・今日の寝覚めは良かった。スキッと起きれた。うーん化粧のノリもよいぜー。さ~あ吹くぜ吹くぜ。台風来るなよー!!
・豊吹の楽器運搬車両は「トラック」ではありません。パーカスめぐとさ~やの自家用車にガンガン積みこんで会場に乗り込みます。朝早く、吹連指定の運搬車駐車場所に二人が車をつけると、係の先生が血相変えてとんで来て「ここには停めないでくださいっ!!駐車禁止の場所です!!」と叫ばれた。パーカスめぐが「楽器運搬車両ですっ」とすかさず返答。すると「あっあっ。どうもすいませーん」とすぐに物腰やはらかに謝ってくださった。北中のK原センセ、お手数かけましたー。こちらこそスンマセンでしたー。
・吹奏楽祭で朝イチに出る団体は、毎年こうなのだろうか。吹連行事でのチューニングを、事務所側4階の部屋以外の場所でさせてもらったのは初めてだ。なんと我々だけリハーサル室をあてがわれた。バレエ練習のための壁面いっぱいの大鏡に、こまこまと動く皆の姿が映るのが、なんとなくほほえましい。そして当然のこと、部屋が広い。そんな場所で吹いてるせいか、とても早い時間なのにちょっとゆったりした気分。10分ほど音出ししたあといつも通りのチューニング。『ロマネスク』の冒頭、『ブルーレディ…』のトゥッティ部分を合わしたら、移動時間。男声団員の方々、ドラムス運搬よろしくお願いします!
・今朝、会場に来てからスグに、舞台図変更を舞台係チーフY谷センセに届けた。間際の変更でごめんなさい。ステージ上に移動すると、提出した変更図の通りに舞台セッティングが完了している。ありがたや。裏方の方々の力なくしては、表舞台の演奏は成り立たない。緞帳が下りている裏で、ドラムセットを並べ、それぞれの席に着く。これも初の体験。緞帳の表では開会式の真っ最中。しーっしーっくつ音―くつ音たてるなー、とひそひそ声でささやき合いながら、もぞもぞセッティング。ようやく落ち着いて、よしっいつでも演奏出来るぞっという状態になったが、開会式はまだまだ続く。じりじりと待っているのは性に合わないので、姿がお客に見えないのをいいことに、ラジオ体操をしていた。第一の方。パーカスめぐとさ~やがつき合ってくれた。あとのメンバーはにやにや笑って見ていた。リラックスでけた? しかし、袖にいた舞台係の吹連理事の方々は、奇異の目で見ていたことであろう。私の身上は「普段はバカに、演奏はマジに」。これってモットーにしてもいいことだろうか?
・「緞帳上がりまーす」の声で、一気に緊張感が高まってきた。ゆっくりと上がる緞帳。その向こうには…。けっこう入ってるよ、お客さん。わぁ、ちょっと気分いいかもぉ。なんて言ってるばやいじゃなくて、一列目のいすの場所をちょっと調節して、はい礼して演奏っ。ぐるっと見渡すと、神妙なおももちの豊吹の人たち。一番緊張顔だったのは、やはりアルトあづあづ。一番平気そうな顔だったのは、チューバたにしたとボーン斎藤師団長だった。この二人のどっしり感には誰も叶わない。
・『ロマネスク』はどうなったか分からない。いつもの如く指揮を振りだすと、記憶がなくなる。どうも意識が異次元に飛ぶようだ。『ブルーレディに赤いバラ』は指揮しなかったので覚えてる。アルト佐野さんのソロが抜群! 神か! エロの神が降臨。いやぁ、すごかったっすよ。
・やー終わった終わったー。本日の第1ラウンド終了―。第2ラウンドは、じばさんビルにて。民族大移動~ぅ。
・じば産3階の部屋を貸してもらえることになり、そこで待機時間ができた。それぞれドリンクを摂取したり、排泄したり、のんびりしたり。昨夜から腰が痛い私は、アルトいしぇにもんでもらっていた。すると「わっ前ちゃん、こっとるわ。ちょっとこの上に乗って!硬い所に寝そべって!」と、有無を言わさぬ口調で指示。言われるがままになっていると、うつ伏せになった私の上に、いしぇが馬乗りになって激しい本格マッサージを開業。手のひら全体を使ってぐいぐいもみほぐす。その手つきは容赦がない。うおー痛いーでも気持ちええーだけど痛いーでも気持ちええーうおー痛(以下くり返し)…。
・じば産ビルの非常階段からステージに入る。出番間際になったので非常階段へ行くと、パーカス組+ベース川崎さんの大型楽器3人衆がすでに踊り場にスタンバっていた。「吹奏楽祭の『ロマネスク』、出だしの音がすっごい柔らかかったって、3人で今話しとったとこー」と、めぐが教えてくれた。ホント?ああよかった。ちょっとほっとした。
・前の団体の演奏が終わって、豊吹、ステージに突撃。ワンライフのスタッフの方々にドラムセットをほとんど運んでもらって、ここでも裏方の皆様のありがたさを感じる。感謝感激、涙そうそう。
・じばさんのステージはちょっと狭いので、ドラムとチューバ以外はみな立奏。チューバ用にイスを2脚出してもらおうと思ってたが、チューバたにしたくんが準備万端ストラップ装着の上で、立奏可能なかたちをとった。そうすると「一人だけ座るのはちょっと…」と、チューバ松岡くんが勇敢にもイスを拒否。彼の楽器はたにしたくんの楽器よりもでかい。ストラップもない。ずっと立ちっぱなしで吹いて大丈夫かなぁ…。
・「はいっ豊岡吹奏楽団でぇーす」と佐野さんの名司会で、ワンライフとよすいステージ幕開けー。バリサク吹きながら指揮をしていた私は、曲のところどころで背後にいるドラムスめぐに合図を送っていた。ふりむくとドラムスの手前で、チューバ松岡くんがノリにノッてぶんぶん揺れている。右に左に揺れている。くいっくいっと揺れている。楽器の重さをものともせずに。彼は揺れつづける、立ったまま。きぃーぷおんすぅぃんぎんぐ。おいおい大丈夫かぁーーー!! と不安を感じつつ曲は進む。次の曲でもノリは変わらない。次の曲も。その次の曲も。とうとう最後の曲まで彼の激しさは持続した。すごいっ。すばらしいっ。ハラショー。若さの勝利だっ!! おめでとう。
・終わった…、灼熱のステージが。今日はとても蒸し暑く、本番前半の時点でもう皆汗だくになっていた(特に佐野さんはダラダラ)。ホルンせんださんの多岐にわたる豊かな経験の中でも、「ベルの中に入れている右手が汗ですべったなんてことは初めて」だったそうだ。みんな、500グラムくらいは減ってるかしら。とよすい営業ダイエット。あぁ~腹減ったのど乾いた。メシ食ってビール飲んで500グラム取り戻そっ。おつかれっ。