけましてー」と入ってきたのは、フルート松田さん。今年、初参加。水曜日はいつも少林寺のセンセイなのだが、祝日は稽古休みということで、今日は豊吹の練習に来られました。わーい、あけおめー。今年もよろおねー。←「ことよろ」ではないのよ。「お願いします」まで言わなきゃ。
・今日も、町吹さんからお借りした楽譜の曲にチャレンジ。まずは『スプリングマーチ』。1995年の課題曲。この曲聴いたら、私が高校3年の年の課題曲、『ハロー!サンシャイン』を思い出す(年齢を計算しちゃやーよ)。だって似てるんだもん。まぁ、課題曲4曲(最近は5曲か?)の中には、どっかで聴いたことのあるようなないような曲が、毎年1曲は混じってるもんですからね。珍しいことじゃぁないか。こういう、パートごとの役割分担や曲の構成・進行が分かりやすい曲は、初見でも、いろんなことに配慮できた演奏ができんとあきまへんな。主・副の旋律の出し方、伴奏パートのリズムの取り方、伸ばしの音のハモらせ方・響かせ方、各パートの音量バランスのとり方、などなど。過去に似た曲をやったときのことを思い出して、そこで覚えたノウハウを今やっている曲に生かす。豊吹、長く吹いてる人が多い団だけど、だてに歳くってない団体として「経験を生かす」ということができるようになりたいにゃー。
・こないだの土曜練習に続いて、2001年の課題曲『栄光をたたえて』を練習。『栄光をたたえて』はノーブルな雰囲気いっぱいで、品があって好きー。付点のリズムで爽やかだけど弾みすぎず、流れるようなメロディ。私はクラリネットとのユニゾンで気持ちよく吹かせていただきました。今日のクラ参加者は民&りえ。ビジュアルも度胸も愛嬌も備わった無敵のユニット、民&りえ。今日もそんな二人の隣で吹かせてもらえて、こここ光栄です。
・そん次は、裏面の『平和への行列』。3年前にはCDでよく聴いてた。記憶の中では、この曲のメロディはペットとボーンのユニゾンで演奏される、ってイメージが強かった。でも楽譜を見ると、冒頭のメロディはアルトとホルンのユニゾンだ…。ペットとボーンはその次に出てくる。アルトとホルン、音程合うかなー?と心配。本日の両パートのラインナップはホルン中井さんとアルトまえだ。両人ともオーバーブロウで、てやーっ!!って吹くタイプだから、音荒い。当然音程も合いやしない。ぶれすこんちょろーる、しよーねー。
・さーて、今日もやるぞ、『キャンディード組曲』!! 今日は3曲目までやりました。それぞれの曲の小題を、米軍英語に堪能なホルン中井さんに読んでもらった。んー、でもすごくうさん臭そーな英語に聞こえる…。3曲目の小題が「WHAT A DAY」。これ日本語で言うとー、「なんちゅう日だぇ」。出たっ、但馬弁バージョン。これ言ったのはフルート松田さん。けだし名訳!! さすが長老。ボキャブラ豊富。
・2月14日(土)は豊吹新年会です。飲んで食ってアバレル日なので、練習はお休みです。

練習日誌 2月7日(土)

・1月30日(土)は、豊吹の本年度総会が行われました。今年一年の主な行事やおおまかな活動方針など、いろんなことが話し合われました。今年も一年ブラスがんばろねー。全体会の後は、運営を分担する各係ごとのグループに分かれて、一年間のお仕事内容の確認などをいたしました。私の入ってる企画部では、「今年の定演のメイン、何するー?」という話題に終始しました。企画部長のアルト佐野さんが今年副団長におなりあそばしましたので、ホルン“新婚”ひろいちゃんを新部長に迎え、強力新部員フルートさっちん高尾を加えて、その日は4人でお話し合い。あれやりたいなこれやりたいね、と自分の願望妄想大放出大会。様々な曲の案が出た中で、ひろいちゃんとさっちんが声をそろえて主張したのが「『ラメセスⅡ世』やりたい!!」。あぁ~、あのホルンが吠え吠えの課題曲ねー(こんな印象しかなくってスンマソン)。佐野さん、それを聞いて「え、なんだって? ラ、ラ、ラミレス?」。それはヤクルトの外野手。 まぁいろいろアイデアが出ましたが、楽譜を手配できそうな曲を探して集めて一回やってからまた考えましょか、ということになり、今年第1回企画会議は終了―。
・2月4日(水)の練習では、何も書くことを見つけられんかった…。パスさせてください。ごめんなしゃい…。これからは精進します。
・2月7日(土)。この日、使命に燃えた新企画部長のひろいちゃんが「町吹から借りてきましたー」と言って、いくつかの楽譜を持って来てくれた。2001年の課題曲『栄光をたたえて』&『平和への行列』。「ラメセス」の楽譜がなかったので同じ年の『スプリングマーチ』。そして、日高町吹奏楽団が西宮吹奏楽団との春の合同演奏会でやった『キャンディード組曲』と『スターウォーズ組曲』!! いやーん、すごいー。どれもみんな結構好きな曲ー!! 特に『キャンディード組曲』は、クラ民ちゃんとばり作まえだがコンクール県大会を聴きに行ったときに西吹さんがやってたのを生で聴いてから、二人ともすんごい気に入ってた曲なの。だから、嬉しくってきゃーきゃー言いながら譜読みしました。こんな大曲、できるのかな? そんなんやってみんと分からん!! 過去に『ガイーヌ』やら『革命』やらやったときに、無謀な大曲に手を出す恥はとっくにかき済みじゃ。
・チューニングして、まずは『栄光をたたえて』を合わせる。これは、フルートさっちん高尾が大学4回生のときに実際コンクールでやった曲だそうな。そりゃー、思い入れもひとしおでしょう。この日、隣保の新年会に出席してから練習に来たホルン中井さんは、例の如く酒のニオイぷんぷんで愛器ウインナをぷいぷい吹いてござった。く、くさい『平和への行列』になってしまった…。
・さー、『キャンディード組曲』やってみまひょー。とりあえず1曲目をこわごわ合奏。ありゃ?意外と譜面づらは簡単。けっこうイケルかも。調子こいてテンポ上げてみる? おおっ、案外できるできる。いい気分になったところで練習終了。2曲目以降をやったときにへこむことは十分に予測されるので、本日はこれにて撃ち止め。

練習日誌 1月28日(水)

・この前の1月24日(土)の練習は、わたくし、欠席しておりました。ということで、その日の戦務帳はごめりんこ。
・先週の練習でくちびるめっちゃ痛かった私は、普段から唇筋(くちびるきん)を鍛えようと決心した。オーボエ吹くように上下の唇を歯にかぶせて巻きこんで、口の両端を引き上げる。そのままずっと静止。疲れたらほぐす。これ繰り返す。日常生活の中で気がついたらこれをやることにした。車運転してるとき、ごはん作ってるとき、掃除してるときなどなど。けっこう効果ありかも。でも、コープで買い物してる最中も無意識にやってて、野菜売り場で出会った子どもにジロジロ見られた。変な人になっていた。
・ここから今日の練習のこと書きますっ。クラりえ蔵&民ちゃん登場。「豊小パーカスチームがアンコン関西大会出場」の話題でちょっと盛り上がる。すごいね、すごいよ、すごすぎる。八鹿町民会館で行われた一般・大学の部の県大会を聴きに行った民ちゃんと、舞台係をしていたアルトまえだが「アンサンブルグループ“7人の侍”」の話題で、これもちょい盛り上がる。フルートさっちん高尾、今年初登場―!! あ・はぴいにゅういやーですぅー。
・チューバ松岡くん、ペットの前野くんと登場!! わ、松岡くん、久しぶり。去年まで彼は仕事の関係でなかなか練習に出て来れなかったんだけど、今年は参加できるようになったそうだ。私の欠席していた日に来ていて、今年に入って今日が2回目の参加らしい。えーん、戦務帳での紹介が遅れました。ごめりんこー。ペット前野っちは、某Fサウンド所属の知る人ぞ知る、有名トランペッター。今日は松岡くんの介添え人(?)として来てみたそうな。いいぞーいいぞー、実は前野のプレイのファンなのだ。うれしいぞー。
・ペット上坂くん&たにむら&なおこさん、登場。ペットが人数多くてええぞなー。たにむらが、ゴホゴホせきをしていた。たにむら曰く「ちょっと病み上がりなんですよー」。それを聞いて、もしかして鶏インフルエンザ?タイ産の鶏肉から? やっべー、うつる? ペットのベルからウイルス噴出? などと、本人にお構いなく周囲が勝手に盛り上がる。当の本人は「いやだー、またこれ戦務帳に書かれるー!!」と嫌がっていた。はい、書きました。正解です。あなたの考えた、とおりですっ。
・音だし、譜読みの時間を長めにとって、8時45分ごろ合奏スタート。全員でB♭音階ロングトーン。それが終わった頃に、ホルン中井さん、職場の飲み会会場から直行参加。まっかっかな半笑いの顔で部屋に入ってくると、にっ臭う、酒のにほひ。いつものホルン席にどっかと腰を下ろしたとたんに、隣の席のボーン斎藤さんが「酒くさっ!!」と言い放った。ほのかに臭う日本酒のにおい。私はひとり、これは源太のあんパンのこしあんの匂いだ、と遠い昔の記憶を呼び覚まされていた。そーかー、源太のおっちゃんはあんこの中にお酒を入れていたのかー。『たなばた』を吹いていても、『渡る世間』を吹いていても、私の頭の中は実は「源太パン食いてぇ…」の思いで満たされていたのだった。

練習日誌 1月21日(水)

・ちょっと聞きました?、明日の天気予報。最低気温-7℃で、最高気温が-2℃ですって。さびぃぃー、さぁびぃぃーわいやー(=寒い、寒いですね)。この冬一番の寒波。しかも今日の夜から雪が降って、兵庫県北部では予想積雪量50cmとなるとでしょう、だとさ。本日の練習、何人来れるかなぁ…。予想来場数は50cmとなるでしょう。
・斎藤師団長、ご来場。この前の初げいこの日は、カゼのため欠席でした。もうすっかり良いようです。顔の表情はちょっちお疲れモードですが、お肌がてらてらしていらっしゃいます。治ってよかったね。この寒波でぶり返さないようにね。
・クラりえ蔵、ご登場。相次いでペットたにむら、ご登場。たにむらが自分で手作りしたスワロフスキービーズ(って言うんだったっけ)の指輪をはめてきてて、りえ蔵ちゃんにもプレゼントしていた。手芸店に売られてるのとか趣味で作ってる人の作品とか見たことあるけど、今まで私が見た中でたにむらのが一番ハデかも。と言うか、細工が細かくて、大小いろいろなビーズがたくさん使ってある。上手。色の組み合わせ方もセンスいい。やるなぁ、たにむら。能ある鷹はハメをはずすじゃなくてツメを隠す。りえ蔵が「すごいなぁ、このちっちゃいビーズも一個一個はめていくの?」と聞くと、たにむらが「うん、一個ずつテグス通してつないでいく」って答えた。それに対してりえ蔵、「うわぁ、私、そんなん絶対ようやらんわ」といたく感心していた。これを聞いてて私は、去年のお泊りレク・たけのこ村で深夜ラーメンを作っていた彼女の豪快な手さばきを思い出していた。彼女の手にはダイナミックな作業が似合う、と思うのよ。
・結局この日のメンバーは、上記の3名とユーフォ岩下さん・アルトまえだ・ホルン中井さん(身体のじょうぶな順)の、合わせて6人。まぁ、人数少ないけどパートはまんべんなくそろってるよねということで、曲あわした。6人で合奏ーん。まずは、ウォーミングアップとして『スマイル~テリーのテーマ』。スローテンポでユニゾンが多いので、音程そろえる勘をつけるためにいい曲。『渡る世間は鬼ばかり』を吹くと、みんな、中間部の長調のところまでドヨンとした感じで吹いちゃってる。佐野さんの「こえぇ曲だわいや」の言葉に洗脳されてる? そこは弾んだ感じで吹いていいのよ。土曜日に引き続き『たなばた』を合奏(6人で!!)。しかしこれは、数年前とはいえ演奏経験ありの方々が多いので、リズムがびたっと決まってなかなか引き締まった演奏。荒いけど。わはは。最後は『オーメンズ・オブ・ラブ』でシメ。体力的にきっつい曲ばかりでした。

練習日誌 1月17日(土)

・あけまして、おめでとうございます!! 2004年、年明けたー。あ・はっぴーにゅぅいやぁぁー。豊吹、本日初げいこです。ほぼ1ヶ月ぶりに楽器を吹くという人がほとんどでしょう。お吹き初めじゃ、お吹き初めじゃ。
・うえーん、やっぱし口が痛いですぅ。ロングトーンして口の筋力取り戻すしかないですぅ。このごろ衰えが激しくって…。30分くらいのロングトーンじゃ調子上がりません。
・という訳で、ペットなおこさんといっしょにロングトーン。アルトまえだは自分なりにのどの開き具合・アンブシュアの形や圧力のかけ具合・息のスピードなどを注意しながら、二人でB♭音階を上がったり下がったり。下のドの音が当たりにくいと気にしていたなおこさんは、下の音を丁寧に根気よくロングトーン。「なんかつかめてきた」と言って、またロングトーン。彼女は前向きガールなのです。
・クラ民ちゃんが、「これ見てみてー」と2枚のプリントを私に渡してくれた。見ると、ネットオークションで売られていた、ある商品の写真と説明文をプリントアウトしたものだった。その名も「楽器ウォーマー」。写真から判断する限り、素材は、布製クーラーバッグによくあるような断熱効果のある銀色のナイロン地みたい。組み立てたクラリネットが一本すっぽり入るサイズの袋状のもので、但し書きに「使い捨てカイロが入るポケットを10ヶ所つけてあります」とある。一つ、5,000円なり。うわー、珍商品~。すげーの考える人がいるなぁ!! だはだは笑った。クラあやや&りえ蔵が来たのでプリント見せたら、やっぱり二人も大笑い。りえ蔵はすっかり気に入ったらしく、「この袋の横から手を入れられるようにするとか改良してー」「熱が上がりすぎるのは不安だしけー、カイロのポケットは無しにしてー」と熱く語った。あげくに「あやちゃん、これ買って。私、それ見て、作って売るわ」と言い出した。おおっ、クラウォーマーでサイドビジネス立ち上げか? めざせ、年商120万円!! (←ちょっと目指せそうな金額)
・合奏では、この前までなんたん吹奏楽団さんにお貸ししていた『たなばた』の楽譜があったので、「久しぶりにこれしゃーやー」と佐野さんの音頭で合わせた。オリジナルは好かんという佐野さんも、この曲は別格のようだ。作曲者・酒井格が高校生のときに、かっこいいオリジナル曲が見あたらないから自分で作った、という云われの曲です。爽やかなメロディ、リズミックな曲調。この曲のファンは多いだろうなぁ。ところどころに有名曲のテーマの切れ端がちらっちらっとはめ込まれてるのも、茶目っ気たっぷりで好き。佐野さんけっこうノッてて、「今年、この曲どっかでしゃーやー」と言ってた。採用されそうです。
・『キュート』って曲の楽譜を見つけたから、やってみました。佐野さんに「まえだー、これ、おめーが1stやってみぃやー」と、トップアルトを譲られてしまいました。珍しいこともあるもんだと思ったら、楽譜が難しかった・・・。えーん、こんなんばっかり回さんとって下さいよー。

練習日誌 12月17日(水)

・わたくし、先日の13日(土)の練習を欠席いたしました。という訳で、戦務帳もお休みさせていただきます。だうもすびばせん。
・今日は寒い一日となりましたですねぇ。気温も参加者数もさむくなりました。8時半まで3人でした。クラ1、アルト1、ホルン1です。始めは個々人がそれぞれ基礎練してたのですが、木管楽器2人は同じ教本(クローゼの1巻)をいっしょに吹いて、デュエットを楽しみました。クラ民ちゃんが上、アルトまえだが下です。私は、民子のボディ…じゃなくて民ちゃんの主旋律にひたすら食らいつくアンサンブルを堪能いたしました。
・2人、加わりました。ペット1、ボーン1です。ペット上坂くんは久々の登場。ボーン斎藤師団長は、「ごん゛ばん゛わ゛―…」となんだかしゃがれ声でご挨拶。先日の土曜の練習のときからそうだったらしい。聞けば、職場の飲み会の2次会で行ったお店に、むちゃくちゃカラオケ上手なお客さんたちがいたそうな。ハモってたそうな。そのハモハモ大王の歌唱力が、のどが自慢の斎藤さんのハートに火をつけたらしく、対抗心めらめら燃やして何曲もおしみなく歌いちらしてのどをやっちまった、ということだ…。う、うちの団長は、奥が深い…。団の運営においてクールな分析力と判断力を発揮するかと思えば、このように、ときに熱いパッションをたぎらせておのれの音楽を追求することもある。シブい。シブすぎる。一生ついていきます。
・少し遅れて、ユーフォ1加わる。当団において、「ユーフォ奏者」という言葉は“固有名詞”である。そう、岩下さんのことを指す。「外はよーぉ降っとるでぇ。あんまりよぉ降っとるんで、帰らっかなーって思ったわ」saidニコニコ岩下さん。えーん、そんなにおちゃめなこと言わんとってー。でも、そうは言いながらもちゃんと練習に出てしまう岩下さんが、す・き。
・この木管2人、金管4人、総勢6名で挑んだ曲はといえば。狂詩曲「スペイン」、オーメンズ・オブ・ラブ、ブルーレディに紅いバラ。6人シャブリエは特に無謀であった。でもおもろかったよ。とほほ…。さーぁ、次回は年内最終練習日です。恒例の楽譜整理大会。2003年、今年も暮れゆくなぁ。

練習日誌 12月10日(水)

・今日の新曲楽譜は、聞いてオドロケ、シャブリエの『狂詩曲「スペイン」』だっ。たまたま楽譜を持っていたので、この機会に放出した。無謀?無謀? ま、ゆっくりやりゃできるだろ。…ってそれじゃスペインじゃねーよ!! とお叱りを受けそう。これをお読みになっている方で、「とよすいにこんな無謀なアレンジ曲がしてほしい」というご要望をお持ちの方は、掲示板にリクエストください。ついでに楽譜も貸していただけたらウレシイなー…。はっ、だめよこんなこと言っちゃ。JASRACに怒られちゃうっ。
・その日の参加者で「スペイン」を合奏。この曲、全編通して4分の3拍子なんだが、実際のテンポ(ちょーアレグロ)で演奏するときは、1小節を1拍でとる。でも、いきなり初見ではできないから、1小節をきちんと3拍でとって練習しました。たまには、まじめっ。そしたら困ったことが…。金管の楽譜の中間あたりに、ところどころ「2分の1拍子」なんて小節があって、そこには1小節の中に8分音符が4つ並んでる。今1小節3拍で練習してるから、「3拍4連」として演奏しなきゃいけない。はいっ、ひざを3回打ちながら、口で♪トントントントンと歌ってみましょー。ねっ簡単でしょー? …って、そんなすぐにできるかー!! だいじょーぶだよ、のび太くん(by大山のぶ代)。さっ、歩きながら練習しよう。3歩進む間に♪トントントントンと4つ歌うんだよー。4歩目の足を踏むのと5つめの♪トンを歌うのが同時になれば、貴方はウィナー。ほーらやりたくなってきただろう? れっつ・ちゃれんぢ!!
・今日はアルトが4人いたので、私はアルトサックスで3rdクラの楽譜を吹いてた。初めて吹いて実感。このパートの音って難しい…。1st2ndクラはもちろんのこと、1st2ndアルトの音程もちゃんと聴いてなきゃ、きれいにハモらすことができない。加えて音量バランスがすげー微妙。出しすぎるとハーモニーがにごる。ひっこみすぎると1st2ndの音を支えられない。ちょうどいいバランスで吹かないとダメなの。そんなふうに今日四苦八苦しながら吹きながら、みゆきちゃんを思い出していた。常々思っていたし公言してもいたのだが、みゆきちゃんはとても頭のいいクラ吹きです。1st・2nd・3rd、それぞれのパートの音の性格をかっちりと表現できる人です。今はお忙しくて豊吹の練習にはあまり参加されていません。私は今日、クラの下吹きの苦労を味わいながら、みゆきちゃんってさりげなくすごいことしてるんだー、とあらためて感じました。
・合奏の途中で、ホルンやよひちゃんが丸腰(←楽器を持たないこと。とよすい隠語)で来た。定演の団員アンケートを斎藤師団長に提出するためだけに来たらしい。やよひちゃんが合奏の合間を見計らって練習室に入ってきたとき、ホルン中井さんが「わりとはよ終わったな。」と声をかけた。何のことだろ?と思ってたら、続けて「シュテルベンかえ?」と聞いてた。は?何語? 対するやよひちゃん、「シュテルベンじゃないけどー…」と軽くいなして会話を続けた。いつも思うが、やよひちゃんは中井さんの扱い方がひじょーにウマイ。笑かしちゃるぞーという中井さんのアクションを、さっとかわしてみました風な大人のあしらい方が絶妙。というのはさておき、後で聞いてみたら、やよひちゃんはなんと20時間の手術を終えてきたばかりだったんだって(彼女は手術室担当の看護婦さん)。ひえー…、仕事量がどんなんか見当もつかんが、ものすごい体力がいるだろうことは容易に想像できる。えらいねぇ。医療関係のおつとめは大変だねぇ。偉業をたたえて、中井さんが携帯でメールを送ろうとした。「ようがんばった」と打って変換したら「溶岩飛蝗」になった。活火山の噴火口付近に生息する高熱に非常に強いバッタのこと。←どうでしょう?

練習日誌 12月6日(土)

・今日はすごいよ。サックスパートほとんど出席です。全8名中、近大附属高の受験生とカバン屋のしゃぁちょぉーさんの2名をのぞく6名が参加しました。アルトいしぇ、久々の参加です。おかえり、いしぇぴー。みんな、待ってたよ。
・フルート1名、クラ1名、ペット1名、ホルン2名、チューバ1名。他のパートの参加者はこんな感じ。中音にかたよった合奏だった…。
・今日も佐野さんまかせの夜。うーん、たっぷり酔わせて。佐野さん、なんの曲したい? 「えーと“渡る世間”」 おっ?苦手意識を克服か?積極的。と思いきや、「こえぇ曲は先にすます」。あっ、そゆことね。この曲、ひとつのテーマがいろんな楽器にリレーされていくんだけど、後半部分に木管全員で奏するテーマが出てくる。そこがなんか、妙にぶあついハーモニーで書いてあるの。しかも、おしゃれげな和音が使われておって、ちょっと聴きには不協和音かと思ったりする。ないんす?でぃみにっしゅ?さすふぉー? 分からんっ、スコア見てみんと。少ない人数で吹いてて、あちこち抜けてる音があるから、すっげ変な響きのメロディに聴こえる。スコアで和声の確認して、パートの人数がそろって、和音それぞれの構成音の音程・音量のバランスとったらきれいに聴こえるんだろうけど、聴いただけじゃーどうしてええかワカランっ。凡人ですしけー。
・「ハーレムノクターン、しゃーや(しましょう)」。待ってました、佐野さんのやらし吹き!! 一回合奏してみて、この日初めてこの曲を吹いたアルトいしぇ&あずあずが、どっかで聴いたことあるんだけど、この曲どこで聴いたんだろう?と首をひねってた。誰かがストリップで使われとると言ったとき、行ったことないしけ知らんよー、と周囲からつぶやきが漏れた。クラ民ちゃんの隣に座っていたばり作まえだが、軽い気持ちで「私、見に行ったことあるよ、城崎に」と言ったら、民ちゃんが眉をひそめて、むちゃくちゃけげんそうな目でまえだをにらみつけ、「まじでっ?!」と叫んだ。えーん、にらまれましたー。コワカッタですぅ。
・「オーメンズ・オブ・ラブ」を合奏。この日久々に来てたペットさかちゃん、はりきって吹いてました。ラストのハイCの伸ばしが出るでしょうか。曲はコーダに入った。さーあ、バッターボックスのさかた選手、調子はどうでしょうか。佐野投手、振りかぶってラストの音を指示したっ。カキーン!! さかた選手、ハイCを打ちましたー。バットの真っ芯じゃないようですが、音はレフト方向に高く飛んでいますっ。おっと、佐野投手、なかなかフェルマータを止めようとしません。さかた選手、真っ赤です。顔面中血管だらけです。その顔を、佐野投手、おもしろがってのぞきこみます。「・・・・・ぶはぁぁーーーーーっ! オニぃぃぃぃぃぃぃぃー!!!!!」said さかた。さかちゃん、渡る世間は鬼ばかりなのよ。

練習日誌 12月3日(水)

・合奏始めた時点での参加者は、フルートさっちん神月、クラ民ちゃん&りえ蔵、アルト佐野さん&まえだ、ホルン中井さん&やよひちゃん。フルートがもう一人来たら、イーペーコーになるのになー。惜しいあるよ。
・本日も、初見大会となりました。楽譜庫から引っ張り出してきたのやら、他からお借りしてきたのやら、盛りだくさん。今から20年近く前のニューサウンズの楽譜「スマイル~テリーのテーマ(チャーリー・チャップリンに捧ぐ)」をやりました。これは、個人的に好きな曲で、一度やってみたかった。しかし…。全編スローテンポで、きれいっちゃーきれいなんだが、気ぃ使って吹かなあかん曲想で長いだけにしんどい!! メロディ出てくると気持ちいいんですけどね。ああー、ハーモニー練習にはいいかも。ちょっとしゃーね(性根)入れて取り組んでみるか?
・次に持ち出したのは、「オーメンズ・オブ・ラブ」。オーメンの恋ぃぃ。ダァミアァーン。ぢゃなくって、直訳は「恋のきざし」。意味はなんでもいいけど、これパワフルな曲でむっちゃ好き。ミーハーと言われようが好きなもんは好き。シンコペだらけの素敵にキャッチーなテーマといい、ポップスにしては分厚すぎるほどのシンフォニックなハーモニーといい、やたらハートにぐっとくるんですわ。極めつけは中間部の木管全員によるスーパーユニゾンのメカニックメロディ。ここを高速テンポで吹き終えたときの快感といったら!! あー、金管の人たちはこれ味わえないのねー。かぁわいそぉぅにねー。楽譜配られるなり、クラ民子・りえ蔵・アルトまえだは、そこんとこを楽器ぎゅるぎゅるいわして練習してました。この部分が吹けたときの喜びと吹けんかったときの落胆の差は、551の豚まんがあるときとないときの差より激しい。
・「オーメンの恋」を合奏し終えたときに、ペットたにむら到着、合奏に加わる。「今、オーメンズ・オブ・ラブやっとっただろ? 私もやりたかったー」って言った。残念がらなくても、後でもう一回やるから大丈夫。吹かせてあげよう、ハイCがぴゅんぴゅん出てくる1st.トランペットを。楽しいじょー。
・ペットたにむらが来たので、アルト佐野さんご満悦。「おぉっペット来た来たぁ。やっぱ、吹奏楽にはペットがおらんとおもろねぇわえ。わっしゃー、ペットがだっだっだい好きでなぁ」。うちげの佐野さん、らっぱずき。おんなが吹けば、いっそう好き。
・「オーメン」について、ペットたにむらが実高時代の思い出を披露する。たにむら:「この曲、りえちゃん3年のときにやった曲。」クラりえ蔵:「え?私やったことないで。」たにむら:「え?うそだぁ、やったって!」りえ蔵:「えぇー?やってないって。」たにむら:「やったって!!」。・・・・・。まぁまぁ、とりあえずかけつけ一曲、やりんさいな。ということでお次は「ハーレムノクターン」を合奏。案の定、佐野さんのやらしさ爆烈(←音色ですよ)、独壇場と化す。一曲吹いた後に、ペットたにむらが「ごめーん思い出した。オーメンは、私が2年のときにやったんだった…」と言ったら、「私、卒業しとるやん!!」とクラりえ蔵がすかさずつっこみを入れた。ここから、たにむらとりえ蔵はいくつ歳が離れているかということに話題はスライドし、たにむらがりえ蔵より2つ下だと言うと、佐野さんがうそだろ?となかなか信じようとしなかった。ホントですってば、と言い張るたにむらは今日、「オーメン」をやった時期と自分の歳を偽ったとして、ちょっぴりうそつき呼ばわりされていた。かぁわいそぉぅにねー。
・りえ蔵ちゃん、職場の慰安旅行のお土産をみんなに配ってくれた。鳥取の二十世紀梨ラングドシャ。さくさくしゃりしゃりおいしかったです。建設会社の旅行は、女の子には気疲れするもんでしょう。慰安旅行なのにお疲れ様でした。