・今度の本番は6月10日の日曜日、ONEライフ・作業所音楽会でございます。その日、私は地区の運動会に出なきゃならんので、ステージは欠席。だぁって隣保長なんだもの。雨が降って中止になったら出れるがなぁ。という訳で、当日の指揮はアルト佐野さんが全曲務めまする。「曲順に合わせるでー」、佐野さんの音頭で合奏練習は進みます。『ウィーンはウィーン』やって。『宙船』やって。『宙船』の最後のフェルマータ、みんなが伸ばしてディミヌエンドー…。クラのカデンツ入った。「よぉっしゃ。次の曲っ」。…って佐野さん!! まだ、クラソロ終わってないし!! もぉー!! 定演でやった曲でしょ、これ。ホントに自分の音しか聴いてないんだから。ぷんぷん。
・『汽車の旅』、ホルンいないヴァージョンのカットについて、みんなに説明する。今日はパーカスのめぐ&さ~やが久々参加。佐野さんが「Lを1小節やって、クラのカデンツがポーって終わるしけぇ、そしたらMに飛んでくれぇや」と一通り説明する。めぐとさ~や、分かったかなぁ?と見ると、2人は今日初めて見る楽譜の分担を決めるのに大わらわだ。ねぇねぇ、カットのこと分かった?「え?あ、はいっ。えぇっと、Lをいっしょうけんめいやって…」byさ~や。ぶはーっ。頑張っちゃってちょーだい、Lのいっしょうせつ。
・『汽車の旅』の一節、“遠くへ行きたい”。佐野さん、この曲にいたくご執心で、この部分に入るととたんに熱っぽい指示を飛ばす。「最初のメロディは思いっきり小ぃさぁ吹いてくれぇや」。うんうん、しっとりめな感じで吹くのね。「ピ、ピィィィアノで」。ぴ、ぴぃぃぃあので、ですか!?(伸ばす部分にかすかにビブラートをかけてお読み下さい)。「うん、そんな感じで頼むわ。じゃぁ、せぇのぉ」。佐野さんの指示は、私たちの五感のオクの方に訴えかける力がある。みんな《ピィィィアノ》の小ささを感覚的につかまされて、かすかなひそかなメロディラインが、ばっちりなアンサンブルででき上がっていた。恐るべし、佐野語の力。
・「その後の8小節でだんだん大きぃしていってくれぇや」。はい、poco a poco cresc.ですね。「うん、そのポコポコ」。ポコ・ア・ポーコは、ぽーこぽこ。笑ってしまってアンブシュアが締まりません。さっきとは別の意味で恐るべし佐野語の力。
・『千の風…』やってから、『キューティハニー』。「あんなぁ~ぁ、ここんところ♪じゃっじゃーっ、ぽ♪って切ってくれぇや」。どこのことを言ってらっしゃるのかは、おのおのが見当をつけるべし。これ、佐野合奏に臨む基本的心得。「そしたら♪ヘァニー・フラァッシっ♪ってなるしけぇに」。この言葉に至って一同、初めて納得。あ、この部分ね。全員の首がタテに大きく振れた。その動作、妙にタテの線があってて、くすくす。
・この後、吹奏楽祭の曲合わせてたら、お客様登場。なんと、豊吹に17年前までいらっしゃった方が遊びに来られました。フルートの石田さんとおっしゃる方です。「また、楽器を吹こうかと思って来ました」by石田さん。今年はすごーい。クラの朝倉さんも帰ってこられるし。木管のベテランパワー炸裂のよかーん。わーいわーい。