豊岡吹奏楽団

三度の飯より楽器好き!

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練習日誌 2月23日(水)

・今日も水曜。人数少ないんだろうな…と思いつつ練習場に行くと、うおっ、入り口外で鍵が開くのを待っている人影がある。それも2つも。先週土曜に来た総高生2人だった。平日も来たー!! すっげー、うれすぃ。そして、しばらくすると見学者がもうひとかた来てくれた。パーカスの実高3年生の男の子です。ユーフォ山本くんに連れられて来ました。きゃー、練習場開けた時点で5人になったー。こんなん水曜練習では久々―。きゃーきゃー、すぐドラムセット出すからなー。きゃーきゃー。台風からこっち、こんなうれしいことなかったわー。
・どうしよう。見学者3名を迎えて、どの曲を練習しよう…? せっかくドラムスの人が来てるんだからポップスはやりたいし。うえーん、ミュージックエイトのとっつきやすい曲の楽譜、持って来ればよかったー。うーん、困ったときの『はばタン』頼みだっ。♪はーばータンっ・はーばタンっ♪と楽しく吹きまくる。
・いやー、ドラムスがいるとやっぱノリが違うわ。じゃノリがいいうちに。という訳で、「…『ラメセスⅡ世』練習した?」と言い出す指揮者。クラ民&りえちゃんから“うそだろっ”みたいなまなざしで見られた。きゃー、そんな目で見つめないでぇ。うん、私も無謀だと思うが、パーカスが活躍する曲だし、クラ・ピッコロの高校生も度胸がありそうだし、「やれるかもっ!!」って思ったから…。少しずつ、繰り返しながら合奏していくから、やろうやろう。とかなんとか言いながら、休みをとらずけっこう曲の長い部分をやってしまった。でも、見学の御三方、しっかり演奏できてた。初見ですごいよ。うれしい…。
・『シンフォニックファンファーレとマーチ』の練習番号45から66までの部分だけ取り出して反復練習してたら、ドラムスの見学男子が片付けはじめた。聞けば、山東に住んでいるので9時半の最終列車に乗らなきゃいけないということだ。うわー、列車通学者だったのかー。遠くから大変だー。いいよいいよ。ドラムセットは後でみんなで片付けるから。ああ、そう言っても、恐縮して自分で片付けようとしている。ええ人だええ人ダー。
・練習終わったら、ピッコロとクラの女子高生が、おずおずと入団届けを出してきた。わーい、やったぁ。祝・新入団員2名!! おめでとー。ようこそ豊吹へ。これで、戦務帳に実名が書けるぞ、ふふふ。彼女たちの名前は、ピッコロまりまりとクラりえりえ。これから一緒に豊吹サウンドを作っていこう。じょじょにオトナの音楽やあれこれを、教えてあ・げ・る。

練習日誌 2月9日(水)~2月19日(土)

・水曜日は9日・16日ともに少人数で個人練習ディ。体育館の少林寺マスター・フルート松田さんから、「今日、練習しとったん?音が全然聴こえれへんかったで」と言われてしまうほどのしょぼしょぼぶりだっ。12日は豊吹新年会で、食って飲んでしゃべって盛り上がって多額の会費を払って夜がふけた。ちゅーことで、19日の日誌からまともな戦務帳は再開される。(いや、この連載自体が“まとも”という言葉の範囲内のものかどうかっていうのはちょっと置いといて…)
・豊岡総合高校の吹奏楽部員が見学に来ました!! 1年生の女の子が2人です!! クラとフルートです。赤い顔して照れてしまって、はにかんでます。いやぁ、「女の子」っていいですなぁ。いいよね。うん。いいよなぁ…(しみじみ)。やっぱ吹かなきゃ面白くないから楽器を持っておいでーな、と言っておいたので、早速吹いています。吹いてる姿がいっしょうけんめいですねぇ。さわやかっす。
・今日はペット三人衆が勢ぞろい。坂ちゃん・ケンヂ上坂・たにむらのクリーンナップ。練習曲の楽譜を並べてパート分けをしていた。坂ちゃんが1stから3rdまでの楽譜をトランプのように広げ持って「どれでも好きなカードを選んで」と、上坂くんに取らせようとしている。「ええ~、1stはええですよー(結構ですよ)」と逃げの姿勢の上坂くん。そんな和気あいあいとしたペットパートのやり取りを、隣で見ていたボーン斎藤さんが「ええなぁ。わしも“1stはええです”って言ってみたいわ…」。ため息、ふぅ~。うっ、斎藤さん…。かつては最強と言われたパートだったのに。いとかなし。誰か、こんなさびしいオヂサンを慰めてくれるような心優しい、勢いのあるボーン吹きの方、入団して頂けませんか?
・ペットたにむらが「はばたん」のテーマ曲の楽譜を調達してきてくれた。ああ、ときどき大開通りに流れてる♪はーばーたんっ・はーばたんっ♪って曲ね。「これ豊吹でやりましょー。今この曲で幼稚園児が踊ってて、すっごいカワイイんですよー!!」と、たにむらキャピキャピ報告。クールクラ民ちゃんは「いや、それ、カワイイのは曲じゃなくて幼稚園児やし」と横からビシッとツッコミを入れていた。たにむらのギャルシュート、鉄壁のGK民子を前にあえなくブロックされた。
・合奏しーようっ♪ 今日は前途洋々たる若者が来ているので、ちゃんとした基礎合奏をしよう。そう思って、合歓のバンドクリニック版メソッドを持ってきてデイリートレーニングなんかやってしまった。新鮮。ユニゾン、スケール、アルペジオ。こういうことがバンド全体でばちっと合わせられるようになったら、もっともっと音楽がまとまって面白くなっていくんだろうなぁ。よし、毎回やっちみよう。
・曲合奏に入ると、ユーフォ山本くんの様子がいつもと違う。休みのところで膝を叩いてリズムをとったりしてノリノリである。どうした!?青年。…あぁ、後輩の女の子が来てる練習だからはりきってんな。いいねぇ、男の子って感じで。
・エアコンの風がきつくって、ときどき楽譜がペラッとめくれあがる。クラりえ蔵ちゃんが風の被害にあい、うっとうしそうにしていた。その風が隣の民ちゃんの楽譜を揺らしたとき、民ちゃんあわてずさわがず、譜面台の譜面押さえをサッと伸ばして楽譜のはしっこをピッとはさんで固定した。それを見た瞬間、りえ蔵は驚愕した。「えぇっ!!その棒ってそういうふうに使うもんだったんですかっ?!」。ちゃららら~ん、新知識発見。よかったなぁ。開眼したなぁ、りえちゃん。
・今日も、豊高さんから貸してもらっている『シンフォニックファンファーレとマーチ』の楽譜を使って練習した。当時の部員の落書きが随所に残されている楽譜である(1月15日の戦務帳参照)。ペット坂ちゃんが1stペットのパート譜を持って「おれ、この楽譜ちょっと貸してもらいたいんだけど、ええか?」と尋ねるので、次練習に来れるときに確実に返してくれるんならええで、でもどうするの?と聞きかえした。すると「この落書き、スキャナーでとっときたい!!」と言った。ああ、その楽譜の落書きの筆者はあなたの同級生さんだったなぁ!! いとおしげに大事そうに楽譜をカバンにしまいこむ坂ちゃんを見て、事情の分からないたにむらは、どうしちゃったん?そんなにこの曲気に入っちゃったん?とちょっと不審げにしていた。坂ちゃんは「思い出」をふところに抱いて帰りましたとさ。めるへーん(どこが?)

練習日誌 2月5日(土)

・2月2日(水)の練習は、豪雪のため中止になりました。久々の大雪です。あまりの積雪に、この日、私は駐車場から車を掘り出すのをあきらめて、徒歩行動しました。そして帰りにコバスに乗りました…(注:コバス=豊岡市市街地循環バス。1回乗車につき100円)。はばタンが乗ってなかったのが残念でした。(注:はばタン=兵庫国体マスコット。ときどきコバス乗車。猛吹雪の中そんな着ぐるみ着とれっかい!!とお叱りは必至。)
・土曜日の練習参加者は、木管3名・金管3名・弦1名の計7名でした。去年中止にした定演2部でやる予定だった曲は今年の定演でやる、ということがこの前の総会で承認されたので、あらためて楽譜を配りなおし、あらためて譜読みを開始しています。この冬の間に個人練習の時間をたっぷりとって、確実丁寧に演奏できるようになればいいなっ。
・でも、合奏もちょっぴりやりましょう。さてさてチューニング。昨年なかばから、姿勢を正すとピッチが合うという技(?)を会得したペット坂ちゃん。1回目に音合わせたとき、少しピッチが低かった。「ちょっち“姿勢”が低いようだな」と言ったら、坂ちゃんは一瞬キョトンとした後、にやりと笑って「うん、腰が低いんだ」と返してきた。おおっ、瞬時にええ意味あいの言葉に変えた。お口がじょうずぅー♪
・『ラメセスⅡ世』のAからDまでやりました。Cから低音群の主旋律、リズムが細かくて演奏するだけでいっぱいいっぱいになる動きです。でも、細かい音符に気をとられるあまり、ときどき出てくる長い音符の長さや響きがぞんざいにならないように気をつけよーねー。このメロディ、ベース川崎さんが苦心しとんなる。ユーフォ山本くん、健闘してる!! 以前に比べて積極的に吹いてる感じ。難しいパッセージでも音が前に出てきてる。いいぞぉー。
・『はるか、大地へ』のラストをやりました。この曲、シンフォニックでかっこ良くってとてもええ曲。それだけに、クラ民ちゃん、ぼそりとつぶやきました。「聴いとる分にはええ曲だけど、やったらしんどいわ…」 うーん、クラ1本では確かにきっついな…。
・『はるか、大地へ』のラスト部分に、ペットの16分音符の刻みがけっこう長いこと続くところがある。伴奏なので弱めに吹いてほしい。ペット坂ちゃんに「そこはもっとひそやかに。遠くから聴こえる感じにして」と言った。すると「じゃあ、トヨダに行って吹いてくるわ」。トヨダは練習場から150mほど離れた場所にあるスーパーである。そうだなー、トヨダ2階の100均ショップレジあたりから吹いてもらったらええ感じかなぁ? いやぁ、1階軽食屋さんの厨房の中に入らせてもらってそこからっていうのはどお?
・この曲、小編成バンド用に作られてるからか、ユニゾンで動く部分が多い。そんなユニゾン部分で感じたよ。山本くん、ピッチが安定してきた? クラ・アルト・ユーフォ一緒にユニゾンで吹くとこで、違和感なく音の上にのっかれた。いいぞぉー、いいぞぉー。

練習日誌 1月26日(水)

・1月23日(日)のアンサンブル県大会、関係各位の皆様方、お疲れ様でしたー。豊吹からも、クラ民ちゃん&りえちゃんとバリ作まえだの3人が舞台係として、養父のビバホールへ行ってまいりました。いやー、それにしても寒かった。朝方の冷え込みとホール内の気温の低さはハンパじゃありませんでした。但馬で冬季に楽器のコンクールをやるというのは考えもんですねー。出番が午前のチームと午後のチームとではまるっきり演奏条件が違います。朝は体が起きてない、とかそんなレベルの違いじゃないんですよ。舞台袖にいると「寒い」通り越して「痛い」んですもん。おーぶるぶる。指は回らないわ、体が縮こまってるから息は出ないわ、楽器は冷えてるわ…。気の毒に。早い時間に出たチームは、皆さん苦しんでいらっしゃったようでした。そんな中、袖なしで胸元の大きく開いたイブニングドレスなどお召しになって舞台袖に現れたフルートアンサンブルの方々もいらっしゃいました。セレブ? なんてまぁチャレンジ精神旺盛な。悪いこたぁ言えへんしけーに、但馬に来るときゃ、なんか防寒着をはおって来んせーな。
・水曜の練習です。調整に出している愛器バリサクがまだ帰ってこないので、私はここしばらくアルト生活です。新しいリードを買いました。リコートラディショナルの3番です。吹き始めはよい感じなのですが、すぐにへたりました。以前買った31/2は私には分厚いです。誰か私によきリードをあたえたまへ…。
・今日の参加メンバー!! アルトまえだ、クラ民子、ユーフォ山本、ユーフォ岩下、ホルン中井(到着順・敬称略)。以上、5名です。わははははー。もう合奏やんない!! 個人練習デーにするぞぉ。ということで、みっちりたっぷり基礎練と譜面読みができました。よー吹いた、よー吹いた。
・水曜日は、隣の体育館で少林寺の師範になってらっしゃるフルート松田さんに、練習場の鍵を預ける。体育館の鍵を返すのと一緒に、うちの使ったのも返してもらっているの。で、今日も鍵を預けに行ったら、「今日は何人集まった?」と聞かれた。戦務帳上で少ない少ないと書いているから聞かれたのか、今日練習場からもれ聴こえる音数で判断して聞かれたのか…。どっちにしても、うえーん5人です。
・次の土曜は総会だー。楽器は持たずに会議だ会議―♪ みんなでしゃべろう豊吹の今後―♪

練習日誌 1月22日(土)

・クラりえちゃん、来たぁー!! 3ヶ月ぶりくらいか!! 建築関係の会社に勤めている彼女は、台風以来、ものすごく仕事が忙しくなり、とても練習に来れるようなスケジュールじゃなかったらしい。「もー、休みが月イチしかなかったっす」byりえちゃん。ひえええ。大変だったね。しんどかったね。楽器吹いて発散してけろ。
・新曲もいいけど、ぼちぼち地道な曲練習も復活させよっかい。『そよ風のマーチ』と『シンフォニック・ファンファーレとマーチ』をさっと通した後、『ロマネスク』で息整える。スウェアリンジェンの曲は教育的配慮のカタマリで、曲の流れの中でハーモニー練習もユニゾン練習もたっぷりできるようになってる。楽な音域・易しい譜面だから、自分の音と他パートの音により神経を配りやすい。しかし、アルトに限って言うと、単に音出すだけなら楽な音域が使ってあるんだが、むちゃくちゃ音程が取りにくい音域が使ってある。五線第2間のド(E♭)がやたら出てくるの。この音、音色が開いちゃうんです(←練習不足)。で、この音、うちのホルン隊とユニゾンで吹くとき、相性がとーても悪い…。『ロマネスク』では、対旋律がほとんどホルンとアルトの全員ユニゾンで書かれている。E♭が出てくるたびに、うにょうにょうにょうにょ音がうなってるのが気に障って、ストレスたまりました。ううう。練習します。
・『キャンディード組曲』をちょびっとやろう。第1曲目をゆっくりめのテンポで合わす。伴奏パート、主旋律をよく聴いて。たての線そろえて、おんなじ音楽して。第2曲目はウェストファリアコラール。スラーは書かれていないけど、滑らかに。タンギングはしても息まで切らないで。音つなげて。コラール後のシーン、音色が荒いよ。音の響きは保っていこう。ゆっくりのテンポでやるから、アクセントの4分音符も長めに出して、響き作って。第3曲目は後半だけ。ホルン・木管の連続3連符、拍の頭にアクセントつけて。今、フレーズのしっぽが強くなっちゃってるから。逆にしてね。…。うおー、戦務帳で音楽のこと書いたの久しぶりぃぃー!! (このサイトはいちおお音楽サイトです)
・「『キャンデード』の第3曲目、出して」と言った後、ちょっと間をおいてから、「うーん…。(練習番号)60番から!!」ってみんなに言った。そしたら、ペット坂ちゃんが「なんだいやー、せっかく気合い入れとったのにー」と、すっごい残念そうな顔して言った。冒頭のアレグロの動きを吹くのに頭の中でシミュレーションしてたんだろう。だ~いじょうぶだよのび太くん(by大山のぶ代)。60番からもペットの見せ場あるから。♯のたくさん付いた、跳躍だらけの、細かいスタッカートのミュートソロが。ひぃぃぃぃ…。
・ここに1枚の写真がある。ホルン中井さんが布団にくるまり飼い猫と一緒に寝てる画像だ。これを見た人は、たいてい猫の方に目をやってカワイイカワイイとコメントしたのだが、ホルン戦隊の同僚・ひろいちゃんだけは、「わぁー、眉毛だけで中井さんだって分かるぅ」とおっしゃった。中井さんの顔は布団に隠れて鼻から上しか見えていない。目は閉じられている。それでも僕はこれが誰だか分かるよ。…。本物の「愛」を感じた…。

練習日誌 1月19日(水)

・寒い。とても。今日も参加者は約5人だ。しかし、冬来たりなば春遠からじだよ。ガマンの季節だ。よよよ。
・クラ・アルト・ホルン・ボーン・ユーフォが各1名ずつ。5人では寂しいが、景気づけにやったろやないけ、合奏。と、なかばヤケ気分にもひたりながら、何曲かやってみたよ。ここで意外なことを発見。『ポップステップマーチ(85年)』と『そよ風のマーチ(91年)』を5人で吹き比べてみると、『そよ風…』の方がやりやすい、という事実。ぱっと見た譜面づらで判断すると、『ポップ…』の方が音数が少なく簡単そうである。『そよ風…』は、細かいリズムのパッセージがあり、主・対旋律の絡み方も比較的手が込んでいるように思う。なのに、『ポップ…』はボロボロ、『そよ風…』は結構ええ感じで吹けた(ステキやんって感じ)。なんでやろ?と言ってると、クラ民ちゃんとボーン斎藤さんがほぼ同時に、「休みがあるしけー…」と明確な答えをくれた。そうか!! 難易度に関係なく、休みなしで吹くことには、もう体がついていかなくなっていたんだ。納得!! って、わーん納得しちゃダメだよー(泣)。
・出石高校の麻生先生から、『伝説のアイルランド』の楽譜を貸して下さい、という依頼を頂いた。戦務帳を見て豊吹を頼ってくださったのですが…。ゴメンナサイ。その楽譜は台風で水没してしまいました。私もあの曲は大好きなので、いつかどこかで演りたいと思い、いつも車のトランクに積んでいたのです。そして…。車とともに沈めてしまいました、嗚呼。スコア含めて相当ぶ厚い楽譜なので、水を吸った後は紙と紙とが貼りつき、印刷もボロボロはがれていました。お役に立てず、とても残念です。またの機会にお引き立てのほどを。去年、出高の定演、聴きに行かせて頂きました。そのとき一緒に行ったメンバーはみんな麻生先生のファンになりました(きゃー)。またゴキゲンな出高サウンドを聴けるのを楽しみにしています。
・『伝説のアイルランド』の話をしたら、フルートさっちん高尾について語りたい。この楽譜は彼女に手配してもらって入手したものである。彼女は本当にスーパーポジティブガールだ。よく吹き、よくしゃべり、時に怒り、いつもよく笑う。大阪からやって来て、慣れない土地で知らない人達の中で過ごすしんどさが少なからずあっただろうに、周りにそれを気づかせなかった。豊吹内の活動ではもちろんのこと、市民会館から裏方仕事を頼まれたときなども、「いっすよ!!やりますよ!!」と明るく力強く引き受けてバリバリとこなしていた。ノリが良く、一緒に話してて楽しかった。吹奏楽への姿勢は常にひたむきで、一緒に吹いてて刺激を受けた。ずっと付き合っていきたいヤツだったのに、12月に大阪に帰っちゃったのよー!! 泣いたよ、マジで。元気でね、さっちん。今年の定演には必ず帰ってきてね。フルートの席あけて待ってるよ!!
・明日からしばらく降るそうだぞ、雪が。日曜の養父でのアン・コン、大丈夫かね? 他地区の皆様、但馬にちゃんと来れるの? タイヤにチェーン、必ず装着してきてね。

練習日誌 1月15日(土) 初練習

・2005年が明けました。今年はよい年になりますように。もう去年ほどひどい災害に見舞われませんように。豊吹の団員の皆が健康に過ごせますように。戦務帳、溜めずに書き続けられますように。
・この日のお昼、豊岡高校吹奏楽部におじゃまして、楽譜を貸してもらいました(近隣の団体の方々、大変お世話になっております)。豊高の楽譜といえば、「水害を免れた貴重な楽譜」だ。先日、某楽器店で顧問の西崎先生と出会い、水に浸かった部室の画像や掃除をしている生徒の画像を携帯で見せてもらって、後片付けの苦労話を聞かせてもらった。私が目撃したときは床上1メートル以上浸かっていた感じに見えたので、楽譜は全滅かと思っていたのだが、部員の皆のがんばりで洗って乾かし4割くらいは救えたそうだ。嗚呼いたわしい。すみません。貸してもらいました。
・豊吹けいこ初めー!! 今年最初の練習は、懐かしの課題曲とかそろえました。みんな、自分のパート譜とってー。すると、昔々の豊高生の“落書き”が楽譜の随所に発見された。84年課題曲『土俗的舞曲』の1st Cl.のパート譜冒頭には、鉛筆のよろよろしたラインで梅図か○おの「まことちゃん」に出てくるカビのキャラクターのような人の顔が書いてあり、「くみちゃん、めぐちゃん、がんばってねー」のセリフが添えられてた。85年課題曲『ポップステップマーチ』の1st Tp.のパート譜末尾には「死ぬー 助けてくれ のび太」という、当時のペット吹きの断末魔の叫びが書きなぐってある。アホですねぇ、80年代の豊高生は…。って私らの年代のことか!!
・まず何の曲、しょー? 佐野さんどうぞ!! 「えーっと、『シンフォニック・ファンフーレとマーチ』出せぇや」。吹きぞめ曲はこれに決定。木管は頭の2小節が休み。それを見て佐野さんは尋ねた、「この頭には何があるだいや?」。いやぁ、タイトルからして“ファンファーレ”しかないでしょう。今年も初げいこ早々に佐野節が聞けて幸せを感じた。
・課題曲の楽譜の頭には和名タイトルの下に英訳名がつけてある。『そよ風のマーチ(91年課題曲)』は『March“A Gentle Breeze”』となっている。ホルンせんださんが「“えー じぇんとる ぶりーず”? なんで“えー”なんか付くの?」としきりに首をひねってらっしゃった。隣の心優しきホルン戦隊員たち(なかい&ひろい)が、「せんださん、“えー”とちゃいますわ。“あ”でっせ」と小さな声でさりげなく教えてあげていた。しかし、せんださんは大きな声で自分の間違いを語り、「ははは、勘違いしとったー」とおおらかに一笑された。ああ、そんなせんださんが好きっ。
・『土俗的舞曲』やろー。くるくる変わるよ変拍子。4分の3→8分の3→8分の5、と1小節ずつ変わる。うぇーん、どうやって拍子とるんだー。と思っていたら、ボーン斎藤さんやペット坂ちゃんら、この曲の経験者の方々が「8分音符を1拍として数えたらええ」と教えてくれた。あ、なるほど。よしっ、やってみましょ。しかし、初見であるからして、みんな本能で吹いている。「1拍に8分音符は2つ入れる」というコマンドがどうしてもはずれない。8分休符+8分音符5つ(うん・ちゃーちゃーちゃーちゃーちゃー)のリズムを、「んっちゃちゃちゃちゃちゃ!!」と激しいスピードで吹いたり、4分音符+8分音符2つ(どぅーん・ちゃっちゃっ)を「どぅーん・テテっ!!」とダブルクリック速度で吹いてしまったり、倍速現象による事故が多発していた。うひゃひゃひゃ。楽しや楽しや。
・『ポップステップマーチ』。これは1985年の課題曲D。実は私、この曲大好きなの。豊吹でも初期の定演で演奏したそうだ。古参のユーフォ岩下さんやアルト佐野さんがそうおっしゃった。私はこの年に吹奏楽を始めました。昔話に花を咲かせて、ふと思い立ち聞いてみた。「山本くんはせんきゅーひゃく何年生まれ?」。突然、話を振られたユーフォ山本くん、はにかみながらこう言った。「この年生まれました」。「(低音で)おぉぉ~」と他全員からどよめきが起こった。ああ、今年はトシの話はすまいと思っていたのに…。
・『ポップステップマーチ』を吹き終えた後、ペット坂ちゃんが「死ぬぅ!! 助けてくれ、のび太―!!」と落書きそのままのセリフを吐き出した。1stペットは、そうとうシンドイ楽譜らしいのねん。

練習日誌 12月18日(土)

・台風後にチューバ谷下くんの顔を見たのは、今日が初めて。私が廊下で音出ししてたらゴロゴロっと扉を開けてやってきた。「うおぉーっ!!」byまえだ→「いやははははははは…」by谷下。意外にふっきれたような顔でわろてらっしゃる。あー、台風後どう過ごしてたかいろいろ尋ねたいー。でもこれまで既にいろんな人に同じ話をしてきただろうなぁ、と思って聞くのやめた。楽器吹く時間を存分に楽しんでくりょ。
・人数がたまるまで、のほほんと個人ごとに練習する。8人来たところで、なんか合奏しょっかー、と曲を合わせる。『はるか、大地へ』『いつか聴いた歌』と2曲続けて合奏した。か、かなりヘビーな2曲でした。ぜいぜい。もう一曲やれる時間はあるが、くちびる筋の力がもうないかも。『風の舞』やりたいなぁ。うーん、最後の方だけやろうかなぁ。と思い「Q(練習番号)からやろう」と言った。そのとたん、私の隣から「♪A・B・C・D、EFG~…」と『アルファベットのうた』が聞こえてきた。アルトいしぇである。…そうやな、いしぇ。Aから順にとなえていかんとQがどこにあるか出てこーへんわな(落涙)。私も辞書引くとき、「あかさたな…」ってア段を最初からとなえんと目指す頭文字のページにたどりつけんよ(感涙)。

練習日誌 12月15日(水)

・サンタさんが来たわけじゃないけど、昔買ったアンサンブル楽譜がいくつか、実家の倉庫にあった。今日集まるメンバーがまたまた「あの4人」だったら、金管五重奏曲をチューバぬきでやってやる。
・8時半の時点での参加者は、アルトまえだ・ボーン斎藤さん・クラ民ちゃん(到着順)。エワルドの『金管五重奏曲』のパート譜をそれぞれに配ってみる。トップペットは民ちゃん、セカンドペットはまえだ。配るとき曲名を明かしてなかったので、“また変な楽譜吹かされるでぇ”と思ったのか斎藤さん、「チューバの楽譜か?」と怪訝そうな顔をして楽譜を受け取られた。いえいえ、れっきとしたトロンボーンの楽譜ですよ。自分の楽器でちゃんと吹ける楽譜だと分かって、ちょっと嬉しそう。
・難しい曲だから今日は1楽章だけでもできたらよいわ。そう思って譜読みに励む。しばらく個人練習した後、トップ民子と合わせてみた。アンサンブル曲だから当たり前のことなのだが、同じ楽器の楽譜とはいえ1番2番で動きがまったく異なる。何ヶ所か同じメロディのハーモニーを吹いてるところがあるが、全然違うことやってる部分の方が多い。いつもと勝手が違って…、お、おもしろい。でも5人の音がそろわないと、曲が見えないよー。メンバー揃ったときにきちんと楽しめるように、譜読みを完全にしておこう…(がむしゃら個人練習がまた続く)。
・ガラガラっと出入り口の扉の開く音。ホルン中井さんにしては軽い足音が近づく。練習室の引き戸がサッと開くと、久しぶりっ、さっちん高尾登場。おお、フルートが来たぞぉ。急遽、金管五重奏曲をひっこめて管楽六重奏曲『黒人霊歌・誰にも言えない私の悩み』の楽譜を出す。これは、フルート・クラ・アルト・ペット・ボーン・チューバという異色の編成のアンサンブル曲。タイトルを見て、クラ民ちゃんとアルトまえだは「私、実は眼球に傷もちでドライアイです」「実は私、坐骨神経痛です」と“私の悩み”を暴露しあっていた。ううう、誰に言ってもしょうがない私の健康上の悩み。…もっと胸がトキメクような悩みがほしい。
・残業あけのホルン中井さん、ようやく参加。ありゃ、この黒人霊歌、ホルンがないわ。ということでまたまた楽譜をひっこめ、管楽八重奏曲『薄暮の都市』を出す。これは但馬のアンコンで人気のある、木・金・打を網羅した編成の曲。ぱっと見た感じ、変拍子なので難しそうに思うが、ノリのよい曲。案の定、譜読み始めはみんな眉間にシワよってた(「けったいな曲!!」byさっちん)が、合わせてみて慣れてくると手応えを感じてきたようだ(「きちんとやってみたらオモロイかも!!」by民ちゃん&さっちん)。終了10分前にユーフォ岩下さんが来られたので、チューバの楽譜を吹いてもらい、通してやってみた。ええ曲かも!! 小人数の冬の練習にはぴったしの楽譜、ここに発掘。
・アンサンブルの楽譜は当然のことながら、休みが少ない。だから「こりゃぁ、リハビリにええぞぉ」。これは誰のセリフでしょう? 楽器を吹かない一ヶ月を過ごして衰えを感じている人。それは斎藤さん…。

練習日誌 12月11日(土)

・ユーフォ岩下さん、新ケースで登場です。浸水したケースは内部の布張り部分に水が染み込み、どうしても洗浄できなかったようです。今度のケースはソフトケースでリュックみたいにかつげるタイプ。シャープなデザイン、大きなサイズなので、実際にしょってみるとなんか宇宙服着てるような感じ。ホルン中井さんがさっそく「装着」して、月面歩行のマネをしてました。ちゃんちゃん。
・アルト佐野さんの空耳アワー。ケガをしたテナーとも子が言いました、「キズの治りが遅くって」。佐野さんが聞き返しました、「ケツ?」。そうそう、二つにぱっくり割れちゃって…。なんでやねんっ!! (のりつっこみ)
・はいはい、合奏合奏。まずはー…。よし、平井堅、やろう。「“しらいけん”の“しとみを閉じて”だな?」。あのー、ホルン中井さん。先週のいしぇに続いてあなたも江戸の人ですか?
・ボーン斎藤さん、なんだかお顔の表情すぐれません。クラ民ちゃんと私の間で「すーこしお酒を召されたかー…」と、二日酔い疑惑を膨らませていた。が、単に眠かったらしい。
・最後に『風の舞』やりました。今日は、演奏しててすっごくスッゴク燃えました!! 後半のアレグロ部分でのリズムパートを吹いてたら、自分の中のノリノリ度がものすごく急上昇して、ラストまで一気に吹ききったぁー!! 気持ちいいー! 超気持ちいいー!! って感じでしたのよ。「やっぱ、私、オリジナル曲大好きだわ」と言ったら、アルト佐野さんは「そーかぁ。わしぁ、オリジナルはきりゃぁだー(嫌いだ)」とおっしゃる。そうねー、佐野さん、クラシック好きだもんねー。だけど、佐野さんは「クラシックが」というよりも「知っとる曲が」好きなんだろー? 佐野さん、破顔一笑して「ばれたか!!」。