豊岡吹奏楽団

三度の飯より楽器好き!

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練習日誌 2006年11月22日(水)

・定演後の初練習です。毎年、この日に何人集まるかを楽しみにしている。今日の参加メンバーは、フルートまなまな、クラ民・りえぞ・しほつん、バスクラさくら、アルトまえだ、ホルン中井・じゅんぺ、ユーフォ山本、以上!!総勢9名。おしい!! 二ケタにあと一歩!! とほほ…。
・この日、懐かしいメンバーが登場。パーカスのフリューシャカだ~(日本名はフルサカ)。以前、豊吹の小物打楽器を借りてたらしく、それを返しに来てお礼の菓子折りを持って来てくれた。いやーん、今日、楽器庫のカギがないのよー。合奏に参加してもらえないよー。「いやっいいです。見てますからっ」と、彼女は気を使って言ってくれる。でもほっとけないなー、困ったなー。と思ってたら、ホルン中井さんがナイスな機転をきかせて緊急メールを発信し、クラなおちゃんを呼び寄せることに成功。なおちゃんは、中学・高校を通じてフリューシャカの後輩なのだー。フリュシャカと、仕事の都合で丸腰(楽器なし)参加のなおちゃんは、練習中ずっと別室でつもる話に花を咲かせていた。接待ができてよかったよー。せっかくロシヤから帰ってきてくれたからねー。(大阪だよっ!!)
・さぁー、そろそろ合奏しょーかー。「えっ、合わせるんですかっ?」byクラしほつん。彼女にとって9人というのは合奏する人数ではないらしい。すかさずクラりえ蔵が「何言っとるん?豊吹では3人以上おったら合わせるんだで」と、若手に掟を伝達する。クラ民子も「9人は大人数だ…」と、おごそかにつぶやく。豊吹の法律の前に言葉もなくひれふすしほつんであった。ん?ただ、ほえーっとしとるだけ?
・今シーズンの行事が終わったので、来シーズンを見越した楽譜を何曲か用意した…って、手持ちのオリジナル曲を放出しただけなんですけどね。へへ。保科洋(わー!!センセー!!)の『リフレクションズ‐映像‐』を合奏。流線型のメロディとときおり顔をのぞかせる付点リズムが保科作品の特徴。合奏した後の感想は「豊吹には似合わん曲だ…」。上品です。どーだろなー、これ。豊吹では使えんかなー?と言ってたら、「ええやん。やろーや、こういう曲!!。こういう歌える曲、全然やってへんしけーに、たまにはやりたいわ!!」という発言が。誰でしょう。クラ民ちゃんです。
・次にやったマーチの楽譜はいまひとつ。次には…、あのー、これやっていいですか?と、私は去年ボツになったミュージック8の『おとぎ話ラプソディ』を出してきた。これ、一回合奏して評判悪かったんだけど、もちっときちんとやってみたかったんです。ここで豊吹のなぜなぜ娘が質問。「らぷそでぃって何ですかー?」。しほつんだ、もちろん。今日はクラりえりえがいないし、質問内容が音楽的分野なので、総高の学指揮でもあるさくら先輩に答えてもらおう。はい、さくら、答えて。「……」しばし黙考後、「…らぷそでぃって何ですか…?」。なにぃー!!さくら、答えられんのかー? “狂詩曲”です。うー。後で辞書で調べなさい。テストに出すぞー。
・『おとぎ話ラプソディ』のパート譜をごそごそ探すホルンじゅんぺ君。やっと見つけて「あっ。さっちゃんだ」とつぶやく。さっちゃんって誰?(しほつんではない。私が聞いた)。「え?山〇里美」。ってM8の編曲者だよ。友達かえ?「(満面の笑みをたたえて)ハイぃっ!!」byじゅんぺ。すげーなー。今度、紹介して。やったー、M8と強力なパイプができるぞ。何の曲、編曲してもらおっかなー。ぷぷぷ。
・なんとか最後まで吹ききったけど、結局この人数では、またどんな曲か分からずじまいで終わった(当たり前や!!って声が聞こえてきそう…くすん)。くじけずに、も少し人数が多いときに再チャレンジしてみよう(懲りろよ!!って声も聞こえてきそう…めそめそ)。分かったよーな分からんよーな気分の曲で終わるのはイヤだし、時間が10分くらい残ってるので、もう一曲やろう。よしっ。『オーストラリア民謡組曲』だっ。「ええっ。何楽章やるん?久々だから1楽章や4楽章なんてできれへんでっ(byその場の私以外の人)」。そーだねー、春以来やってなかったからねー。んっふふ。でもやるっ。んで、むりやりやった、3楽章!!。むははは。やっ…たぞー。ヂミな終り方の楽章だが、一部とはいえ大曲をやった後はちょっぴり達成感あるわー。はたして今年、この曲は日の目を見ることができるのだろうか?
・今度の土曜は定演の打ち上げ。呑んで食ってくっちゃべって盛り上がる。恒例年中行事。酒や酒やー。酒もってこいぃぃぃぃー!!

練習日誌 2006年11月11日(土)~

・今年の練習は、なかなか観察者の視点がとれない…。私は、かなり不器用な部類の指揮者で、振ってる間はその曲が頭の中で渦を巻いて鳴り響き、その流れを追っていくだけで精一杯になる。但馬大会や定演で指揮を振っているときの私の状態は、「記憶喪失」または「ささいな定点のみ記憶」といった体たらくであり、この戦務帳においてもそのような記述が多い。きっと大脳じゃなくて、脳幹で振ってるんだわ。アルト佐野さんの「本能プレイ」と同類じゃないの。うあああ。あ、この場合の「プレイ」は、あくまでも楽器の演奏のことね。という訳で、全曲を指揮者として過ごす今年の定演では、追い込みの時期から本番に至るまで、演奏中に起こった出来事の記憶が著しく欠落している。本番直前の練習の日など、家に帰ってもまだ頭の中の音楽が止まらず、なかなかニュートラルな日常感覚に戻れなかった。うおおおお。な、何も書けない…。なので、今年の定演リポートもお休みさせてくださりませ。そのとき指揮している音楽の全体像を見渡すとき、もっと余裕のある状態を保てるようになれば、本番を振りながら観察・記憶できるようになれるでしょう。もっと脳みそ鍛えんとな。ニンテ〇ドーDSで脳ドリル?あれ効果あるかしら?
・まえだのだらだら言い訳を読んで下さり、ありがとうございます。そんなことで連載を休んでしまってすみません。もしも楽しみに待ってらした方がいらっしゃいましたら、ゴメンなさい。

練習日誌 2006年11月8日(水)

・チューニングしましょ。ホルン2人(中井さん&じゅんぺ君)、出してー。おおっ。びったりだ!! 誰が入ってもホルンってけっこう音が合う。ホルン星では誰でもおホモだち?ボーン・ユーフォ、いってみようかー。お、齋藤さんと岩下さん、ばつちりです。さすが酒呑み仲間!! 山本くんはなかなか合わんなー。この2人に合わせるには、酒がつよならなあかんのかなー…。ん?
・『モーツァルト・ポップス・シンフォニー』。これは冒頭3小節がキモですな。モツァルト特集の一発目だし。ここの木管全員による41番交響曲のモチーフの波がバシッと決まったら、つかみはオッケーですぜ。さっ、やってみよー。…っていきなりボーンが1小節早いし!!斎藤さん、どしたんですか? 気を取り直して、も一回。…ってまたボーンが早いし!! 同じとこだし!! …肩を落としてうつむく斎藤さん。憑かれましたね、トチリ神。今日は斎藤さんの肩に乗ってるのが見えます。
・『功名が辻』する前に大河ばなし。こないだは関が原の合戦だったよ、やっぱ家康カッコよかったねー。ここで出ました質問娘・クラしほつんの「せきがはらって何ですかー?」。そこですか?そこから疑問なんすね?「桶狭間だったら知っとるけどー」。それは織田と今川の戦い。関が原は徳川家康と石田三成の戦い。たぶん来るぞ、ここでも来るぞ。「…いしだみつなりって誰?」。キタ―!!オトナは皆ダハダハ笑ってたら、またもやクラりえりえ先輩が的確かつ簡潔に「豊臣の人!!」って教えてた。おっ、りえりえ詳しいなぁ。「歴史は好きなんです(えへっ)」saidりえりえ。しほつん、この後どんな質問を繰り出すのか。すると次に出た発言は予想に反して“質問”ではなかった。「徳川さんのときペリーが来たんだろー」。ある意味、爆弾発言。徳川は徳川でも、そりゃ250年違うぞなー!!
・シンバルー。クレッシェンドした後の付点2分音符、もっとガツンと叩いてー。こう細見くんに言ったら、彼はマジメに「はいっ」と返事して楽譜に書き込みした。パーカスめぐが隣から楽譜をのぞいて、ブッとふき出して言った。「いやっ!!ホントに“ガツン”って書いてるー」。本物のマジメだ。その後、その部分を合奏してみると“ガツン”の音量・タイミングは、ともにグーであった。いいぞ直接記入法。
・Kの4小節目の2拍目のタイの音までfで吹いて、裏の16分音符からは少しおさえて。そこから4小節かけてクレッシェンド。こう言ったら、「え?え?」って理解しにくそーなしほつん。いいですかーもう一度言いますよー、と教育テレビ風に説明して『できるかな』の歌を歌ったら、「あ、“おかあさんといっしょ”の一部?」って言った。違うよ、別の番組だよー。「ガチャピンとムックが出るやつ?」。そりゃフジテレビです。分かった。しほつんの頭の中は、歴史の部屋にもテレビの部屋にもモノが無造作にしまいこんであるんだな。“ひっくり返ったオモチャ箱”と命名。だからそんなに楽しい発言が出てくるんだ。今日はしほつんDay。ますますファンになりました。

練習日誌 2006年11月4日(土)

・和田山ウィンドのチューバ、上田さん来団~!! 今年の助っ人をお願いしました。彼、出身は豊岡なのだけど今は関東にお住まいなの。遠方からはるばる、我が団のためにありがとうございます。チューバ谷下団員も大喜びです。でも谷下くんは「今、会社です(泣)」ってメールを私に託して、今日は来れないの…。おろろん。
・『ニューヨーク・ニューヨーク』は、その昔、ロバート・で・ニーロとライザ・ミネリが演じた恋物語のテーマ曲。中間部のスローパートの甘ぁ~いテナーソロはFUジオカ担当。デモ演奏のソロを耳コピーして、独自の味付けを加えたソロを考えてきてて準備万端、努力賞。お、FUジオカ、この曲に賭けてるねぇ。対して、軽妙なテンポの中でちょっぴりルーズにジャズィーに歌うはペットソロ。歌姫あつつがつとめまする。こっちのあつつソロはちょっと照れ照れな感じ。まぁそぉだね。マンハッタンの夜の恋が表現できる10代なんていたら、そっちの方がコワイやね。でも18歳には18歳しかできない演奏がある。それを思いきって吹き鳴らすのだー!!たとえ、隣のベテランどもの目が光ろうとも!! 気にせず負けるなぶちかませー。
・合奏中に、廊下で金管のロングトーンが聴こえてきた。ん?誰だろ?ユーフォかな? その太い音を聴いて、多くのひとがそう思っていた。しかしそんな中、ホルン中井さんが隣に座ってたじゅんぺ君を促して、間にいすを一つ準備しようとしていた。「あれはせんださんの音だ」と中井さん。えー、ホルンの音にしてはむちゃくちゃ太くてスゴみがあったでー、違うやろー…ってホンマや!!せんださん、入ってきなった!! すげー。せんださんの音。それを聴きとる中井さんのクサレ縁。
・合奏中に、クラりえ蔵の携帯が鳴った。急な呼出し音に驚きながら、彼女は携帯を持ってあわてて音楽室を出ようとした。すると、あわてたあまりに携帯を取り落とし、「ぎゃー!!ツメがはがれたー!!」と叫んだ。つけヅメかなー?と思いきや、後で聞いたら「生」だった…。尿素入りクリームがおすすめです。にょにょにょにょにょ。
・『アマデウス』合わせてたら、ドラムス細見くんが1~2小節早く終わっちゃうときがある。彼いわく「“pにしよう”と意識してると楽譜がとぶんです」。そなのか…。表現を優先しようとすると、読譜の力がもっていかれちゃうんだな。大丈夫。年数重ねればだんだんバランスがとれてくるようになるよ。
・『後宮からの誘拐』。そこはもう少し出してもいいですよ、とアルト佐野さんに言うと、「…フォルテシモ、と…」って楽譜に書き込んだ。違うから!! 「も少し」だから!!ほんのちょっぴりだから!!
・練習終了後、体育館脇に放置してあった一輪車をさっそうと乗りこなす細見くんの姿を見た。一輪車でウサ晴らし。わぁ上手。それに刺激を受けたのか、これも放置されてたのを使ってのタケウマ大会が始まった。パーカスさ~やが「きゃぁぁぁぁ」と娘さんらしい黄色い声を出して頑張ってた。あ、もちろん元に戻しときました。

練習日誌 2006年11月1日(水)

・パンフレットのゲラ刷りが上がったよー。今年の表紙はクラ民ちゃんのデザインだ。見て見てー民ちゃんー、とゲラを差し出すと「ほぉぅ!!」と彼女の口からは聞いたことのないような、M.ジャク〇ン調の奇声が発せられた。白人だ。白人の喜び方だ。
・合奏が始まる前に、川﨑団長から「廊下に貴重品置いてる人がいる?なるべく身の周りに置いておいて」とアドバイスが。そうですね。何年か前に合奏中に盗難事件がありましたからね。何人かがワタワタと自分のカバン等を取りに行っている最中、クラりえりえが「え?なんで?」と不思議がっていた。クラりえ蔵が「入り口のドアの開く音がしたけど合奏場に誰も入ってくれへん、だったらコワイだろ?」と、簡潔な説明をしてくれた。うんうん、それが生きてる人であってもそうじゃない人であってもコワイよな。するとりえりえ、「ええーっ、そうじゃない人はドアなんか開けない」。あ、納得。すりぬけて来なるもんな。こんな話してる横で、クラ民子&クラ尚江が「入り口にワナをしかける」話をしていた。どんなワナですか。猪用のギザギザの刃のヤツ。いやいや、バネ式でチーズがのせてあるヤツ。戸の上に黒板消しはさんだら?。うわレトロっ。「でも一番イヤなワナは“♭5つ”だろ?」って私が言ったら、二人とも「あ」って顔して、アンコール曲の楽譜を探しだした。(10月25日の戦務帳参照)
・本日の合奏曲を黒板に書くとき、『功名が辻』って書かずに《一豊と千代》って書いといた。クラしほつんがそれを見て「あれ何?何の曲?」って聞くから、功名が辻って答えると、「え?そうなん?なんで?あ、主人公の名前?え?誰?」。山内一豊って知らんか?一豊の妻の内助の功って知らんか?って聞いてやると、「えー習ったことないー」って言った。え?もしかして、総合高校、日本史未履修ですか?(時事ネタ)。「えー日本史はあるけど、まだそこまで行ってへんー」。ああ、そうなんか。戦国時代はこれからなのね。「あー、徳川家康は習ったー」って、戦国なろとるやん!!一豊、いつの時代の人や!!
・続いて『功名が辻』ネタを。この前の日曜の大河ドラマ、家康がむっちゃかっこよくって惚れたわー。西田敏行なんだけど。って話をしたら、クラしほつんが「え?にしだとしゆきって誰?」。おもろいなー、しほつんわー。ものごころつき始めると何でも聞きたくなるんだなー。ん?4・5歳児?あ。功名ネタのつもりが、しほつんネタだった。このしほつんの問いには、クラりえりえが先輩として堂々たる回答を即座に出してくれた。「“つりバカ”の人!!」。
・『ジェラート・コン・カフェ』って知ってる? いや、今練習してる曲のタイトルなんですけどね。もともとはアイスクリームにエスプレッソかけたデザートの名前なんですよ。って合奏のとき言ったら、みんな、へー…って顔して聞いてた。だもんで、スコアに書かれた作曲者の言葉を読み上げた。「…おいしいお菓子のイメージそのままの楽しい曲です。でも、ちょっと大人の人は甘さとほろ苦さの混じった味を感じて、人生に重ね合わせてみてください」…。甘さとほろ苦さー。ちょっと大人のヒトー。誰かがぼそっと「“ちょっと”大人でないとあかんのかなー…」とつぶやいた。そーだねー、“だいぶ”大人のヒトはどんな味を感じりゃいいのかねー。「…やっぱ“シブい”味の演奏か?」。ジェラート・コン・カフェ。イターリヤっぽいこじゃれたデザートも、豊吹にかかれば、甘い→苦い→シブい、と3段活用の末に味を変えさせられる。
・曲の方の『ジェラート・コン・カフェ』です。中間部に16小節のパーカスソリがある。ドラムス細見クンがいろいろいろいろ考えて、華麗でなおかつあっついドラムソロを展開しようとしている。いいぞぉ。ノッてるぞぉ。激しいぞぉ。ヒートアップしてきたぞぉ。おやおやテンポがあやしいぞぉ。あれあれ拍子がなくなってるぞぉ…。ヘ、ヘルプ!!カウベル成田くん!! 私はあなたの打音をたよりに棒をふります。この曲で、私と成田くんは運命共同体。なりたがコケればまえだもコケる。