豊岡吹奏楽団

三度の飯より楽器好き!

2005年

練習日誌 6月8日(水)

・今日は、『シャル・ウィ・ダンス?』をちょっと丁寧に練習しよーっと。テンポゆっくりして、リズムを確認しながら合わせてね、部分的に反復練習もしたりしてね。この曲、ぱっと聴いた感じは楽しげなんだけど、なかなか中身はあなどれなくって、腰すえて練習しなきゃムチャクチャなことになりまっせ。“JungleBeat”なーんてリズムが出てきちゃったりしてねー。さすが、宮川彬良の編曲。今をときめくマツケンサンバの作曲者。♪オーレーオーレー(じゃかじゃかじゃん!!)・おれおれサぁンーバー♪ん?歌詞ちがった。
・6月4日の戦務帳に書いた「B♭クラ→E♭クラ持替え大作戦」の実行のためには、2本のE♭クラを調達する必要がある。1本はクラ民子がなんとか手配できる。あと1本、どこかからお借りしなくてはならない。「もう1本借りるの、どこにお願いしようかねー」と、私と民子が相談していたら、それまで何もコメントせずに隣で静かに聞いていたクラりえ蔵ちゃんが、「え?もう1本ってだれ?」といきなり面くらっていた。あ、この提案、パートリーダー民子に相談しただけだった。ごめんごめん、言ってなかったのだー。りえ蔵ちゃん、それはあなたです。
・さてさて、練習。ボーン斎藤さんにユーフォ岩下さん&やまもっちの3人が、そろって細かいリズムで刻みを入れる部分。あ、ボーンが飛び出した。斎藤さんのまゆ毛も飛び上がった。よく見ると、斎藤さんってミスをかくせない人だ。表情や楽器のかまえなんかは全然変化しないのよ。だけど、ミスするとまゆ毛が上下に動いて、ぴくぴくしゃべり出す。“ぼく失敗しちゃった!!”って。
・『シャル・ウィ・ダンス?』の東京佼成の演奏CDを聴くと、ルンバのリズムに変わったところで、人の声が「ウッ!!」って入ってる。この掛け声、どの楽器のパート譜に書いてあるんかな?木管はすぐ主旋律だから無理だよね、ペット?ホルンか?、と尋ねていってもどのパート譜にも書かれていないらしい。ウッ!!って誰に言ってもらうことにしよっかのー、とつぶやいてると、ユーフォやまもっちが「…あります」ってささやいた。喜び勇んで「え?何?ユーフォの楽譜に書いてあったの?」と聞いたら、デマだった。なんだいやーだまされたーとあきれてたら、師匠・岩下さんが「言いたいんかえっ!?」とやまもっちにツッコミを入れられた。そうか!!「ウッ」って言いたかったのか!! やはりお師匠。お弟子の心情を深いとこまで汲み取っておいでだった。
・ここでお客さま。町吹のパーカスの細見くんと成田くんが来てくれた。コンクール、豊吹で出ますので楽譜をもらいに来ました、ということだった。わーいやったぁぁー。慢性パーカス不足症に悩む我がバンドに朗報よぉー。めぐ姐さんに説得されて出演を決めたらしい。おおお、めぐ姐さん。めぐ姐さんも練習おいでよ。待ってるぜ。
・何度か見学に来ていたトランペッ子ちゃんが、今日、入団届けを持ってきましたー。めでたいっ。お名前は長岡あつみちゃん。戦務帳ネームを「ペットあつつ」と命名す。仲間が増えたー。うれしいなー。かわいい女の子だ。佐野さんに気をつけろー。

練習日誌 6月5日(日)in 愛工房ワンライフ音楽会

・1時半にじばさんビルのロビーに集合です。この日は、お隣の総合体育館前広場で新市合併のお祝いイベントが開催されてる関係で、駐車場事情が悪いです。早めに行こうと思って出発したら1時すぎにもう着いちゃいました。ロビーに行くと、同じような人たちがもう3~4人集まってました。すっげーみんな。律儀さんたちなんだから。5分前行動どころじゃありません。広場から流れてくるポップコーンの匂いをものほしそうに嗅ぎながら、残りのメンバーを待ちました。
・ぞろぞろ集まってきて、全員そろった?クラいる?サックスはー?トランペットぉー?とパートごとに点呼してると、ありゃ、フルートまりまりがいない。じゃあ、私、ロビーに残ってるから、みんな2階の控え室に行って楽器準備してー。斎藤団長を先頭に豊吹さんたち移動~ん。私はまりまりのアドレスを知らなかったので、クラ民ちゃんに彼女の携帯に連絡してくれるように頼んだ。こっち向かう途中で事故にでもあったんちゃうやろなー。イベント2つも重なって車の通行激しいからなー。大丈夫かな大丈夫かなー。と待っている間中、ずっと心配だった。結局、無事に姿を現して、やれやれよかったーと一件落着したのだが、遅れた理由を後で聞いてみると「寝坊」。まりまりって夜更かしやさんらしい。ふー、あんまり心配することなかったよー。
・今日は暑い。午前中に出番を終えたフリーサウンドさんたちによると、演奏中ずっと汗だらだらで、指揮者の松森さんが「つゆだく」になってたらしい。ひー、松森さんのつゆだく!!
・控え室を出て、客席横の通路に並ぶ。2時半出番の予定だったが、進行が早く2時すぎくらいにスタートできそうな感じ。通路でボーっと待機していたら、一人の男の人が私の隣にいたバスクラさくらべえに話しかけてきた。ふと見ると谷公一だ。あら議員さんでござんす。「どこの吹奏楽団?何人くらい在籍してるの?」などと質問されていた。さくらべえは「えと、えと、えと…」と連発しながらおろおろしていた。おもしろいのでしばらく眺めていたが、「えと、えと」と言いながら私の肩をたたいてきた。「んー?私は戌年だよー」とからかっちゃろうかなー、とも思ったが、かわいそうなので議員さんのお相手を交代してやった。
・前の団体の出し物が終わって、ステージ上に並ぶ。しばらくして、はっ川崎さんがいない!! と気づく。大きな楽器の人は別通路で待機、というふうに案内されたから、ステージに上がってって連絡が届いてないのかも。わー川崎さーん!!とスタッフの方々に呼んでもらってばたばたと入場。電源電源!! つないで!! 音出して!! 出た? 幕上げていっすか? はいOKです!! はーあせったー。幕の内部ではこんなどたばたがあったのよ。
・本番開始。司会しながら演奏。例によって、演奏中の私の記憶は少ない。しかし、『カラオケデュエットメドレー』、“銀座の恋の物語”の斎藤さんのボーンソロが始まったとたん、お客さんから「ぅおお~…」と感嘆の声があがった。それはごっつ印象に残った。それと、トランペット・ケンヂ上坂のカデンツァ!! 本番に取っておこうと練習では隠していたのか、かつてないほどのテンポの「ため」を披露。最後のフェルマータの音に、おいおいいつたどり着けるんだー、と心配するほどのリタルダントっぷりだった。朗々とケンヂの世界を歌い上げ、大役を見事にこなした。これも印象深かったわー。
・本番終了―。控え室に帰ってから、アルトいしぇのダメだし反省会が始まった。ワンライフで手拍子もらえれへんかったの初めてとちがう? そーなの。私も気になってたのよ。手拍子がなかったのだ。それがちょっと、ううん、だいぶショックだった。何があかんかったんだろ?ドラムセットがないとノリきれなかったのかな?と話してたんだが、それだけの理由だろうか? フレンズのギター&ヴォーカルの林さんがずっと聴いててくださってたから、感想を聞いてみよう。うん、そうしよう。
・ちょい深刻にばばトリオ(私・いしぇ・民)で話し合っていた。そのうち、控え室の窓から見える隣のイベントのメインステージから、プロの歌い手さんが『あの鐘を鳴らすのはあなた』(和田アキコ)を歌っている声が聴こえてきたから、私といしぇとで踊りながら絶唱して、発散した。♪まちはぁ・いぃぃまぁぁー…♪
・こうして、水害以降初の豊吹本番ステージは終わった。反省点は多々あれど、今はこうしてある程度の人数がそろって本番を終えられたことを喜ぼう。総高娘たち3人の初舞台でもあった。緊張してた?はたから見たらそんなこともない、堂々と落ちついた3人でした。これからも一緒にたくさんの本番を経験していこう。次はコンクルだぁ。

練習日誌 6月4日(土)

・5月28日の練習のときに分かったんだけど、ベース川崎さんが5日の本番に出演可能になりました。あぁぁー!! うれしいぃぃー!! バリサクの楽譜が吹けるー。ていうか、バンド全体にとって、ものすっごい心強いです。これで、ベース川崎・バスクラさくら・バリサクまえだの低音3連星で戦えます。
・しかし、土曜の練習では川崎&まえだの2名で豊吹サウンドを背負う。土曜は「きのさきYOSAKOI祭り」。この夜、バスクラさくらべえは、踊り手として出演なさっている御母上のたっての願いでキャメラマンという任務を帯び、よさこいチームの勇姿を激写していた。今日は安心して親孝行に励んでくれ。明日は頼んだぞ。
・本番の前日なので、2階の音楽室を開けて、ちょっとでも広い場所で練習してみる。本番通りの配置についてチューニング。個人個人の音をメーターでひろってから、はい、全員でB♭出してぇ。べぇー♪ おっ、なかなかええ感じで合ってるじゃーないですか。音がケンカしてませんよ。じゃあ5曲いってみましょーか。
・5曲通してみておどれぇた。テンポがゆるまないのである。指揮者がいない。加えてパーカスも全くいない。いつも強―っ力にバンドをリードするアルト佐野さんも不在。以前なら、こんな状況で演奏すると、曲が進むにつれてテンポがずるずるのびていったものだ。でも、最近の豊吹は変わってきた。みんな、テンポやリズムを他人まかせにしなくなってきたような、楽譜にかじりつかず自分で音楽歌えるようになったような、そんな気がする。何回も繰り返し練習して曲がつかめてきたから? それとも性格が変化してノリが良くなった? いやいや、一番の理由は、指揮者も打楽器もいないっていうこの環境に「慣れてきた」せいだろうな。ああ、極少バンドゆえに身につく哀しいテクニック。豊吹の音楽は、どなたでも「せぇのぉ♪」とか「さんはい♪」と言ってくだされば発進し、最後の音まで安全運行いたします。
・最後に『シャル・ウィ・ダンス?』を練習して終わり。この曲、B♭クラがひじょーに高い音域で書かれてる。1stだけかと思ったら2ndもそうらしい。民ちゃんもりえ蔵ちゃんも、E♭クラで吹く? その気があるなら楽譜書き換えてくるよん。

練習日誌 5月28日(土)・6月1日(水)

・この2日間の戦務帳は、ちょっとお休みさせてやって下さい。個人的な都合で恐縮なんですが、ちょっとメモをとったり文章まとめたりっていう余裕がない1週間だったもので…。すみませんがご了承を。え?許してくださる?ありがたやー…。

練習日誌 5月25日(水)

・6月5日(日)に依頼演奏会があります。毎年、但馬内の作業所の方々が集まって催される「愛工房・ワンライフ」の音楽会です。水害に見まわれて以来、初めて迎える「本番」です。豊吹としての復興第一歩になるなぁ。だが、この日は地区によってはクリーン作戦などがあったりして、何人かのメンバーが出られない。ベースがいなかったり、パーカスがいなかったり、エロサックスがいなかったり、ひじょーに苦しい態勢での出撃になるけどガンバロな。おー。
・チューバ・ベース不在の中、わたくしバリサクまえだが低音を埋めまする。チュ、チューバの楽譜って、息するところホンマにないのな…。チューバパートは谷下くん1本、っていう本番を今までいっぱいやってきたけど、これってスゴイしんどいことなんだわー、とあらためて感心。どんな規模であれ、一つのバンドの音を一人で支えるって大変なことだ。ベースラインがミストーンすると、音楽がぐちゃぐちゃになるし。神経使う。こんなことをクールにこなしてた谷下氏に敬意を表す…。この思い、太子の地(出張先)まで届けー。
・ということで、ワンライフでやる5曲を練習している間は、自分の出してる音聴いてるだけで必死。他の人が何やってたか、ちょっっと覚えてません。ううう、ごめん。
・本番の曲を全部通した後、豊高さんから楽譜を借りてきた『サンライズマーチ』を合奏しました。『サンライズマーチ』と聞いて「え?今年の課題曲の?」と思ったあなたは、きっと今現在スクールバンドでばりばり吹いてる学生さんだね。ここは豊吹だよ。このオジオババンドで『サンライズマーチ』と言えば、♪ターンタラッタッターン(たららら~)・ターンタラッタッターン(たららら~)♪という「1982年の」課題曲マーチですよ。もつろんですよ。とある別のバンドでの練習時のこと。今年の課題曲の『サンライズ…』の楽譜が配られた。その題名を見たとたん、その場にいたメンバーがほとんど同時に82年の『サンライズ…』を口ずさみはじめた。「まったく同じタイトルは付けちゃいけんでしょ~」と誰もが苦笑い。今年の課題曲の方は『にせサンライズ』という不名誉なあだ名で呼ばれてしまいました。ちゃんちゃん♪(あ、でも誤解しないでね。今年の曲もそれはそれでいい曲だから)。じゃあ、『本物のサンライズ』をやってみたいねぇ、久々にぃ。ということで借りてきたと、まぁ、こういう訳です。
・本日のペットパートの参加者はただ一人。総高2年の見学トランペッ子ちゃんです。『サンライズマーチ』の冒頭は、ペットパートだけで吹くファンファーレ。大丈夫かなぁと思ったものの、予備知識も何も与えずいきなり合奏に突入してみた。おおっ、一本できちっと吹いている。度胸出てきたよー。その調子!! すべりだし好調で、その後のテーマへと難なくつながっていった。練習後、ペッ子ちゃんが「『サンライズ…』の最初、私の音だけだったしけーに、すっごいびびった!!」と言っているのが小耳にはさまれた。えー、そんなびびってるように聴こえなかったよー。楽譜に忠実なシンプルな吹き方で聴こえてました。これは、今後が楽しみな人材です。入ってくれたらいいな。

練習日誌 5月18日(水)

・出たー。本日、過疎の日です。参加人数5名であります。フルート・クラ・バリサク・ホルン・ユーフォが一本ずつ。極少バンド。8時40分まで待ってみたけど、増えんかった。合奏するんですか?と問うと、「とうぜん」というような顔でホルン中井さんに見られました。うーん、何しよっかなー。
・サザンの『君こそスターだ』、冬ソナのテーマ、『ヒコウキ野郎』と3曲やったら、…やる曲なくなった。うーんとしばし黙考して、ひらめいた。「『ラメセス』出して」。こう言った瞬間、他の4人が「正気ですかっ!?」という目で私を一斉ににらみつけた。特にクラ民子の眼光は鋭く、殺気を感じたよ。だぁーって、あの曲はどのパートも休みが少ない楽譜だから、小人数でも音楽が流れるんだもん。と説き伏せて、やりましたラメセス。でも、久々に吹いたせいか、適度に脱力できて前よりは楽に吹けたような気がした。え?そんなん感じてるの私だけってか?
・この後、『キャンディード』の1曲目と3曲目をやって終わった。まぁ、人数少なかったけど楽しかったかな。練習終わった後のおしゃべりタイムで、フルートまりまりから総高の定期テストのシステムを教えてもらった。人によってその日受けるテストの教科数が違うんだって。選択科目の関係で、人によっては試験期間中なのにテストがない日ができるらしい。まりまりも「明日は1教科だけです」と言っていた。へぇー、大学みたいー。
・次の土曜は、わたくし、また別のバンドの練習に行ってきます。戦務帳もおやすみ。

練習日誌 5月14日(土)

・本日の参加者、倍管編成でした。クラ3・アルト2・テナー2・ペット2・ホルン2・ユーフォ2・低音軍団2(ベース&バリサク)。チューバぁ。チューバがほしいぃぃ。チューバ谷下くんは、ただ今長期出張中。夏が終わるまで帰ってこない。よよよ…。彼も楽器が吹けない生活はさぞわびしいであろう。低音軍団の火は、私と川崎さんと新鋭さくらとで絶やさず守っていくからな。ううう。
・「クラ3」の中には、クラりえりえも入っている。ん?総高は今テスト期間中だろ?なのに来ちゃってるよ、この子はー。ニコニコしながら松葉づえついてはるばる来ちゃってるよー。そうだな。勉学は学生の本分の2番目だもんな。1番の本分? そりゃあんた、「有意義な部活をすること」でしょ。もちろんさ!! (ガッコの先生やお父さんお母さんにはナイショナイショ)
・さてさてチュニング。ユーフォやまもっちの音をメーターでとっているとき、最初すごく高かった。そんで「高い高い高ぁ―い。あっ。あやしてる訳じゃないよ」とたわむれに言ってみたら、一瞬静かな間があいた後、クラりえ蔵がふき出してくれた。やりました!!ウケました!! しかも相手はクールりえ蔵です。心の中で「Winner―!!」と叫んでいました。
・『ヒコウキ野郎』の対旋律は、サックス群とホルン軍(やっぱ軍人さん達にはこの字でしょう)のユニゾンアワー。途中、〔付点8分音符・16分音符・8分音符2コ・付点4分音符〕というリズムがある。文字で書くとややっこしーなー。歌ってみると、〔たぁんた・らったっ・たぁーん〕ていう動き。そこの前の2分音符の勢いが減衰しちゃってるので、付点8分のアクセントが不自然に飛びぬけて聴こえる。だから、2分音符はアクセントの音に向かって少しクレッシェンド気味に吹いて、と言った。さぁ、この軍団(もうサックスもいっしょくた)に「クレッシェンドして」なんて言っちまったよ。ものすごいことになることをすっかり失念していてさ。そう言った後の演奏は、「たーてゃぁぁぁああ→てぇんっ!!て・れってっ・てぇーい!!」。どぉだぁー、へっへーっだ!! くれっしぇんどしてやったぞーっだぁ!! とでも言いたげな、ヨッパライ吹きに。クレッシェンド「気味に」ってゆうただろうがぁー!! アクセントが自然な山になるようにって指示したのに、なんじゃそりゃぁああ!! …と叫んでしまいたい激情にかられたが、ちょっぴりオブラートに包んだもの言いに変えた。そして、そのヨッパライ吹きの様を口で歌ってモノマネしてあげた。こんなんになってますよーって。しかし、パワーコントロールの難しい人々だ。練習前に献血してから来ることをお奨めします。
・6月頭にある本番にどの曲しよっかぁ?と悩んで、『演歌メドレー』の楽譜を持ってきた。高校生は、ここに収録されている曲たちを知らない年代なのね。クラりえりえが「浪花節だよ人生は」のタイトルを見て、「ええ!!何これ!!何これ!!」と驚くのなんの。そうだよな。全然知らない人が見たら、すっごいインパクトあるわな、このタイトル。私たち、じょーしきとして知ってしまっている世代はなーんも感じなくなってるのですが。

練習日誌 5月11日(水)

・いつも通りにカギを開けた。いつも通りの豊吹の練習が始まるはずだった。しかし、今日の練習場はいつもとは違う雰囲気で埋め尽くされた!! 私がセッティングを始めていると“彼女たち”がやって来た。総高女子高生が4人も。フルートまりまり&クラりえりえにプラスして、先々週の水曜に見学に来たトランペッ子と、今回初見学のトロンボン子がお目見えです。突如として練習室が女子校状態と化した。こんばんはー。きゃぴきゃぴぃ。きゃははははっ♪。あああうれしい。場が華やかになってすっげうれしいぃ。んだけど、な、中に入っていけんとです!! 7時45分現在で、社会人は私一人。女子高生に囲まれてオバさんは、なにげに恥ずかしかとです!! 廊下に出てロングトーンをしていると、8時頃、クラりえ蔵さんがやって来た。こんばんわーといつもの調子で楽器を出し練習室に入っていったと思ったら、すぐにあわてて出てきて「な、なんか女子校になってますよ。大人、来てないんですか?」とちょっぴり血相を変えていた。りえ蔵さん、君でもそうなのか。君の年齢ならまだ同化できそうだと思ったんだが、やはりそうか。
・ホルン中井さん登場。女子高生でいっぱいの練習室を見て、彼はどう反応するか?と興味津々に見ていたら、楽器を出した後、実に堂に入った態度でいつもの自分の席に腰を下ろし、あわてず騒がずロングトーンを始めた。お、大人だ…。ん?よく見ると、口の端が上がってますよ。にやついてますよ。あぁ~、この雰囲気を内心むっちゃ楽しんでますねー。
・ボーン斎藤さん登場。ボーンの総高生が見学に来てくれてますよ、と伝えると、「うん連絡が来たから知ってる」とこれまた落ちついた対応。みんな、私みたいにはしゃいだり動揺したりしないんだ、と思っていたが、よくよく聞いてみると、斎藤さんは他に気がかりなことがあって心ここにあらずの状態だったのだ。ここに来る前に家で愛娘ちゃん(むちゃくちゃカワエエ4才児)に泣きつかれたそうな。「行かないでー!! お父さんといっしょに寝るんだぁー!!」と大泣き。ここんとこ、いつもらしい。ううう、後ろ髪引かれる思いに涙する。でもおとうちゃんはボントロ吹きなのよ。
・大人4人に子ども4人。合奏すべぇや、と何曲か合わせた。曲の合い間に、ボーン斎藤さんに聞いてみた。どうですか?女子高生といっしょに吹いて感想は?と尋ねたら、破顔一笑して「たまにはね!!」とポンと一言。解説すると、これは「たまにはイイ目を見させてもらわんとね!!」の意味です。よかった。我らが団長、明るくなって。
・トランペッ子ちゃんは竹野、トロンボン子ちゃんは出石の住民。おうちの人が迎えに来て下さってました。ありがたいことです。これからもどうぞご贔屓にしてやってください。

練習日誌 5月7日(土)

・この日、豊岡にはビッグゲストが来られてました、保科洋さまという…。ゲスト接待のため、「保科センセを囲む会」という飲み会に参加しておりましたので、この日の豊吹の練習にはラスト20分しか出られませんでした。なので、この戦務帳は一部“また聞き書き”でお送り致します。内容の正否についてのご意見、受け付けておりますので、勇気のある人はバリ作まえだまで。
・『百恵メドレー』の「いい日旅立ち」の途中に3拍間の16分音符上昇形の動きがある。3rdクラから2nd→1stと、かけ合いのように次々とつなげていって、クラパート全体で一つながりの流れを作っていく、という作りになっている。そこがどうも上手くいかない。でも今までは、「ゆっくりのテンポでさらっといてねー」と、無責任に個人の練習にまかせていて、なんで上手くいかんのか合奏で取り上げて追求してみたりせんかったのだ。この日、クラりえりえ(3rd担当)が、個人練習の時間にこの部分をさらっていて発見した。♪パラララ・パラララ…「あぁっ!!」(驚きの一声)。もっかい♪パラララ・パラララ…「速いっ!!」(新発見の瞬間)。そうだったのだ。彼女はこれまで、16分音符を32分音符ような速さで吹こうとしていたのだ。ああ…、2本のハタを見ただけで高速化してしまう条件反射の悲しさよ。細かい音符を目にしただけで脳内麻薬がドッと出てギュルギュル指をまわしてしまう若気の至りの悲しさよ。しかし、原因解明・問題解決を、誰の手も借りずに自分の力で成し遂げたのはエライぞ、りえりえ!!
・『デュエットメドレー』をアルト佐野さんの指揮で練習。「男と女のラブゲーム」の部分をやっているとき、途中で佐野さんが合奏を止め、皆に言った。「ここのメロディはそんなにハッキリハッキリ吹かんと、だーだー吹きでやってくれぇや。もっとやらしーにな。」その指示の後、こう続けた。「男と女はやらしぃんだ」。えっ?断言ですか?やっぱ佐野さん的には、男と女の間にはそれしかないんですか?もっとサワヤカな感情もあると思ってたいんですが、ダメっすか?そーですかぁ。ダメっすかー…。
・クラりえ蔵さん、仕事で亀岡まで行ってたらしい。それも通いで。しんどいなぁ、話を聞くだけでも大変そう。「もう、“これは旅行だ”と思って行ってきたっすよ。そうでもしないとやってられないです」と語り、「旅行と言えば、やっぱみやげでしょう」と、豊吹メンバーにお土産のお菓子を買ってきていた。すげー、ぽじてぃぶしんきんぐ。前向きだなぁ。自分演出、上手いなぁ。

練習日誌 5月4日(水)

・4月30日(土)は練習お休みでした。5月1日に新豊岡市長選が予定されてて、豊岡小は投票所になっていたため、前日から使用禁止になっていたの。で、休みにしたんだけど、立候補者が一人だけしかいなかったので、結局、投票はナシになったの。でもまぁ休みにしたの。ののの。
・骨折少女・クラりえりえ、本日の松葉づえはこないだ使ってたものから少し仕様がグレードupしてるぞ。扱いにも馴れてきたせいか、使いやすそうな感じだ。ギプスの包帯の上に、友達連中からいっぱい落書きされていた。中には、ウェブ上に載せられない言葉なんかも…(自主規制)。水曜練習に来ていなかったメンバーが来る度に、「どーしたんっ??その足!!」と驚かれ、その都度状況説明していた。りえりえ、おもしろがられてます。ご苦労さんっす。
・『素晴らしきヒコウキ野郎』をば合奏。木管高音のキラキラとした細かい音符のパッセージが華やかに流れ、トロンボーンの勇壮なファンファーレが鳴り響く。さぁさぁ、楽しい音楽のはじまりはじまりー!! …って愉快なイントロをかき消すように鳴りつづける轟音が。「ぐぇーっほ・げぇほげぇほえぇほえぇほ、ごぇーっほ・ぐぇほえぇほ…」。それはアルトいしぇの、おっさんのようなセキだった。体調が悪いのは分かる。“よし吹くぞっ”と意気込んでブレスした結果、気管に入っちったというのも同情できる。しかし、もう少し女性らしいセキはできんもんだろうか? 本日、認定します。貴方は真性のおっさんです。
・『ヒコウキ野郎』を合奏しおえたとき、お客様が来られました。はるばる舞鶴市吹からおいでになったトロンボーンの“kiyoさん”こと竹原さんです。この「戦務帳」で繰り広げた“ボーン斎藤ベタボメシリーズ”の一連の文章をお読みになり、「斎藤さんのロンリーチャップリンが聴きたい」と思ってしまわれ、今日、来豊してくださったのです。あああ、うぇるかむとぅあわばんど。ご丁寧にお菓子折りまで頂いて、きょ恐縮です。聴くだけではなんですから…、ということで一緒に吹いていただきました。わー、バストロだぁダブルロータだぁ、都会の人の音だぁ。
・それでは、我らがボーン斎藤さんのすばらしいプレイ(当社比)を聴いて頂きましょう。『デュエットメドレー』です!! そして、斎藤さんの「銀恋」ソロが流れた。うーん、まさに渾身の「いつも吹き」。通常の吹き方とまったく変わりません。ここらも肝が座ってるよな。ふつー、あなたの音を聴きに来ました、なんて言われたら、たいていの人は舞い上がって演奏もメタメタになっちゃうもんだけど。「ロンリー…」もいつも通りのプレイです。クールだなぁ斎藤さん。いつ熱くなるんですか?奥さんのいるときですか?
・…さてさて、竹原さんにはご満足いただけたのでしょうか? たいへん優しい笑顔を絶やさない方で、練習終了後にも長いことおしゃべりの輪に加わってもらいました。舞鶴のバンドのお話をいっぱい聞かせてもらって、とても楽しく過ごすことができました。今度は、私たちが舞鶴まで足を運びます。本日のご来豊、ありがとうございました。